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この町にしかないモノの宝庫。 はま旅Vol.38「こどもの国編」

ココがキニナル!

横浜市内全駅全下車の「はま旅」第38回は、この町にしかないモノがいっぱいのこどもの国駅。

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ライター:吉岡 まちこ

改札を出る前から、レアな光景が続出



こどもの国線は、むかし長津田と子どもの国駅だけを結ぶ単線だった。
恩田駅ができて通勤線化されたと言っても、今も昼間は1時間に3本。ラッシュ時で5本。

ちょっと驚いたのは、長津田駅では、道路から改札口なしでいきなりこどもの国線に乗れるのだ。(長津田駅の改札についての記事はこちら
 


長津田駅では、道からこどもの国線にそのまま飛び乗れてしまう


長津田駅から6~7分で着いたこどもの国駅は無人駅だった。だからこんな珍しいものがある。目の不自由な人が長津田駅の係員とインターフォンで話しながら会話を補うための筆談用ファックス。

しかし、あとで聞いたところ使用されたことはほとんどないらしい。でも長津田駅と会話できるインターフォンは、見ていると色んな人にかなり利用されている様子。
 


一瞬おむつ替えシートかと思ったら、無人駅ならではの筆談用ファックス


紅葉の季節ということもあって、降り立った途端“秋のローカル線旅”という感じの良い雰囲気。
 


ホームの本当にすぐ横が、見渡す限りこどもの国の駐車所


駅前は車が入って来なくてのどかだ。
 


どこか高原の駅みたいで、期待度アップ!




古代の遺跡が出た公園で、小信州を満喫
 


こどもの国と反対側は空が広い。さてどうしよう? という感じだが…


駅を出て右側は、子どもの国へのプロローグ的にすぐ桜並木。
古木で春にはとってもきれいそう。
歩道橋を渡ればすぐ子どもの国のゲートだ。

駅を出て左側は、目の前に大きな葬祭場と、上り坂の正面にポツンとスーパー三和が見える。
 


奈良山公園


スーパーのすぐ目の前、駅からすぐにこんな広大な公園がどど~んとある。
さすが新興住宅街だ。

上の写真は公園のごく一部。他に自然林そのままの山越え道と、なだらかな丘の部分とがあって、地元の憩いの場になっている感じだった。

実は、ここが公園として切り拓かれる前、広い丘陵だった頃に筆者はここで発掘をしていた。
江戸時代の人骨が出て来て警察を呼んだこともあったが、下級生はひたすら縄文時代の竪穴式住居址を探しては掘っていた。土器もたくさん出てきた。
 


かすかな記憶をたどると、発掘現場の入口は間違えなく踏切脇のここ!


今はちょっと裏口な感じだが、むかしは田んぼの中にポツンと踏切があって、バス停に向かって歩く道は真っ暗で、カエルの大合唱だった。
公園の階段を上がると、その先は地形が変わってしまっていた。でもてっぺん目指しどんどん登ってみる。
 


すると林の中から、絶景の錦秋! 志賀高原の紅葉のよう


公園のすぐ横の青果店「やさいのナイトウ」で、副店長から昔の話を聞いているうちに、色々地元のことも教わった。
「こどもの国」で中学生の時にマラソン大会があったとか写生に行ったとか。でもそれきりだとか。小田急線と子どもの国線がつながってほしかったという悲願も。そして、お店に野菜やくだものを買いに来るシェフがやっている最新ランチ店情報も入手。
 


同い年のそのシェフの店にしょっちゅう行くと言う、笑顔が明るい山下副店長


「やさいのナイトウ」では、厚木の農家・野路さんから直に仕入れる米や大根が売り。レア品を教えてもらったところ、これから旬の「湘南一本」というネギが甘くて柔らかで、他ではなかなか入手できないそうだ。