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グルメだけじゃない!横浜中華街で中国武術事情を探る・その1

グルメだけじゃない!横浜中華街で中国武術事情を探る・その1

ココがキニナル!

中国柔拳の雄・太極拳師範(タイチー・マスター)でもあるライター結城が、横浜中華街に突撃!中国武術用品取扱店へと足を運ぶ。武術達人に会えるかも?(ライター・結城靖博のキニナル)

はまれぽ調査結果!

美食と観光の街・横浜中華街の武術用品取扱店を経巡ると、武術系「気」が確かにあった。次回は更にその深奥を目指す

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ライター:結城靖博

週末ともなれば、歩くのもままならぬほどたくさんの観光客でにぎわう横浜中華街。
 


人、人、人・・・。街中満員電車状態

 
肉まん、小籠包、ふかひれスープ・・・さまざまな食べ歩きフードの店からいい匂いが漂う路地を、人々はさらなる美食を求めてさすらう。この街は、言わずと知れた中華グルメの一大スポットだ。
 
そんな中にあってもタイチー・マスター結城(ゆうき)の鋭い目は、ちらほらと点在する雑貨店や服飾店に留まる。それらの店先にはカンフースーツやカンフーシューズ、そしてあの黄色と黒のブルース・リー・トラックスーツなどが飾られているからだ。
 


店先でパンダと寄り添うブルース・リーのトラックスーツ

 
よく見ると、そんなお店がこの街にはけっこうある。タイチーマスターとしては・・・ムムムッ、キニナル!
日本三大中華街のこの町に、実は本場の中国武術を知る達人がいるのではないだろうか?
 


太極拳師範(タイチー・マスター)が中華街の中国武術事情に切り込む!

 
というわけで、中華街のなかの中国武術用品取扱店に道場破りならぬ、突撃取材を試みることにした。もしや凄い武術家に会えるかもしれない!
 
 
 
パンダだらけの店内の2階には?大人気の老維新
 
まずは善隣門(ぜんりんもん)からメインストリートの中華街大通りへと分け入ると、最初に足が止まったのは店先に可愛い子ども用のブルース・リー・トラックスーツを吊るした「老維新(ろういしん)」がある。
 

場所はベビースターランドで知られる横浜博覧館のすぐそば

 


店先の隅にちょっと遠慮がちに吊るされた子ども用ブルース・リー・トラックスーツ

 
店の前にはパンダまんを求める人々が列をなしている。
 


元祖パンダまん、いちごパンダまん、抹茶パンダまん・・・豚角煮まんも

 


ほっかほっかの出来立てパンダまん

 
食べるパンダだけではなく、店内に入るとさまざまなパンダグッズがあふれていた。
 


パンダだ、パンダだ、パンダだぞ~

 
パンダに喜んでいる場合ではない。肝心な武術用品はいずこに?と店内を見渡してみる。すると1階には奥の方にカンフーシューズが見当たるだけのようにも見える。
 


パンダグッズの後方で慎ましく客待ちをするカンフーシューズ

 
なんだ・・・子ども用ブルース・リー・トラックスーツは飾りだったのかと諦めそうになったが、気さくな女性社長、尾田多美江(おだ・たみえ)さんにお話を伺うことにした。
 
 
 
老維新の中国武術用品事情は?
 
尾田社長いわく、1950年代頃、お祖母さんの代に衣料やバッグなどの日用品のほかタバコの販売なども始め、「昔は通りの角のタバコ屋さんとして知られていた」とのこと。やがて日中国交回復とともに横浜中華街が観光地としてにぎわい始めた1970年代以降、しだいに多様な雑貨や食べ歩きスイーツなどを扱うようになり今日に至る店だという。

「で、中国武術用品は?」と尋ねると、「それはこちらの方に」と、階段を指差す尾田社長。確かに、2階へ続く階段の途中には、それらしき品々が並んでいた。
 


「太極扇」の演武には欠かせない功夫扇子

 
階段下から上方を見上げれば、そこには恭しく鹿の角に掛けられた健身剣が。「太極剣」に欠かせない用具だ。しかもこの剣は、店に一本しかない貴重なものなのだという。
 


だんだんいい感じになってきたゾ!

 


階段の途中にはヌンチャク、大人用ブルース・リー・トラックスーツも

 
期待に胸をふくらませて階段を上りきると、そこには階下とはまったく違う光景があった。
 


太極拳ウェアがいっぱいの2階

 
2階の大半は、中国服。もちろんチャイナドレスもたくさんあるが、太極拳ウェアやカンフーウェアも所狭しと吊るされ、棚に積み上げられている。とはいえウェアだけではなく、伸縮式の健身剣なども売られていた。
 


右の金色の柄の剣が金属製、左がプラスチック。重さが全然違う

 
尾田社長によると、店の主力はやはり1階のパンダ関係だが、ネットで調べてきたお客さんがわざわざ太極拳ウェアを買い求めに遠方から訪れることもあるという。直接着てみないとサイズが合うかどうかわからないからだ。
 


気さくな女性社長の尾田さんが健身剣を伸ばして見せてくれた

 
中国武術用品で扱っているものの多くはウェア関係。なかでも太極拳用が主流で、上下揃いのスーツから夏用のシャツ、練習用のTシャツまで、品揃えは豊富だ。
ほかの武術関係については、「需要があれば仕入れますけど、置いていないということは需要がないということ」と、至極ごもっともな回答を得た。
 
こうしたウェアは、チャイナドレスの感覚で私服として購入するお客さまもいるそうだ。例のトラックスーツなどは、子どもの部屋着として買う人もいるし、また、ハロウィンの時期によく売れるとも。
 


子ども用も人気なブルース・リー・トラックスーツやカンフースーツ

 
最後に「武術」そのものの中華街事情を尾田社長に伺ってみた。すると、媽祖廟(まそびょう)で時々野外太極拳をやっているとのこと。また、廣東會館(かんとうかいかん)のなかでも太極拳の教室があるとの情報を得ることができた。