狛犬ならぬ“狛ネズミ”? 横浜にある戸部杉山神社でお参りレポート!
ココがキニナル!
西区役所に隣接する戸部杉山神社は今年の干支の「狛ねずみ」が境内にあるので、お参りしてレポートをお願いします。回転させることができて一回転させて願をかけると願いが叶うそうです(nobaxさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
横浜旧市内最古の社ともいわれている戸部杉山神社。狛ネズミを目当てに多くの参拝者がお参りし願掛けをしていた。お守りなどのグッズは品切れが多発しているので、注意してほしい。
ライター:はまれぽ編集部
横浜旧市内最古の社
今回の投稿は、西区の戸部杉山神社に狛犬ならぬ狛ネズミがいるというキニナル。今年の干支でもあるネズミで、しかも回転させることができ、願いが叶うと言われているとか。実際にどんなものなのか、現地に行くことにした。
京急本線の戸部駅から徒歩6分ほどの所にある「戸部杉山神社」にやってきた。
年明け最初の取材が神社とは縁起がいい
筆者が神社に到着したのは朝の11時ごろだったが、すでに鳥居の前で記念撮影をする方や参拝に来た方が多くみられた。
三が日を過ぎても賑わっているようだ
鳥居の外からも見えた欅(けやき)。立派だ
鳥居をくぐったすぐ左側には案内板が設けられている
インスタグラムもやっている。はまれぽのアカウントでフォローしようかな
この「戸部杉山神社」に祀られている神様は「大国主命(おおくにぬしのみこと)」という神様だ。福徳開運、縁結び、家内安全、所業繁栄、病気平癒など広い御神徳を仰せ持つ神様らしい。
「戸部杉山神社」の創建はなんと飛鳥時代。西暦652(白鳳3)年に出雲大社の御分霊を勧請(かんじょう/神仏の分霊を他の場所に移しまつること)したのがはじめとされ、横浜旧市内最古の社とされている。
案内板に目を通したところで、足元にこんな案内を発見。
しゃがんで読んでみると
澄んだ心・・・筆者の邪念を見抜くような文章だ
足元にあったこの文章をしかと受け止め、早速社殿にお参りと新年の挨拶を済ませよう。
社殿へ進むと手前には巷で人気になっている“狛ネズミ”が鎮座していた。
打ち出の小槌を持った“狛ネズミ”が2体
“狛ネズミ”
社殿の手前にいる2体の“狛ネズミ”は2002(平成14)年に「戸部杉山神社」の御鎮座1350年(神の土地を定めて祀り、神霊がその地に降り立ち鎮まって1350年ということ)を記念して建てられた。
社殿を正面に右側にいる“狛ネズミ”(オス)
社殿を正面に左側にいる“狛ネズミ”(メス)
なぜ狛犬ではなく、“狛ネズミ”なのだろうか。それは日本神話が基になっていた。
ーー大国主命は須勢理比売(すせりひめ/古事記に出てくる女神。恋愛成就などの御神徳がある)と結婚するため、須勢理比売の父からいくつかの試練を課される。その中の一つに“広い野原に射た鳴鏑(めいてき)の矢を拾ってくる”というものがあった。
大国主命が矢を探しに行くと須勢理比売の父は火を放ち野原を焼き囲んでしまった。すると困っていた大国主命のところにネズミが出てきて「内はほらほら、外はすぶすぶ」と言った。その意味を理解した大国主命が地面を踏むと、そこに洞窟があり穴の中で火をやり過ごすことができた。また、ネズミは矢も拾ってきてくれた。
そこからネズミは大国主命の神使(神道において神の使者。神意を代行して現世と接触する者と考えられる特定の動物)として一緒にいるようになった。
“狛ネズミ”を撮影したり撫でまわしたり小銭を置いたりとそれぞれしたいことをする多くの参拝者たち。
様子を窺(うかが)っていると、キニナル投稿にあったように“狛ネズミ”をぐるぐると回し始めた女性がいた。
“狛ネズミ”が回るごとに見守るギャラリーが増える
顔出しはNGという恥ずかしがり屋のこの女性に“狛ネズミ”を回した感想を伺ってみると「石だから少し重いけど、するする動くよ」とのこと。ちなみに何を願掛けしたのかも伺ってみると、「健康だね。今年も健康でいられますようにって」と教えてくれた。
こう話を伺うと、やはり筆者も“狛ネズミ”を回したくなる。ということで実践した動画をどうぞ。自撮りをしながら回したため、上手く“狛ネズミ”が映っていないことはどうかご容赦いただきたい。
確かに重みがある。ずっしりとした“狛ネズミ”は子どもやお年寄りには少し回しづらそうだ。
ちなみに、筆者は“友人の運転免許学科試験が合格しますように”と願掛けした。取材した翌日、「無事に合格したよ!」との連絡が! この“狛ネズミ”、本当に願いが叶うようだ。