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住宅街で、歴史や文化を感じて歩く。はま旅Vol.45「京急富岡編」

ココがキニナル!

横浜市内全駅全下車の「はま旅」第45回は、京急富岡駅。無数の集合住宅が並ぶ住宅街にも、歴史や文化を感じさせるスポットが!

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ライター:吉川 ゆこ

赤い電車に乗ってやって来ました京急富岡駅。
高架になっている駅のホームから街並みを見下ろしての第一印象は“住宅街”。特に駅を挟んで海側の東口は集合住宅が建ち並んでいる。

はたして、この住宅街で素敵な出会いはあるのだろうか。とりあえず、京急ストアやタクシー乗り場があって、比較的にぎやかな東口で京急富岡駅とのツーショット。
 


京急富岡駅と野菜と私



オーナーの人柄がにじみ出るような珈琲



まずは山側を攻めてみようと、駅前の商店街を西へ歩いていく。
すると、珈琲のいい香りがしてきた!

香りに釣られて入店したのは「カフェ ノアール」。珈琲豆専門店で喫茶も併設されている。
オーナーの山路さんに富岡に取材に来た旨を伝えると、「どうして富岡に?」と驚かれた。「富岡を選んで来ました」と伝えると、「そうなんだ。ふふふ」と笑う山路さん。
 


オーナーの山路さん


誰にでも親しみやすい飲み口のノアールブレンドと手づくりケーキ2種(クリームババロアとザッハトルテ)のセット(750円)をいただきながら、しばし世間話。
 


ザッハトルテは、チョコレートとスポンジの間にはさんだアンズジャムがアクセント


なんでも、飼い猫のミッキー君(推定7~8歳)が、昨年の東日本大震災、地震の前に家出をしたのだという。「今まで一度も家に帰ってこなかったことはなかったんだけど、たぶん地震を予知して、高台に避難していたんだと思うよ。動物の勘じゃない?」と山路さん。常連さんも探してくれたが結局その日は見つからず。次の日、ミッキー君は何事もなかったように帰ってきたのだとか。
 


ミッキー君は以来、予知猫と呼ばれている


ミッキー君が向かったと思われる高台に、私も行ってみようと思い、店を後にした。


高台からの眺めは美しかった



商店街を少しそれると、すぐに勾配の急な坂や、見上げるような階段が連なる住宅街に入る。地元の方でさえ、坂や階段の途中で休んだりしながら歩いている。
しかし、10分も登らないうちに海が見えてきた。東京湾を往く船や、海のキリンと呼ばれるガントリークレーン。風力発電のハマウィングも見える。
 


港町・横浜らしい景色
 

下りは前につんのめりそうになる


美しい眺めをしばし楽しみ、また商店街に戻った。

実はこの山側(西口)の商店街にはメディアでも紹介されるほど有名な精肉店、加藤牛肉店と亀屋精肉店がある。知っている方は多いと思うので、「はま旅」では立ち寄らないが、両者とも焼豚やコロッケなどの加工品も充実している。富岡土産に肉というのもアリだ。