住宅街で、歴史や文化を感じて歩く。はま旅Vol.45「京急富岡編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第45回は、京急富岡駅。無数の集合住宅が並ぶ住宅街にも、歴史や文化を感じさせるスポットが!
ライター:吉川 ゆこ
なぜ富岡でペルー料理?
駅を挟んで反対側、今度は海側(東口)に向かった。
さっきケーキをいただいたばかりなのに、もうお腹が空いた。
横道にそれると、なんでこんな場所に?ペルー料理専門店「MAMA keka」を発見した。
ペルーの食材も販売
店のご主人にINKA KOLA(インカコーラ)を紹介された。コーラというよりは、気の抜けたソーダ水のようだ。
INKA KOLAと一緒にいただいたのは、日替わりランチ(500円)。料理名を尋ねたのだけど、うまく伝わらなかったようで、結局わからなかったのだが、ごはんの上に、ジャガイモをペーストにして牛乳と練り混ぜたものと、牛肉と玉ねぎをいためたもの(少し甘めの牛丼といった味付け)がのっている。
牛肉とジャガイモのペーストがあう!
店名の「MAMA keka」はケーカママ(ケーカお母さん)という意味らしい。ケーカママはペルーから来日して初めて住んだ場所が富岡。13年も過ごした思い出の地で店を開いたそうだ。この周辺はペルーの方やアジア系の方が多く暮らしているとママは言う。でも、その理由は「わからない」。
昨年12月にオープンしたばかり。「富岡で一番おいしいよ」とケーカママ
ママの笑顔を見ていると、とっても和む。応援したくなる。こういう新しい店ができていくと、富岡も変わっていくのかなと感じた。
よ~し、お腹もいっぱいになったし、旅の後半戦に突入だ!
エビス様、いいお顔
新旧入り混じって集合住宅が並ぶなかに、長浜緑地と名づけられた遊歩道を発見。
金沢総合高等学校の脇をぬけ、長浜公園まで続いている
今の季節なので緑は見られなかったが、梅の花が咲いていた。
散歩中の方に聞くと、「今年は例年より遅い。あと2週間もすれば見頃かな」とのこと。取材日から数えると、2月10日前後が良さそうだ。梅の木を数えてみると50本近くあったので、見応えあるだろうな…。
梅、そして桜。秋には紅葉も楽しめる
そして、「カフェノアール」の山路さんに教えられた富岡八幡宮を目指した。
小高い丘の上に鎮座する社殿を深い緑が覆っているので、住宅街の中でひと際目立っている。まさに鎮守の森だ。以前はこの丘の周辺まで海が広がっていたそうだ。
ハマのエビス様として知られる富岡八幡宮。800年以上もの歴史がある
商売繁盛。愛らしい蛭子尊(エビス様)は横浜金沢七福神のひとつ
鎮守の森の周辺は公園になっている
約2000坪の回遊式庭園がすごいという旧川合玉堂別邸(別名二松庵)にも出向いた。
旧川合玉堂別邸は、日本画家の川合玉堂の別荘だったもので、横浜市の有形文化財だ。いつでも入れるものだと思っていたのに、毎月第一土曜しか一般開放されないそうだ。う~ん、残念。これは次の機会にしよう。
紅葉の美しい12月は定期開園の他に特別開園が1日ある
旅を終えて
「どうして富岡へ?」と不思議がられたが、観光地ではなく、こうした住宅街を歩くのもまた楽しい。
特に富岡八幡宮の鎮守の森は、周囲の集合住宅とのミスマッチ感もあって、初めて見た私はちょっと驚いた。地元の方にとっては見慣れた光景なのだろうけれど、その、ごくごく私的な小さな驚きが「はま旅」の良さかなと改めて感じた。
■今回のはま旅「京急富岡」周辺
・「カフェ ノアール」横浜市金沢区富岡西2-7-13
・「MAMA keka」横浜市金沢区富岡東5-18-20
・「富岡八幡宮」横浜市金沢区富岡東4-5-41
・「旧川合玉堂別邸」横浜市金沢区富岡東5-19-22
― 終わり ―
ハマの水平さん
2017年03月18日 13時15分
ここのあたりなら「直木三十五のお墓」まで行ければ良かったですね。>「かどみせ」!懐かしい響き! 東富岡に「だるまや」ってのもありました。
kyo-sanさん
2016年03月30日 20時35分
駄菓子屋の角店(かどみせ)もうないのかなぁ・・・小6位の時には、しょっちゅう行ってたなぁ・・・(*^-^*)
あきらさん
2012年02月04日 13時20分
最初の八百屋さんのとこの写真、店員さんって言ってもいいほどハマってます。