昼どきの弁当店にワゴン車が！

7月3日（木）午後1時18分ごろ、中区末吉町4丁目の「オリジン弁当黄金町店」にワゴン車が突っ込む事故があった。
　

事故発生から間もない現場の様子（3日午後1時40分ごろ）

　
従業員の話によると、事故当時、店内には4人の客と従業員がいたが、幸い、けが人はいなかった。
　

白壁もはがれている
　

店内の客や従業員が無事だったことが不幸中の幸い

　
隣にある焼き鳥店の店主は事故直後の様子を「店に車が突き刺さっていた」と表現した。

店主によると、事故を起こしたのは20～30代ぐらいの男で、事故直後に車をバックさせて逃走しようとしたという。
片側2車線のセンターラインまでバックした車を店主と通行人らが追いかけたところ、慌てたのか、運転手は再度歩道に乗り上げ、最終的には街路灯に衝突して止まった。
　

店主が目撃した事故の一部始終
　

ぶつかった街路灯は、べっこりへこんでいた

　
店主は、「運転していた男はぐったりしていて目が虚ろで、普通でない様子だった。挙動不審というか、自力では車から降りられない感じだった」と証言。

さらに、6月25日（月）に発生し、7人の死傷者を出したJR池袋駅付近の脱法ハーブ吸引による事故を引き合いにだし、「あの事故と同じような状況。ここは駅も近く、歩行者も多い。本当に怖いし、けが人がなくてよかった」と胸をなでおろした。
　

バーやドアが人間だったらと思うと・・・

　
横浜市消防局によると、男は自力で救急車に乗り込み、大きなけがも見られなかったため、搬送は行わなかった。また、現場の職員によると、脱法ハーブを吸引したと思われる症状は現場では分からなかったという。

脱法ハーブを扱う横浜市医療安全課でも「課では脱法ハーブを含む薬物乱用に取り組んでいるが、脱法ハーブが原因もしくは原因と考えられる事件事故についての情報は入ってこない。現状では、黄金町の事故も把握していない」と回答した。
　

市では把握していない

　
店舗は事故直後から臨時休業したものの、4日午前6時から再開の予定という。
　

事故翌日には営業再開の予定

　

取材を終えて

「発生があと1時間早くてランチタイムの店内だったら」「歩道に人がいたら」「一度バックで逃走した時に後続車が突っ込んで来たら」など考えると、今回は運転手を含め、けが人がなかったが奇跡に近い状況だろう。

また、状況が似通っているだけに「脱法ハーブなのでは」と疑ってしまう目撃者の感情も充分に理解できる。
早期の原因究明が待たれる。


―終わり―