帰ってきた、横浜でいちばん急な坂はどこ? 2013・前編
ココがキニナル!
好評を博した「横浜でいちばん急な坂はどこですか」シリーズ。掲載後に寄せられた情報に応えて追加調査を実施!(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
今回は8区11ヶ所を調査し、1位は15°で緑区東本郷1-11「東観寺近くの坂」。1位の座が揺らぐことはなかったが眠れる急坂に出会うことができた。
ライター:永田 ミナミ
ひさしぶりに出動
急坂を探し求めて横浜18区を走り回った熱い半年間から2年。
ふと編集部・松山に「昔の急坂の記事のコメントに書き込まれた急坂がずっとキニナってるんですよね」と口走ってみたところ、あっさり「それ、やりましょう」ということになった。口走ってよかった。
ということでよく晴れた秋空の下、われわれは車に乗り込んだ。
ひさしぶりだぜ相棒
初めて読む読者のために説明しておくと、この企画は「横浜でいちばん急な坂はどこですか?(はまじさんのキニナル)」という投稿により、2011(平成23)年5月から11月まで、横浜市内の“急な坂”をひたすら調査したものである。
過去の記事はこちらから
横浜で一番急な坂はどこ?【西区・中区編】
横浜で一番急な坂はどこ?【南区・保土ヶ谷区編】
横浜で一番急な坂はどこ?【磯子区・金沢区編】
横浜で一番急な坂はどこ?【港南区・栄区編】
横浜で一番急な坂はどこ?【戸塚区・泉区編】
横浜で一番急な坂はどこ?【旭区・瀬谷区編】
横浜で一番急な坂はどこ?【緑区・青葉区編】
横浜で一番急な坂はどこ?【都筑区・港北区編】
横浜で一番急な坂はどこ?【神奈川区・鶴見区編】
さて、ひさしぶりなので「急な坂」の認定基準を確認しておく。
1.車が通行できる
2.公道
3.行き止まりにならない(通り抜けられる)
4.短すぎない
以上の4つである。
ちなみに、坂の何ヶ所かを計測し、最も大きな角度をその坂の角度、パーセント表示も併記する。
4の「短すぎない」について前回シリーズでは明確な基準を設けてはいなかったが、計測していくうちに「だいたい20メートル以上」が基準となっていった。
また、14°以上の坂を「Aランク」と表現しているが、これは半年間約200ヶ所を計測する過程で記者の中で自然発生的に生まれた定義であることをご理解いただきたい。そのほかにも「急坂ドット」(ノンスリップ輪型工法のこと)など自然発生した用語がいくつか出てくる。
今回は先に述べた通り、過去記事にコメントがあった急坂から23ヶ所をピックアップ。それに加えて途中で見かけた急坂も可能な範囲で計測する。
前回シリーズでは2区ずつ9回に渡って測ったが、今回は市内全域を回らなければならず、残念ながら西区と急坂だらけの南区、保土ヶ谷区を残して夜が来てしまった。ということで前編では8区11ヶ所の調査結果である。
ここで今回の坂を紹介する前に、前回までの1位の迫力を振り返っておこう。
瀬谷区相沢4-15 天竺坂・・・20°(36.4%)
唯一の20°台を叩き出したこの圧倒的急坂を超える坂が現れるのか
ちなみにこの「天竺坂」という名前は正式なものではないが、坂をのぼったところにお住まいの方と話していた時に出てきた名称である。「天竺」とは実になるほどと思わせる名前だ。
緑区3坂
今回は横浜市内を駆け巡らなければならない。合理的なルートを見つけようとGoogleマップ上にピンを落としてみたもののもはやどのルートでまわるのが正解かわからなかったので、点在する坂から攻めてみることにした。
緑区台村町633 第六丸正ビル前の坂・・・14°(24.9%)
ちょっと短いが出だし快調な好斜度でスタート
澄んだ青空に映える急坂ドット
緑区寺山町228 慈眼寺(じげんじ)の坂・・・13°(23.1%)
寺山町というストレートな名にたがわぬ良坂は部分的に15°も記録
坂をのぼりきったところからの眺め
坂の下部は右カーブを描きながら角度を増して14°
慈眼寺前では長さとカーブを備えた美坂に出逢えた。前シリーズで浮かびあがった、「寺社の近くに急坂あり」という法則はもちろん健在だ。
緑区東本郷1-11・・・15°(26.8%)
長さは中堅クラスながら斜度は余裕のAランク超で、びしっとまっすぐのぼる良坂
気持ちいい坂には、気持ちいい眺めがついてくる
なお、「緑幼稚園裏の坂」は階段で行き止まりとなっているため、調査対象外とした。
鶴見区2坂
続いて鶴見区に移動した。
鶴見区北寺尾4-12-15 片山整形外科記念病院横の坂・・・14°(24.9%)
坂をのぼりきる手前でグッと角度を増してAランクの14°をマーク
坂の下はやや緩やかになって12°だが長さはなかなか
病院の渡り廊下の下をくぐり抜ける変わり坂だった
鶴見区北寺尾3-3-1 鶴見西井病院横の坂・・・12.5°(22.2%)
近くのこの坂もなかなかいい坂だったので計測
なかなかの迫力となかなかの交通量だった