「野毛巡り合いラリー」は、もうやらないの ?
ココがキニナル!
モバゲーのCMにも使われている野毛のBAR「野毛通信社」が開催していた「野毛巡り合いラリー」はもう行われないのでしょうか?(ぷっちょさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
二度と開催しないようです。その背景には野毛くじら横丁の復活がありました。
ライター:河野 哲弥
古くから多くの飲食店が集まる、横浜の下町「野毛」。
かつてこの町に、「野毛巡り会いラリー」という企画があった。
その内容とは、お互い面識のない他人同士が、事前に時間を決めてBAR「野毛通信社」に集合するところからはじまる。そして、一緒に野毛の飲食店をハシゴしていくうちに、いつの間にか打解けた雰囲気になっていくというイベントだった。
なお、BAR「野毛通信社」とはキニナル投稿にもあるとおり、モバゲーのCM『いい大人の、モバゲー。「第四話スナック篇」』内の舞台として使われている。
野毛通信社は『いい大人の、モバゲー。第4話スナック編』の舞台として使用されている
さて、そんなBAR「野毛通信社」だが、調べてみると「野毛巡り会いラリー」の発案者は同店を経営する、親川久仁子さんという女性のようだ。さっそく、我々は今後の予定を確認すべく「野毛通信社」を訪ねてみた。
「野毛通信社」は、今では「旧バラ荘」に変わっていた
かつての「野毛通信社」
現地に到着すると、なんと店の名前が「旧バラ荘」に変わっていた。
聞くところによると、経営者も変わってしまったらしい。
いったい野毛通信社には何があったのだろうか?
開店時間が過ぎても店が開く気配はなく、お客さんも来ない。
小一時間粘ってみたものの、同じ状態が続く。
準備中のまま店が開く気配もない
仕方なく、その日はいったん撤収。
後日、「野毛飲食協同組合」の田井理事長にお話を伺った。
すると、意外な事実が出現したのである。
くじら横丁復活が、巡り合いラリーの運命を分けた
野毛飲食協同組合が入っているビル
理事長によれば、なんと野毛通信社の親川氏は、反捕鯨団体「シーシェパード」に所属していたらしい。
彼女は2009年の「くじら横丁の復活」を知ると、打ち合わせ中にすごい剣幕で席を立ち、以後野毛の町との関わりから一切手を引いてしまったとのこと。そのため、野毛飲食協同組合は再びゼロから仕切りなおして、現在の「野毛通手形」を誕生させた。
なお、「野毛通手形」とは、簡単にいえば野毛の飲食店を気軽に飲み歩いて知ってもらおうという企画。
6枚(金券)の手形がついた同企画名のガイドブック(3,600円)を購入し、その手形を使って参加店でセットメニュー等の飲食ができる。コストパフォーマンス的には手形1枚600円で考えてみれば、かなりお得のようだ。
なお、店によって使える手形の枚数が変わるらしい。
「野毛通手形」参加店の印。野毛・日ノ出地区の飲食店61店舗が参加している
こうした流れが薄っすら見えはじめてきた中、やっと冒頭の「旧バラ荘」のマスターである相馬氏と連絡をとることができた。
かつての「野毛通信社」に通っていた常連の友人だという同氏に、改めて「野毛巡り合いラリー」の再開の可能性を伺ってみたところ、「開催は二度と無いだろう」という。
その理由としては、親川氏が「くじら横丁」に対して良からぬ印象を持っているうえ、自分の企画を真似されるのを非常に嫌っていること。昔の関係者も彼女の心境を慮って、中々復活を言い出せない状態なのだそうだ。
そしてなにより、親川氏はオーストラリアにいて連絡がつかないようである。
取材を終えて…
田井理事長曰く、野毛の街自体を盛り上げることを優先に考えているので、野毛巡り合いラリーの復活はまずないそうだ。希望があれば違う形で開催するかもしれないが、復活を望む声はほとんど無いようなので、このままでは二度と開催されることはないだろう。
また、野毛巡り合いラリーが無くなったことで経済効果が薄れた訳でもなく、むしろ現在の野毛通手形のほうが盛り上がりをみせていることから、野毛巡り合いラリーを復活させる必要ないのではないだろうか。
さて、この記事を読んだ皆さまはいかがだろうか?
野毛巡り合いラリーは復活するべきか、もしくはこのまま永遠に無くなるべきか。
皆様の考えを是非、「はまれぽ.com」までお聞かせ願いたい。
― 終わり ―
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ガチムチ家族さん
2012年01月28日 09時17分
沖縄料理店波之上の娘さんがでしたよね。シーシェパードに参加していることからもお分かりの通り、日本が嫌いで嫌いで仕方がなく、客にも無茶苦茶な意見に同意を強要するかなりエキセントリックな方でした。野毛自体、新旧入れ替えが激しく変動している最中ですし、ああ、ああいう変人がいる店もあったな、とノスタルジーを感じる程度で充分なのではと思います。