野毛のくじら横丁にある、くじらを使った料理ってどんなの?
ココがキニナル!
野毛にくじら横丁というものがありますが、くじらを使った料理ってどんなものがあるんですか?(フランケン面さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
老若男女、気軽に楽しめるバリエーション豊かなくじら料理がいっぱい!
ライター:立原 麻里
野毛にくじらを食べに行こう!
今回、横浜は野毛町に通称「くじら横丁」と呼ばれるエリアがあることを知り、さらにそこでどんな料理が食べられるのかといった疑問にこたえるべく、現地に向かった。
桜木町からくじら横丁までは、駅を出てすぐの「野毛ちかみち」という地下通路を利用すると便利だ。
雨にぬれることなく直結できる
この一角は、縦横いくつもの小路で構成された飲食店街で、大衆居酒屋や割烹料理屋、風俗店などが混在する。
昼間は閑散としているが、夜になればたちまち魅惑の歓楽街に早変わりだ。
誘惑がいっぱい!
その中でくじらを食べられる店は30店舗ほど。
初めて足を踏み入れる際は、桜木町駅に併設されている「野毛地区インフォメーションセンター」にて無料配布中の「鯨(Gei)map」をもらうといいだろう。
おじさんも親切
野毛くじら横丁は、町おこしの一環で平成21年6月に始まった。
当時こそブームになってTV番組の取材なども押し寄せたそうだが、今はめっきり落ち着いている。
しかし、そもそも、なんで野毛に「くじら」?という疑問が先立つ。
調べたところによると、戦後に横浜の中心街地で広まった闇市でクジラカツなどのくじら料理が売り買いされていたことから、野毛をアピールできる新たな名物として、このほどくじらが取り上げられたということだ。
夕方5時の開店を狙って、訪れたのは野毛中央通り中ほどにある酒場「大門」。
味のあるたたずまい
ズラリと貼られた手描きメニューには、しっかりと「鯨」の文字。
さっそく、刺身と竜田揚げを注文した。
刺身はというと、ズバリ馬刺しのような味と食感。
「馬刺しです」といって出されても、すっかり信じてしまうだろう。
竜田揚げは、肉と魚の中間のような味わいと歯ごたえ。
聞くところによると、ここで扱っているミンクくじらは、シロナガスクジラなどにくらべてクセがなく食べやすいということだ。
くじらの刺身(980円) けっこうボリューミー
くじらの竜田揚げ(780円) 子供も好きそうな味
さて、ところ変わってやって来たのは、イタリアンバール「BASIL(バジル)」。
立ち飲み感覚で気軽にワインが楽しめる、この地区でも人気のバーだ。
どんなくじら料理が待ち構えているのだろうか
こんな場所にもくじら料理は存在する。
チーズの入った「くじらのカツレツ」がそれだ。
くじらのカツレツ(600円) おしゃれに変身
揚げものなのに重くない。肉ほどしつこくないけど、魚より食べごたえがある感じだ。
備え付けの、トマトと玉ねぎとバジル、そしてオリーブオイルなどをあえたソースをからめれば、酸味も加わり、一層さっぱりして食べやすい。赤ワインによく合う。くじらは洋食にしても違和感なくハマるのだ。
取材を終えて
くじらの町・野毛でふるまわれているくじら料理は、とてもバリエーション豊かだった。
今回は食べなかったが、他にも、くじらに馴染みのない若者が珍しがってオーダーするというユッケや、給食にくじらが出た世代にとっては懐かしい、くじらベーコンなどがある。
老若男女が楽しめるメニューが豊富に揃っていて、気軽にくじらを堪能できるので、興味がある人はぜひ行ってみてはいかがだろうか。
野毛界隈でくじら料理を提供する店には、以下のような暖簾がかかっているので、目印にするといいだろう。
「探してみてね」
野毛くじら横丁で珍しい「くじら料理」を発見した際には、ぜひはまれぽ編集部までご連絡いただきたい。
─終わり─
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