保土ケ谷区の崖の上、建設途中で放置されたマンションはどうなる?【前編】
ココがキニナル!
保土ヶ谷区の「ふれあいせせらぎの道」を進むと、建設途中で放棄された巨大な建物がある。マンション建設予定が、会社が倒産し途中で放棄したとか。崖が崩れそうな状態のまま10年以上放置しています(LKさん)
はまれぽ調査結果!
自然豊かな遊歩道の真ん中に立ちつづける建設途中のマンションの外壁。周辺住民には不安や不満の声もあった。
ライター:小方 サダオ
遊歩道の真ん中にそびえる建設中のマンションの外壁
保土ケ谷区坂本町に10年以上放置された建設中のマンションがあるという。
投稿には、建設会社が倒産した、とのことだが、なぜ建設途中のまま放置されているのだろうか。
住民の声を中心にした建設中のマンションの現状についての前編と、建築概要書を元にどのような建築物になる予定だったのかについての後編とに分けることにした。
まず現地を訪れた。
建設中のマンションがある場所(Googlemapより)
交通量の多い国道16号線から1本入り、相模鉄道に沿って走る道路の和田町駅を過ぎたあたりで左折すると、それまでの市街地の雰囲気とは違う、「カーリットの森」という自然が保護された緑地内に出る。その地区の入り口付近に「ふれあいせせらぎの道」という緑の中を散策できる道が整備されている。
「ふれあいせせらぎの道」
川が流れる緑地の中にベンチやテーブルが設置されている
湧水を利用して作られた小川
その散策路を進むと、山際に幅数10メートルに及ぶ城壁のような壁が続く。長年放置されていたせいか、雑草に覆われている。
散策路を進むと・・・
山際に城壁のような壁が立っている
その壁の周囲には、シートや立ち入り禁止の看板などがあり、中に入れないようになっている。
シートの隙間からのぞくマンションの壁
正面に張られたシート
「ふれあいせせらぎの道」の真ん中に立つ外壁
少し先に「ヴァンハウス上星川」というマンションが建っていた。先ほどのマンションは外壁が直角にそびえている印象でだったが、こちらのマンションは、高く感じない。それは山の斜面を利用し、段々と高さを上げた作りになっているからだろう。
ヴァンハウス上星川
先ほどの外壁の正面には道路が通っていて、反対側には住居が並んでいる。また住宅地に囲まれているからか人通りは少なくなく、近くの小学校の通学路にもなっているようだ。山を切り崩した傾斜地に長年建っているようだが、大雨の日などに危険性はないのだろうか。
外壁の前に通る道路
道路を挟んだ反対側には住宅が建っている
斜面を支える鉄骨が見える