市営バスで乗り降りが制限されるバス停っていくつあるの?
ココがキニナル!
横浜市営バスで、一般の人が乗れない区間がいくつかあると聞きました。どこの区間で、それぞれ、どのようなチェックをして一般の人が入らないようにしているかを調べてほしい。(海の狸さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
チェックが行われているのは、米軍施設に乗り入れる46系統1か所だけ!市の施設や企業の敷地内にあるバス停もあるが、チェックはなし!
ライター:田中 大輔
ウワサのあった2路線はどうなってるの!?
46系統の話は、取材前から予想できたもの。
では、ウワサのあったほかの路線についてはどうなんだろうか。
まずは下水処理場の敷地に入っていく85系統。
「いちおうゲートはあって、“関係者以外立ち入り禁止”という内容の注意書きはあります」とのことだが、守衛などはいないので入ろうと思えば入ることは可能。
当然、バスに乗っているだけなので、法に触れるようなことでもない。
とは言え、こう書いてあるのでむやみに入らない方が無難
筆者も実際に行ってみたが、特になにも言われることなく終点の下水処理場前停留所で下車することができた。
下水場前バス停付近。用がなければ、なにも面白いモノはない
もうひとつの91系統でポイントになるバス停は、三菱本牧工場前と修繕工場前の2つだ。
三菱本牧工場前停留所は、工場前の公道にバス停があるので誰でも利用可能。もうひとつの修繕工場前停留所は工場の敷地内にあるので、ココは関係者以外立ち入り禁止な気がするのだが……。
写真奥の壁の向こうが工場。バス停は公道にある
しかし、おふたりからは「根岸駅を出たバスが修繕工場前まで行くことはないんです」というお答え。
どういうことかと言うと、根岸駅から出る91系統の運行は朝6時台から8時台だけで、このときの終点は三菱本牧工場前。
折り返しはせず、逆向きのバスが運行するのは17時台から20時台のこと。このときは、営業所から回送バスを工場内に向かわせ、敷地内の修繕工場前が始点となって根岸駅を目指すことになっている。
工場内から出てくる91系統のバス。乗っているのは工場で働いている人たち
つまり、根岸駅から乗った人が修繕工場前まで行くことはないし、逆に工場と無関係の人が修繕工場前からバスに乗ることもないというわけだ。
専用路線よりも貸切バス
おふたりによると「以前は企業向けのバスは、ほかにもありました」とのこと。
例えば磯子駅のそばを通る63系統の終点は造船所前停留所だが、かつては造船所の中まで路線が伸びていたんだそうだ。
こういった路線が減った背景のひとつとして、市営バスの貸切契約が挙げられる。
「現在、数社の会社や学校と契約をしています」ということで、朝晩の通勤・通学の時間に専用バスを走らせているんだそうだ。
交通局が力を入れているという、市営バスの貸切事業。個人でも利用可
これらのケースは年間契約だが、市営バスの貸切は2時間2万1700円から行われている。
1人頭210円として、ピストン輸送で100人運べば元が取れることになるし、発車時間やルートも融通がきくので、こちらが好まれているようだ。
取材を終えて
意外にも厳密に制限がかかっているのは米軍絡みの46系統だけで、今後新たに作られることもまずないだろうとのことだった。
路線図で注意書きがされていないのは、これまで間違えて乗車してしまった例はないからだそうだ。
よしんば間違えたとしても、46系統はゲートで止められてしまうし、下水処理場前で降りても「しまった」とこぼしながら戻る以外にすることはない。
そういうわけなので、間違えたバスに乗ってしまっても、知らぬ間に入ってはいけないところに連れていかれることはない。その点は安心して、これからも市営バスを利用していただきたい。
―終わり―
はま045かぜさん
2016年11月06日 08時33分
昔、小学校の遠足が貸切り路線バスでした。はじめは観光バスじゃなくてガッカリしましたが、停留所に停まらず決められた路線以外を走る非日常に 子供ながらワクワクして楽しかったのを思い出しました(^-^)
よこはまいちばんさん
2016年11月06日 00時42分
自動車メーカーやタイヤメーカーは車両やタイヤが自社製品以外だと構内に入れてもらえないのと同じように、91系統も三菱工場構内乗り入れの為、バス車両も三菱ふそう製しか運用出来ないと聞いた事があります。その為に管轄の本牧営業所はふそう車が長年メインだったのかも知れません。今ではメーカー側の受入態勢状況も変わっているのかも知れませんし、交通局も車両購入を入札制に変わって営業所毎に車両を統一が崩れていますけど・・・
みなと301さん
2015年07月04日 12時44分
「京三制作所」の専用貸切バスが生麦の車庫から出るのは何度見たことありますね。ほかにもあったのは知らなかったです。