昔、横浜市内を走っていた2階建てバス「ブルーライン」って?
ココがキニナル!
以前に走っていた「ブルーライン」という二階建てバスは廃止になった? 「ブルーライン」といえば地下鉄のことなので(BANDO_ALFAさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
「ブルーライン」は平成8年に廃止。同年5月から定期遊覧バス「ベイサイドライン」専用バスとして運行再開。地下鉄「ブルーライン」とは無関係。
ライター:橘 アリー
身近な交通手段!
市民の生活に密着し、身近な交通手段として活躍しているバスは、生活に欠かせない存在である。
今回の投稿にあった「ブルーライン」は、かつて観光バスとして横浜市内を走っていたが、近ごろはめっきり見かけない。
現在、横浜でよく見かける観光スポットをめぐるバスと言えば、あかいくつ号がある。
あかいくつ号については、はまれぽでも以前に取材している。
あかいくつ号の赤い車体は、街路樹の緑によく映える
2階建てバスと言うとロンドンバスが有名だが、かつて横浜にも、そんな2階建てのバスが走っていたのだ。
ロンドン市内を走る2階建てバス(フリー画像より)
横浜の「ブルーライン」号も、2階建てのバスである。筆者も、以前に「ブルーライン」バスをよく見かけていた記憶があるが、残念ながら乗ったことはなかった。
今回は、いつの間にか姿を消してしまった「ブルーライン」バスについてのキニナル投稿。現在はどうなっているのか、ぜひ調べてみたい!
そこで、横浜市交通局に問い合わせてみることに。
どんなバスだったのか?
今回は、横浜市交通局営業推進本部の営業・観光企画課で話しを伺った。
営業・観光企画課長の齊藤達也さん(左)と観光担当係長の野村大樹さん
齊藤さんと野村さんには、横浜観光スポット周遊バス「あかいくつ」号の取材で、何度かはまれぽに協力を頂いている。
お二人によると「ブルーライン」バスが走り出したのは、1984(昭和59)年4月1日からで、横浜の観光資源と商業機能の連携を深め、経済活性化と市内外に向けて“みなと横浜”のイメージアップを図る観光バスとしての目的があったという。
「ブルーライン」という名前の由来は、当初、白の車体にネイビーブルーの線が入ったデザインだったため「ブルーライン号」と名付けられたそうだ。
現在残っているブルーラインバスの車体の写真
この車体には、線は入っていないようだ
では、なぜ2階建てバスにしたのだろうか? との質問には「車体自体が観光の目玉になるように考えたため」とのこと。
運行開始前にはロンドンまで2階建てバスの視察に行き、座席センサーや無線装置を積むなど、ロンドンバスには無かった新しい設備を付けて快適性や運行管理の面も追及したのだという。
ちなみに、2階建てバスは、ダブルデッカーというそうである。