横浜市内のアットホームで美味しい洋食屋さんはどこ?「関内」編
ココがキニナル!
横浜は洋食屋さんのイメージがあります。チェーン店ではなく、家族経営のアットホームな美味しい洋食屋さんを教えてください。(河童丸さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
個人店特有の柔らかく和やかな雰囲気をもつ、味も保証の関内周辺の3店舗「タマガワ」「グリル桃山」「イタリーノ」を紹介。
ライター:クドー・シュンサク
創業80年 「グリル桃山」(つづき)
創業からは80年。1933(昭和8)年からおよそ10年間、関内で営業した後、戦争の痛手を乗り越え1949(昭和24)年からは野毛で、そして3年後の1952(昭和27)年からは現在の伊勢佐木町に店を構えたという。
創業当時の写真。店名は「オリンピック」
店名が現在の「グリル桃山」になった頃の写真
この長い歴史があるグリル桃山。3代目の勝弘さんの息子である将平さん(24歳)が6年間の修行を終え、次代のシェフになるべく先月からグリル桃山の厨房に立っている。
長い歴史の話を伺う中、鼻が花になりそうなくらい芳醇な香りを放ちながら注文したレバーステーキが運ばれてきた。
噂のレバーステーキ ランチセットで840円
口に入れて、ふた噛みすると、美味くて、ちょっと、目が、デカくなる。一度は経験したことがあるであろう、この感じ。深く鼻からかみしめるような溜息がもれる。レバーという食材だけでは好みが分かれるかもしれないが、レバー好きにとっては桃源郷、歓喜の味だ!
濃厚かつ酸味がきいたデミグラスソースと赤ワインが上品に寄り添った逸品であった。
上段左から3代目の勝弘さん、奥さんの幸さん、4代目将平さん、
手前が2代目の奥さんミズエさんと2代目のミネオさん
店を経営する5人家族のアットホームかつ丁寧な対応に穏やかな満足をいただいた。
福富町 「イタリーノ」
3軒目の店は福富町、家族4人で経営しているというイタリーノへ。
レトロブリリアントな外観
店内に入ると厨房から派手な調理音が響く。かといってせわしない空気はまったく感じない。やわらかなランプ色の照明が居心地のいい店内で、店主のおすすめの品を注文。
間もなくして盛りのいいサラダが運ばれてきた。
サラダ
そして注文の品が鉄板の上でジュウジュウと焼けるソースの音とともに到着。
ハンバーグとチキンのミックスグリル(850円)
ガツン、ドカンとくる見た目とは対照的に繊細なソースの味付け。ハンバーグは噛むと甘味のあるスパイスの香りが口中に広がる。チキンソテーはふわっふわにふっくら焼きあがっていて、噛むと肉汁の海。さらっといただけるガッツリ洋食、といったかんじ。
コック帽の店主が菊地尚志さん。奥が弟の栄次さん。カウンターに尚志さんの息子武志さん
イタリーノはこの男性3人に尚志さんの奥さんを含めた4人で経営。1973(昭和49)年創業で、オーダーした「ハンバーグとチキンのミックスグリル」のレシピは20年以上同じとのこと。和やかというより、あ・うんの呼吸で静かに店がまわるといった風情。食べ終わったお客さんたちがもれなく「またくるよ」と言っていたのが深く印象に残った。
忙しい中無理を言って3ショットで1枚
取材を終えて
横浜の家族経営でアットホームな美味しい洋食屋さん。
味の好みは人により千差万別。しかしどの店もそれぞれからにじみ出ているよさがあり、3軒とも美味しい店だった。
「アットホームな雰囲気」という点において、それぞれの店にそれぞれの個性が存在した。どの店にも独特の雰囲気がある感じたその奥には、家族の人柄が店のカラーに反映されつつ、地域と共に積み重ねた時間が作る、深い趣があった。腹は充分以上にふくれすぎたが、とても後味のいい心あたたまる取材だった。
次回は、横浜駅周辺を中心に調査する予定なので「これぞや」という店があれば編集部までご一報いただきたい。
―終わり―
※現在「グリル桃山」のレバーステーキは提供していません。
タマガワ
神奈川県横浜市中区福富町仲通1-1
グリル桃山
神奈川県横浜市中区伊勢佐木町2丁目9-3※レバーステーキはなくなり次第終了
イタリーノ
神奈川県横浜市中区福富町仲通3-4
にゃんすけさん
2013年10月19日 10時17分
イタリーノは、美味くて安くて「これでもか!」というくらいボリュームがあるので、食いしん坊にはたまりません。
HAMALOVEさん
2013年04月03日 14時39分
イタリーノ、学生時代よく通いました。しばらく行ってないなあ。。。
とうさんさん
2013年02月25日 10時29分
美味しいのかな? でもなんかお徳感がないね。意外と地面が高い所なの?つまり家賃相場。