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未来のハマっ子を育てる「児童支援専任教諭」とは?

ココがキニナル!

小学校でいじめ・不登校などの問題に対応する「児童支援専任教諭」を横浜市教育委員会は全国で初めて配置しているそうです。ぜひ取材して下さい(sakuragichoさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

同様の制度は中学校にもあったが、諸問題の低年齢化という背景と、問題の未然防止をめざすため、2014年度までに市内すべての小学校へ配置していく

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ライター:河野 哲弥

まさに、「事件は現場で起きている」



JR鶴見駅から歩いて10分ほど、昭和6(1931)年に開校した鶴見小学校は、80年以上の歴史を誇る伝統校だ。
 


桜も膨らみだした、学期末の鶴見小学校外観


松本先生とは、授業の始まる前の朝8時半にお約束を頂いていたのだが、到着してみるとこんな風景が。
 


廊下の片隅で、児童の話に耳を傾けている


後で聞いたところによると、その日の前日、一部の児童が学校外で迷惑行為を受けたとのこと。そのフォローと聞き取りが終わるや否や、今度は、不登校気味の児童が姿を見せたという知らせが松本先生に届く。  
 


駆け足で教育相談室へ急ぐ、松本先生(奥)



息つく暇もないとは、まさにこのこと。授業を受け持つ担任の先生なら、始業前のこのような時間に、ここまでの対応は取れないだろう。想定していなかった事態が次々と起こる中、最終的には「人」というインターフェイスが、児童を歩むべく方向に導いていく。
 


面会時間が15分になってしまった松本先生


結局、前日の迷惑行為について急きょ打ち合わせをする必要があるとのことで、面会時間が大幅に限られてしまった。ここは業務を優先していただいて、大事なポイントに絞って、手短に伺っていくことにしよう。

松本先生の授業の持ちコマは、1日に2~3時間程度で、前述のスケジュール・イメージ図とほぼ同様の毎日を送っているそうだ。

「児童支援専任教諭」になってから変わった点についてたずねたところ、担任の先生や保護者らとの間で「理解の輪」を作ることができるようになったのが、何よりの進歩だという。

先生の本来の姿は、自分が前に出てすべてを解決していくのではなく、関係者全体を束ねるマネージャーのような役割であるらしい。子どもたちが持つそれぞれの事情を放置せず、時には外部の助けを借りながら、みんなで考えることが大切だと話す。
 


各種相談や打ち合わせなどに使われる「教育相談室」


では、実際にどのような相談が持ちかけられているのだろう。

松本先生によると、まわりになじめない子、コミュニケーションが苦手な子、日本語指導を必要とする海外からの子、母子分離不安、金銭トラブル、…実にさまざまだ。

そこには、価値観の多様化や国際化、家庭も含めた地域による教育力の低下など、近代社会が急激に変化していった痕跡がうかがえる。その一方で学校という存在は、集団生活に必要な規律や人との関わりを、1つの枠の中で身につける場所でもある。

「社会が多様化していく中で、学校や組織のような集団の力の必要性を認識させ、高めていくのが私の使命」と、松本先生は語気を強める。小学校では、中学校の倍にあたる6年間にわたり、子どもたちを指導し続けていく必要がある。その責任感から出た言葉は強く、正直、感動すら覚えた。



「人」を育てる街、横浜



現場では、社会の変化に伴うさまざまな問題・ひずみが、子どもたちに重くのしかかっていたようだ。

その要因を分析し、関係者で認識を共有させ、一人ひとりの児童が安心して学校生活を送れるように支えるのが「児童支援専任教諭」なのだろう。

一方では「私」を認めつつ、もう一方で「公」の大切さを学ばせる。その姿勢は、単なるトラブルシューターではなく、やはり「人」を育てる指導者なのだと感じた。
 


配置完了の2014年が待ち遠しく感じる


この取り組みに結果が伴うのは、10年先、あるいは20年先になるだろう。しかし、全国でも先進的な取り組みが横浜から始まったことは、誇りに感じられる。

横浜や、さらには日本の未来を支えていくような「ハマっ子」が育つよう、大いなる期待を寄せたい。


―終わり―
 

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  • 実際に学区の小学校に配属されている児童支援専任教諭は「いじめられるのは、母親の心配する気持ちが子供にうつってしまうから」「いじめっこをさけるのは相手を刺激していることになる」等、専門家ならでの言い訳の上手な先生ですね。

  • この4月に小学校に入学したこどもの父親です。入学式の時に教員紹介で、紹介しない市の職員が一人いると校長先生がおっしゃっていたのがこの専任の方だということです。入学の記念撮影の際に見ただけですが、こどもへの言葉遣い、態度といい大柄だと感じましたが、これがその専任の制度なのでしょうか?都筑区内の小学校に通うこどもの親より

  • こんな専任の先生がいたなんて初耳です。現場では全く機能していません。ことなかれ主義、問題のもみ消し、責任の所在は最終的には『ご家庭にあります』。子供の笑顔が日に日に消えていくのがとても辛いです。中区の本◯小学校です

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