「恋するフォーチュンクッキー」神奈川県Ver.は、何のために作られた?
ココがキニナル!
AKB48の恋するフォーチュンクッキーの神奈川県庁公式バージョンが作られました!神奈川県の名所が出てきたり、県アピール満載映像なのですが、なぜ作ったのか調査して下さい(yujunaさん、タイサンさん)
はまれぽ調査結果!
国内外を問わず、多くの人に神奈川県に興味をもってもらうため、神奈川の魅力がたっぷり詰まった観光プロモーションビデオとして制作した
ライター:伊藤 健志
33市町村のすべてのスポットを網羅し、1500名が参加
(続き)
編集作業に関しては、外部に委託。知事が出演するパートなど要所だけは押さえて、後はランダムに割り振った。1カット2秒程度の短いカットが続く内容に「あまりにも(一つのカットが)短すぎるのでは?」という批判もあったそうだが「逆にこれぐらい短い方が“えっ! いまのなに?”という感じで、繰り返し見てもらえる効果もあるのでは?」としている。
このように、今回のプロジェクトは、参加を決定してから撮影地のリストアップとそれぞれの場所への連絡、出演者の手配、撮影地の許可申請、各市町村との調整期間の作業に1週間、撮影に5日間、最後に編集作業の時間を足しても正味3週間程度というハードスケジュールで敢行、10月18日からのアップとなった。その後の各種メディアでの取り上げられ方は、ご存知の通りだ。
動画配信後の再生回数は、わずか2日で100万回を突破。12月5日時点では280万回を突破と、いよいよ300万回に近づく勢いだ。
動画へのコメント書き込み数も1000件近くが寄せられている。「クオリティが高い」「出来映えが良い」「地元が映っていて嬉しい」「うちの県でもやってほしい」など、全体的に前向き、好意的な書き込みが中心だ。
すべてのロケ地を紹介した「観光ガイド」も発行
また、今回神奈川県では、単に動画をネット配信するだけでなく、動画に映っているすべてのロケ地の詳細を網羅した小冊子「観光ガイド」を併せて2万部発行。動画を見て気になった観光地などの詳細が、一目で分かるように配慮した。実際のロケ地などで無料配布しているほか、県のホームページの専用サイトからもダウンロードできるようにして、観光事業の充実に一役買っている。
さらに、この動画が特徴的なのは、英語字幕が入っている点だが、これは「国際都市・神奈川」を意識しての施策。実際、英語で書き込まれたコメントも多く、海外からの閲覧者が多いことが分かる。
今回の動画配信の大きな狙いは、国際都市・神奈川を世界に発信することによって、国内外問わずに神奈川に興味を持ってもらい、日本に観光で来日した際には、神奈川にも足を運んでもらうこと。それによって地域経済の活性化、敷いては県の税収アップにもつながるのだ。
最後は県職員みんなでポーズ(YouTubeより)
「少なくとも、今回こうした企画に参加したことで、県庁内の一体感は高まりましたし、雰囲気も明るくなって、風通しもよくなったと思います」と、町田主幹は感じている。
取材を終えて
今回の動画制作に関して掛かった費用は43万6000円。観光協会との協同事業ということで、この内の公費は20万6000円となっている。なかには「税金の無駄使いではないのか」という苦情も数件寄せられたそうだが、これまでレポートしてきたように、観光事業としての広告宣伝効果は、300万回に届く勢いの再生実績を見るだけでも、かなりのものがある。決して無駄ではなかったと思う。
専用サイト内の動画リンク集
県として第2弾の制作などは決まっていないが、県では今回の取り組みを、今後もさまざまな形で活用しようとしている。
例えば神奈川県庁は現在、観光事業の一環として「キングの塔」の愛称で親しまれている本庁舎を一般公開しているが、11月17日と24日には、来場者に「恋するフォーチュンクッキーをみんなで踊ろう!」と呼びかけた。その模様は県のホームページにアップされている。今後もイベント開催後、定期的にアップしていく予定だ。
11月17日の本庁前の様子
参加者はみな「楽しかった」「身体を動かすことは健康に良い」と好評。「こういうイベントも県が積極的に実践することで、市町村だけでなく県に対しても、親しみをもってもらえたらと思っています」ということである。
―終わり―
神奈川県ホームページ
http://www.pref.kanagawa.jp/
恋するフォーチュンクッキー神奈川Ver.専用ページ
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f500062/
灣仔さん
2015年07月12日 08時27分
YOUTUBEで見た。元気もらった。
kosakoさん
2013年12月16日 08時30分
よかったです!無駄な税金云々いわれる方も承知してますが、職員と県民の距離を縮める第一歩になれば・・・これを機に横浜市Ver.国旗議員Ver.もやってみたら?
黄金旅程さん
2013年12月15日 22時57分
職員としてはただただみっともないと思っただけですが。いつまで引っ張るんだよこのネタ…大多数の職員は正直苦々しく思っていただけです。議会や予算の対応でくだらないサービス残業を強いられる職員がいる一方で、こんな脳天気に踊ってる奴がいるのを普通に笑ってみていられるわけがないでしょうが。