横浜市内で除夜の鐘がつけるお寺を教えて!
ココがキニナル!
もう師走・・・大晦日も間近ということで、横浜市内で除夜の鐘をつかせていただけるお寺さんがあれば、取材をお願いします。(町田県民さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
創建が鎌倉時代の古刹(こさつ)杉田「東漸寺(とうぜんじ)」と地元商店街が盛り上げる山手「西有寺(さいゆうじ)」寄り道で金沢町「称名寺」へ
ライター:ほしば あずみ
商店街が盛り上げる除夜の鐘(中区/西有寺)
横浜中心部といわれる中区で除夜の鐘がつけるのは、前述の妙香寺のほかに大平町の曹洞宗のお寺、「光明山西有寺(こうみょうさんさいゆうじ)」。JR「石川町駅」から徒歩で15分ほど。または市営バス21系統「山元町2丁目」下車すぐ。
鐘楼と鐘は、1996(平成8)年に開創百周年事業のひとつとして作られた。
西有寺の本堂
鐘楼は宙に浮く独特なモダンデザイン
西有寺の除夜の鐘に全面協力しているのが、門前に広がる山元町2丁目商栄会のみなさん。
除夜の鐘にかかわるようになったきっかけを、商栄会会長の「石川牛肉店」の厚浦(あつうら)さんに伺った。
片屋根アーケードの山元町2丁目商栄会。交差点の左側が西有寺
「いきさつは、シンちゃんに聞くといいから」
と案内されたのは「伊藤クリーニング商会」。店主の伊藤さんは商店会の副会長を務める。
目の前で手際よくアイロンをかけていくシンちゃんこと伊藤さん
「西有寺の娘さんと私が同級生で、そしてうちが西有寺の檀家総代だったことも、ご縁というか、きっかけですね」と語る伊藤さん。
西有寺が鐘楼をつくった年に、商栄会に除夜の鐘を手伝ってほしいと依頼したことがきっかけで、以来毎年の行事となったのだそう。
「お寺の住所は大平町で、商栄会は山元町。本来管轄する町内会も違うんですけど、商店街が盛りあがるといいなという気持ちもあって」と伊藤さん。
50年続く伊藤クリーニング商会。伊藤さんは2代目
「除夜の鐘がつけるお寺は少ないからね。このあたりだと妙香寺さんくらいしかなかった。だからみんなもけっこう喜んで、地元だけじゃなくてずいぶん遠くからつきにくる人もいるみたいだよ」と厚浦さんも教えてくれた。
除夜の鐘の様子がわかる写真があるか尋ねると、「マアちゃんとこに行こう」と厚浦さん。
「バラエティショップきじま」のマアちゃんこと鬼島さん(左)と厚浦さん
雑貨店とパソコン教室を営む鬼島さんは商店会の総務を担当。2005(平成17)年と2008(平成20)年の除夜の鐘の写真を快く提供してくださった。
除夜の鐘は23時45分から開始。行列ができる(2005年)
西有寺の除夜の鐘は大勢が集まるので受付は0時30分まで。時間までに並んだ人は鐘をつくことができる。
除夜の鐘。今年をしめくくるにふさわしい行事だ(2005年)
商栄会のみなさんは甘酒をふるまったり交通整理したりと活躍(2008年)
商店を営んでいれば、年末はいつもより忙しいはずだが、それでも風物詩として根づかせ、毎年人気を博しているのは、商栄会のみなさんのチームワークがあってのことだろう。
毎年400人近くが順番に鐘をつく(2008年)
伊藤クリーニング店のシンちゃんも鐘をつく(2008年)
山元町2丁目商栄会は、活気のある商店街だった。道ゆく人も挨拶をかわし、店主同士も協力しあう。
厚浦さんの営む「石川牛肉店」
この商店街の魅力は来年、あらためて「1000ぶら」で紹介しようと、再訪を誓った。
取材を終えて
108の煩悩を祓うという説もある、日本の年越しの風景「除夜の鐘」。近年はさまざまなカウントダウンイベントが各地で行われているが、鐘の響きとともに1年を振り返りつつ、新たな年を迎えてみてはいかがだろう。
よい年をお迎えください。
―終わり―
東漸寺
横浜市磯子区杉田1-9-1
称名寺
横浜市金沢区金沢町212-1
西有寺
横浜市中区大平町96
町田県民さん
2014年01月03日 06時01分
キニナル投稿者です。取材いただきありがとうございました。こういう機会を通じて、立ち入ることのあまりないお寺さんに触れてみるのも良いと感じました。
みうけんさん
2013年12月29日 14時10分
ここに限らず除夜の鐘がつけるお寺さんは意外と近所にありますよ