横浜中華街「愛群（あいちゅん）」の絶品五目チャーハン

再び中華街を訪れ、どうやらシンプルながらこだわりが炸裂している美味なチャーハンがあるという店へ。
　

コチラがその「愛群」

広東家庭料理をこだわりの味で提供する「愛群」。家族経営で22年、暖簾を守る。牛バラの煮込みが看板メニューで、毎日4時間煮込んでこだわりの味つけを施し、全国各地から訪れるファンの方の舌を満足させているという。
　

とろとろに煮込まれたコクのある牛バラ肉の煮込み（2100円）はうなる絶品
　

「チャーハンは紹介したくないよ！」「約束と違うよお母さん」

オーナシェフであるお母さんこと張さん。牛バラを毎日仕込んでいるのもこの張さん。チャーハンは紹介するのがやっぱり気が進まないという。理由は・・・
　

「また人気がすごくなっても対応できないかもよっ！」

なんとか納得いただけたのでチャーハンを出していただくことに。
　

チャオから
　

五目チャーハン（840円）

運ばれてくると、まずネギの焼かれた香ばしさが広がる。一口食べるとすべての具と米の香ばしさが広がり、コクのある味わいと甘みが噛むほどに湧き上がる。「これ以上だとしょっぱい」「これよりうすいと物足りない」のちょうど間、抜群の塩加減とコク。

具はこだわりの自家製チャーシューと卵にネギ、そしてしっかりと味つけられて油で揚げたエビ。ネギは国産のネギで芯の部分は水分がでるので使用しない。
　

この焼きつけが香ばしさの決め手とのこと

ちなみにスープはラーメンスープのようなスタイルのもの。あっさりながらショウガがアクセントのすっきりとした醤油味。
今まで口にしたことがない、こだわりが行き届くシンプルな王道チャーハンながら感動の味。
　

「愛群」さんごちそうさまでした

　


JR桜木町「碧華楼（へきかろう）」の五目チャーハンと豚肉細切りチャーハン

中華街を離れ、最後は野毛にあるご夫婦で経営の上海料理「碧華楼」のチャーハンを。
　

おじゃまします

JR桜木町から歩いて5分程度にある「碧華楼」。界わいには6店舗もの中華料理店がひしめいている。
　

話をしてくれた店主の呉国安（ごこくあん）さん

野毛に店を出して8年という呉さん。奥さんと二人で経営し、上海料理をリーズナブルな価格で親しみやすく楽しんでもらうのが「碧華楼」モットーだと話してくれた。
おすすめチャーハンを2品、作っていただけることに。
　

華麗なチャオ
　

五目チャーハン（650円）

王道のチャーシュー・卵・ネギに生のネギを乗せるスタイル。エビはサッと油通し。
一口ほおばる。噛む。美味い。油こさがなく、シンプルな味つけながら奥深い味わい。
ぐいぐいレンゲが進む。スープは豆腐・わかめ・ネギ・ハクサイの入ったあっさり醤油味のスープ。を楽しんでいるとことに・・・
　

「サービスだよぉ、ワンタンスープ、飲んで！」

呉さんからのはからいでワンタンスープ。すっきりコクのあるスープが美味。そしてワンタンは餡にしっかりと味がついていてショウガのアクセントにパンチがある。チャーハンに、とても合う。
　

最後は豚肉細切りチャーハン（650円）

チャーハンの具はエビを抜いた五目チャーハンと同じ布陣。チャーシューが入っていながら、油通しして軽く味つけられた豚肉の細切りがどっさりとのる。
やわらかくジューシーな豚肉とチャーハンをレンゲでかるくからめていただく。美味い。口に入れて一噛みで美味い。噛めば噛むほど美味い。とにかく、美味い。これにワンタンスープ、あぶない。美味い。
最後までしつこくなく、美味しくいただけた。
　

呉さんご夫婦ごちそうさまでした

　

取材を終えて

今回は中華街と以外で7品紹介しましたが、まだまだシンプルなチャーハンにも種類は多くあるようで、ほんの一部ながら個性の分かれるとても美味しい店を紹介できたと思います。
あとチャーハンって、味ももちろん作る時の音も、いいもんでした。
続編があれば、また。


―終わり―
　
福萬園
住所／横浜市中区山下町200 トキワビル1F
電話／045-662-5186
営業時間／日〜木：11:00～25:00　金・祝前日・土：11:00～26:00
定休日／無休

銀河楼
住所／横浜市神奈川区東神奈川2丁目41-1
電話／045-461-3323
営業時間／11:00～24:00
定休日／無休

愛群
住所／横浜市中区山下町138
電話／045-641-6245
営業時間／11:30～21:00
定休日／月曜

碧華楼
住所／横浜市中区野毛町2丁目59−2
電話／045-253-3251
営業時間／10:00～15:00、17:00～26:00
定休日／不定休