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復刻版まで登場!? 瀬谷区のご当地かるた「瀬谷歴史かるた」について教えて!

ココがキニナル!

「瀬谷歴史かるた」なるものがあるそうです。群馬の「上毛かるた」のようなものでしょうか?その他の区にもあるのでしょうか?気になります(たこさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

1980年に作られた、瀬谷区にまつわる歴史や民話、旧跡などを題材にしたかるた。昨年には復刻版も作られ、毎年1月に小学生向けの大会も開催されている

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ライター:田中 大輔

在庫切れ!? 復刻版の作成へ



毎年1月後半には子どもたちに区の歴史に触れ愛着を持ってもらおうと、このかるたを使った「瀬谷かるた大会」が小学生向けに開かれている。第10回大会となった昨年度(2014年1月)は200人を越える子どもたちが参加したそうだ。

「年々参加者が増えていて、会場の瀬谷センター体育館のキャパシティが限界に近付いているほどです」と佐藤さんは笑う。
大会は瀬谷区青少年指導員連絡協議会主催で、読み聞かせを行うボランティア団体「風の会」が札の読み手として携わるなど、地域ぐるみでのイベントとなっているようだ。
 


「瀬谷かるた大会」の様子。写真からも熱気が伝わってくる
(画像提供:瀬谷区役所)

 
ちょっとした風物詩になりつつあるほどの大会だから、出場する子どもたちも真剣そのもの。だから、大会前にはみっちり練習を積みたい、となる。
瀬谷歴史かるたは区内に11ある小学校のほとんどにあるそうだが、それぞれが何十個と持っているわけではない。

そのため、大会に向けて練習をしたい児童や保護者から「かるたを買えないか」という問い合わせが続いたという。
元々販売はしていたのだが、在庫は徐々に減っていき購入を希望するすべての人に行き渡るのが難しい状況になってきていたわけだ。
 


かるたには、登場するスポットを示すマップも付いている

 
そんな要望を受け、区は復刻版の作成に着手し、昨年12月の発売にこぎつけた。
復刻版ができた際は、昼休みを利用して区役所でも職員かるた大会を開いたそうだ。



地元・瀬谷のために



さて、その「復刻版 瀬谷歴史かるた」。
実は、実際にこのかるたを制作したのは区ではなく、瀬谷区内にある連合社印刷という民間の印刷業者だ。

そりゃ区役所で印刷はできないでしょ、と思うかもしれないがそういう話ではない。
区からの予算は一切出ておらず、連合社印刷の協力で印刷・販売されたという意味なのだ。
連合社印刷の古木拓二さんに話を聞いた。
 


瀬谷区内にある連合社印刷社屋(画像提供:株式会社連合社印刷)

 
「2013(平成25)年の5月ごろに区役所からお話をいただきました」と話す古木さんは、「当初から予算が出ない旨は伝えられていたのですが、社内ではもめることなく“やろう”と決まりました」と続ける。

嫌な言い方をすれば飛ぶように売れるとは考えにくい商品ではあるが、「もちろんビジネスを完全に度外視はできませんが、第一に地域貢献ということがありました」と古木さんは言う。

連合社印刷は1966(昭和41)年の創設以来、瀬谷で印刷業を営んでいて地元とのつながりも深い。
「私自身、生まれも育ちも瀬谷で愛着もあります。ほしいのに買えないという状況を変えるために一役を担いたかった」と古木さんは復刻を引き受けた理由を話す。

地域貢献を旗印に復刻版作りに取り掛かった古木さんたちだが、区からの要望として「大会で使うための立派なものも欲しい」と伝えられていたそうだ。
そんなわけで、復刻版にはお手頃価格の従来と同じ仕様のもの(1800円)と、和紙風の紙を使った上質版(4800円)の二種類のかるたが存在している。
 


右側が上質版。札だけでなく箱も豪華。大会ではこちらを使用する

 
地域貢献が第一とは言え、「作った以上はしっかり売りたい」と話す古木さんは、通常の営業の際にかるたの話を伝えることもあるそうだ。

子どもたちだけでなく、お年寄りの集まる施設への働きかけも行っているそうで、「お子さんだけでなく、世代を問わず瀬谷を知りたいという人に遊んでもらいたい」と古木さんは話してくれた。


取材を終えて



地域の歴史を伝えていきたいという思いから作られた「瀬谷歴史かるた」。その思いはかるた大会という形になり、復刻版の作成にまで話が広がった。

復刻版かるたを作るに当たっては、「オリジナリティは出さないように気を付けました」と古木さんは話す。「元々のかるたを作った方の思いを大切にしたかったので、なるべく元に忠実に作りました」というのがその心で、「復刻版ではありますが、オリジナルの“増刷”のようなイメージです」と笑う。
 


原作に忠実に復刻された瀬谷歴史かるた。作り手の思いが込められている


地元への愛情が感じられるかるた、そしてその愛情を受け継いだ復刻版。
キニナルにある「上毛(じょうもう)かるた」は群馬県全体の歴史を題材にしたかるただが、子どもたちに郷土史を学んでほしいという目的や、今でも大会が行われているという点で共通している部分も多い。

上毛かるたほどの知名度は今のところないが、込められた思いは同じ。
機会があれば、ぜひ挑戦してみてはいかがだろうか。


―終わり―
 
◆瀬谷歴史かるたの購入は、以下の3店舗とネットショップにて

連合社印刷
所在地/横浜市瀬谷区瀬谷5-38-1
電話/045-301-6142(お問い合わせはコチラ)

文具のタニカワ
所在地/横浜市瀬谷区本郷3-2-11
電話/045-301-5065

タカミネスポーツ
所在地/横浜市瀬谷区三ツ境15-9
電話/045-361-0043

YAHOO! JAPAN ショッピング
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  • 地元の保土ヶ谷区かるた見たことはあるのですが、残念ながら手元にはありません。

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