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「元町」の道路標識が黄色と黒の理由を教えて!

ココがキニナル!

信号機についている標識って普通青と白ですよね?昨日旅行で元町を歩いていたら、黒と黄色の標識が付いている信号機をみつけたんです。なぜ黒と黄色なの?(けんけんさん、Aloha.Rickyさん)

はまれぽ調査結果!

元町のまちづくりに合わせて景観に配慮した結果と思われるが、元町にも市にも文書は残っていないので正式な理由は不明

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ライター:はまれぽ編集部

まちづくりの一環?



横浜市道路局施設課によると、「中には何らかの事業の一環もしくは景観に配慮したまちづくりを行っているところでは、標識の色合いを合わせたということも考えられるのではないでしょうか。施設課は、そういったものも含め、標識について管理する立場です」という。
 


まちづくりの一環なのか?

 
そこで、横浜市都市整備局都心再生課によると、「元町地区では『元町まちづくり協定』の中で『(前略)外壁その他戸外から望見される部分(中略)は美観などを良好に保つため、色彩又は装飾について配慮するものとする』とありますが。市の景観計画の一環だと思うのですが・・・」とのことで、これ以上は詳しい情報が得られなかった。

となれば、再び元町へ。

戦後復興のため元町の発展などに寄与してきた「協同組合元町SS会」に話を聞いた。
 


手がかりはあるか?

 
お話をしてくれたのは、【おじさんにまざって元町で交通整理をしている制服の女の子の正体は?】でもお世話になった同会の石渡(いしわた)敏男次長。
 


お話してくれた石渡次長

 
石渡次長によると、元町は商店街全体として2003(平成15)年度から2004(平成16)年度にかけて行った「第3期 元町ライブタウン事業」の一環として、街頭や看板などについて統一ルールを定めた。その中で、元町のイメージカラーは「ネイビーブルー、オレンジ、グリーン、ブルー」の4色とすることを決めた。

石渡次長の記憶にある限りだと、それまでは商店街として「色合いを統一する」という感じではなかったとのこと。
 


黒ポスト(本当は濃紺)もイメージカラーに合わせた

 
となれば、色について統一がなされたのはこの時期と考えられる。市施設課も「何らかの事業の一環」という可能性を示していたので期待が高まるが、石渡次長は首を縦に振らない。

というのも、「ライブタウン事業はあくまで商店街の中の取り決めを定めたもの。商店街で整備した部分は、中華街から元町商店街へ向かってくる『前田橋交差点』のところにある標識だけ」なのだという。
さらに、歩道の拡幅、電線の埋設などといった道路再整備事業を行った1985(昭和60)年までさかのぼってくれたが、該当する資料はなかった。
 


商店街の外で唯一整備したという「MOTOMACHI」の標識

 
加えて、石渡次長ご自身も、実際に今回の取材を申し込むまで「標識の色を気に止めたことはなかった。全く知らなかった」という状態。
 


オレンジ・・・かな?

 
ただ、「今は写真でしか拝見していませんが、実際にみると、おそらくオレンジに近いのではないでしょうか。となれば、元町のイメージカラーにもマッチしているのではと思います」と話してくれた。



取材を終えて



今回、市にも元町にも正式な資料が残っていないとの理由で確定的な根拠は得られなかった。しかし、投稿にあった黄色と黒(ひょっとしたらオレンジとダークブラウン)で記された「元町」の看板は元町の雰囲気にマッチした状態で、きょうも訪れる人を個性ある魅力的な商店街へ導いているということだけは確かだ。

ちなみに、馬車道や日本大通り、市庁舎周辺では地区ごとの景観計画を定めており、色彩を街のトーンに合わせた標識を設置しているケースもある。
 


 

「茶色ベースに白文字」というパターンも!

 
皆さんも探してみてはいかが?


―終わり―
 

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  • 厚木市役所前の横断歩道の信号機に設置されている「厚木市役所前」という標識も、元町と同じで黒い背景にオレンジ色の文字で書かれていて(現在は経年劣化で色褪せ、文字が白っぽく見える)、信号機も同様に黒くなっています。横浜ではないですが、こちらの標識を設置したところに尋ねてみれば、もしかしたら理由が分かるかもしれません。

  • ちょっとした遊び心はわるくないな

  • ちょっとしたフシギばなしですね。 管理者が由来を知らなくても、塗装が剥げてきたら、また同じ色で塗り直すのかな?

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