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本牧ふ頭近辺で釣れる幻のブランド魚「下根アジ」って、どんな魚?

ココがキニナル!

ブランド魚と言われる魚がありますが、横浜の海にも「下根アジ」と呼ばれるブランドアジがいいて、本牧ふ頭の南側で釣れるそうです。大ぶりで金色にかがやいているらしく気になります。(だいさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

「下根(しもね)アジ」は、本牧埠頭あたりの「下根」と呼ばれる場所で釣れる。あまり回遊しないため脂が乗っている。特に10月、11月ごろが旬

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ライター:山口 愛愛

己(船酔い)と戦いながら下根アジとご対面(つづき)

釣れたのは、40cm以上ある大きなサバだ。



色ツヤも良い大きなサバは重みがある


「いいサバだね! 魚屋さんに持って行ったら4000円くらいになるよ」とほかのお客さんも声がとぶ。

本牧の近くでこんなに大きなサバが釣れると思っていなかった筆者は、喜びと驚きでいっぱいだ。「美味しく食べられるように」とすぐゴダイさんが、手持ちのナイフを使って内臓を出してくれた。これで鮮度が保たれるそうだ。

この後も根気良く、当たりを待つがアジは釣れない。
 


辛抱強く待つのも大事


相手は自然のものだし焦っても仕方ない、とのんびり構えていると、「アジ釣れたよ!」と小田島さんの声。
おぉ、これは、ツヤツヤと輝くアジ! うっすら黄金色を帯びている。下根アジと呼ばれるものは40cmくらいの大ぶりのものを差していうことが多いそうだだが、「下根」のポイントで獲れたので、少々小ぶりでも「下根アジ」というわけだ。
 


感動の対面! 上の方が黄金色に色付いている
 

2連針両方かかることも!


筆者も下根アジを釣ってみたい。そんな気持ちとは裏腹に、絶えず頭を揺さぶられるような眩暈(めまい)に襲われ、船酔いとの戦いに。同行した編集部・宮城に竿を預け、休み休み、挑戦。

しばらくし、船は次の穴場へ移動し、ポイントを変えていく。休みながら釣っていたが、とうとう立ち上がれなくなり、座り込んでいると、「よかったら、お茶どうぞ」とお客さんが差し入れをしてくれた。
 


いろいろな意味で涙目です


朦朧(もうろう)とする中で、「アジが釣れた!」と宮城からも声が掛かり、顔面蒼白だが安堵する筆者。この後も何匹か宮城がアジを釣り上げ、クーラーボックスの魚たちは増えていく。
筆者たちは下根アジを釣ることはできなかったが、下根周辺のアジも全体的に脂が乗っていて美味しいとのことなので、期待が持てる。
 


続々とアジが釣れる
 

釣った魚はすぐにクーラーボックスへ
 

アジだけでなく、サバもどんどん増えていく



こうしてお昼まで釣りを楽しみ、打木屋へ戻って、成果を報告。
 


常連さんたちはクーラーボックスがいっぱいに


ほかのお客さんは下根アジが釣れているようだ。「さすがだなぁ、釣りたかったなぁ」と指をくわえていると、なんと常連さんと話していたおかみさんが「これよかったら」と下根アジを譲って持たせてくれた。感謝で胸がいっぱいだ。
 


常連さんが釣り上げたアジの方が大きく、美味しそう


下根アジにありつけることになったので、美味しい食べ方を聞いてみる。釣ったすぐ後は死後硬直で身が硬いので「刺身で食べるなら1晩か2晩寝かせたほうが美味しい」と意外なアドバイス。
「今日味わうなら、塩焼きか、アジフライが良いですよ。サバは劣化が速く、鮮度が命だから今日中に刺身にするか、しめサバがおすすめ。その日に食べないなら、サバ味噌もおすすめ」
 


資料を読みながら、食べごろの時間なども教えてくれた


打木屋のみなさんとお客さんにお礼を言い、店を出る。陸地に上がると、船酔いがおさまってきた。新鮮なうちに味わいたいと食欲もわいてくる。母親に魚をさばくのを手伝ってもらうため、横浜市内の実家へ。

アジもサバもさばいて下処理をした後、調理。
 


おろしたり
 

塩をふったり、下準備


さて、調理完了。本日の戦利品は、アジの塩焼き、アジフライ、しめサバ、サバ味噌に。
感謝を込めて、いただきます。
 


下根アジの塩焼きはアジ本来の旨味が引き立つ
 

身がジューシーで格別


塩焼きは皮にまで旨味を感じた。青臭さやパサつくような食感がまったくなく、ふっくらとした柔らかい身に驚く。脂がほどよく乗っているからだろう。下根アジは普段口にしているものと違うと分かった。
 


釣りたてのアジをカラっと揚げて
 

思い切りほおばれる幸せ


アジフライも青魚独特の臭みが残っているとソースをたっぷりかけたくなるが、塩少々でも合いそうだと思うほど、そのものの味が生きている。

サバも味わう。
 


しめサバは、噛む度にジュッと脂と旨味が増すよう
 

しめサバだけでは、食べきれないので「サバ味噌」に


ほどよく脂が乗っていて、しっとり。味噌の方にもコクが増し、普段よりも少しこってりとして、ごはんが進む味わいだった。

ごちそうさまでした。
釣りたてで新鮮だということもあるだろう。とくに下根アジの塩焼きは、今まで食べたアジの塩焼きの中で最も美味しかった。しめサバは高級寿司屋で出されてもおかしくない味わいだった。

幻の魚といわれる下根アジだが、運がよければ釣ることができる。そして、その味わいも普通のアジとは一味違うことがわかった。

これからの10月、11月はさらに脂が乗り、美味しくなるそうだ。打木屋の船に乗れば、筆者のような釣り初心者でもアジやサバが釣れ、釣り自体も楽しめるので、満足、満腹に。
本牧ふ頭の海の幸、打木屋、常連さんに感謝の1日であった。



取材を終えて

乗船していたお客さんがとても親切で、アットホームな雰囲気に好感が持てた。子どもや女性、初心者も充分に楽しめるので、船釣りデビューにもおすすめしたい。
下根アジはこれからがピーク。さらに黄金の輝きを増し、大ぶりなものが釣れる可能性が高いとのこと。釣り上げたときには、ぜひコメント欄でお知らせしていただきたい。


―終わり―
 
店舗情報
打木屋釣船店
住所/横浜市中区新山下1-3-10
電話/045-621-3675
定休日/木曜日(祝日の場合は営業)
ホームページ/http://www.uchikiya.com/
 
 

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  • 下根鯵イイですね。釣って見たいなぁ。

  • 釣った鯵 何でタタキに しないのか? 

  • mirrorさん、アニキサスは-20℃以下で冷凍しないと死なないので、家庭用の冷凍庫では死なないのでは?

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