ナゾのナンバープレート「横浜C」って一体何?
ココがキニナル!
「横浜C」というナンバーを見かけます。普通の横浜のナンバーとどう違う?特にバイクで「横浜C」を見ますが。「横浜」「横浜C」の違いは?(さわさなぎさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
「横浜C」はバイクのみに使用。登録台数が多く、「ひらがなのナンバーが足りなくなった場合に使用される」とのことだった!
ライター:松宮 史佳
意外と知らない! ナンバーのマメ知識
自動車やオートバイのナンバープレートは正式には「自動車登録番号標(車両番号標)」と言い、自動車の種類や用途、使用者の住所がわかるようになっている。ナンバープレートの地域名の隣に記載されているのは分類番号(例:横浜100)。
分類番号(1、10~19および100~199)は貨物の輸送に使用される普通自動車(大型トラックなど)
分類番号(2、20~29および200~299)は貨物の輸送に使用される普通自動車(バス)
乗車定員10人以下の運送に使用される普通自動車の分類番号は(3、30~39および300~399)とナンバープレートを見れば「一目瞭然になっている」とあらためて知る。
「建設機械」の分類番号が「0、00~09および000~099」というのは知らなかった!
ちなみに登録自動車のナンバーに使用されているひらがなのうち、“あ行”と“か行”は「事業用」。ひらがなの中でも「し」と「へ」は「日本語の音として適切ではないため、使用NG」。“ん”は「発音しにくい」との理由から使われていない。また、“お”は「“あ”と見た目上がまぎらわしい」という理由から使用されないそうだ。・・・ナンバープレートに隠された裏話を伺うのがとっておもしろい!
続いてオートバイのナンバープレートへ。エンジンの排気量250ccを超える二輪は“分類番号なし”。エンジンの排気量125ccを超え、250cc以下の二輪の“分類番号は1または2”。
「貨物の輸送」と「人の運送」に使用する軽自動車のナンバープレートの分類番号も違う!
ナンバーは、登録した順に決まる。だが、登録自動車と軽自動車は“自分だけのナンバープレート”を選ぶことも可能だ。人気のあるナンバーは抽選制で当選者のみ交付できる。交付手数料はナンバープレート2枚で4000円ほど。
車やオートバイのナンバーの“地域名”は「使用者が届出した住民票の住所(正しくは使用の本拠)」により決定する。その住所を管轄する運輸局ごとにナンバーの“地域名”が決まっているのだ。住民票だけではなく、「半径2km以内に車庫を所有している」ことを示すため、車庫証明も必要。つまり、“地域名”は使用者が届け出ている住民票(使用の本拠地)と車庫の場所、それを「管轄している運輸支局がどのナンバーを持っているか」により異なる。
神奈川には4つのナンバーが存在する(神奈川運輸支局HPより)
「横浜ナンバー」を管轄しているのは「神奈川運輸支局」。「川崎ナンバー」は「川崎自動車検査登録事務所」が管轄。「相模ナンバー」は「相模自動車検査登録事務所」が管轄している。人気の「湘南ナンバー」は「湘南自動車検査登録事務所」の管轄。
神奈川県に存在するナンバーの管轄事務所(神奈川運輸支局HPより)
「横浜」と「横浜C」の違いは!?
ここでいよいよナンバープレートの「横浜」と「横浜C」の違いについて伺うことに。すると、「横浜C」というナンバーは「オートバイ(二輪)のみに使用しているんです」と山下さん。
車は分類番号がある。そのため、ひらがなを組み合わせればさまざまなナンバープレートを作ることができる。しかし、エンジンの排気量250ccを超える二輪には「分類番号がないので、組み合わせができない。ひらがなを使用し終えた後、「新たな区分として“C”を使用している」そうだ。
オートバイのナンバープレートの組み合わせは少ないのだ
“横浜C”のナンバープレートをつい街中で探してしまうように
ではなぜ“C”なのか? 山下さんによると、“A”と“B”は全国の基地に駐留している「軍人のオートバイにすでに使用されている」。なので「空いているCになった」そう。「横浜C」の使用が開始されたのは2004(平成16)年から。全国で先駆けて“C”を使用したのは東京都にある「足立自動車検査登録事務所」。理由を伺うと、「足立区はオートバイの業者が多いから登録台数も多い」と説明してくれる山下さん。
ナンバープレートの“地域名+C”は全国共通で使用されている。神奈川県外でも「AとBは(軍人に割り当てられているため)一般的には使用されていない」。
最後に“C”が終わったらどうするのか? と尋ねると、「空いている“L”と“V”を使用する予定」とのことだった!
取材を終えて
1つのナンバープレートに「ここまで深い意味がある」とは知らなかった。ナンバープレートに「使用しないひらがなもある」ということや「アルファベットCが使われた理由」を知ることができ、おもしろかった。ナンバーは知れば知るほど奥が深い。ナンバープレートについてちょっぴり学んだので、街中でも「凝視してしまいそう」だと思った!
―終わり―
prado3400tzさん
2016年08月11日 03時06分
ナンバープレートの“地域名+C”は全国共通で使用されている。神奈川県外でも「AとBは(軍人に割り当てられているため)一般的には使用されていない」。最後に“C”が終わったらどうするのか? と尋ねると、「空いている“L”と“V”を使用する予定」とのことだった!・・・という記事。 さて,疑問ですが,C以降(L.Vを除く)は一体どのような車両に使用されているのか? 教えて下さい。
よこはまいちばんさん
2014年11月06日 15時59分
自動二輪車の免許は持っているけど実際に所有した事がなかったので・・・てっきり中型二輪・大型二輪とかの区別かと思っていました。排気量の小さい二輪は区名まで書かれている上に色分けされているから一目で判るのですが、中型以上になると見た目だけでは判らず。車両も大型化して今では中型二輪なのか大型二輪なのか車種によっては見間違えてしまう大きさなので・・・
黄えりさん
2014年11月03日 09時39分
てか、これ別に横浜に限った話じゃないので、ここで取り上げる必要もないと思いますが。