保土ケ谷で研究されていた日本初のペットフード「ビタワン」と、その大きな広告看板について教えて!
ココがキニナル!
かつて東海道・横須賀線保土ヶ谷~東戸塚間、熱海方向左側にビタワンの工場があり、斜面に沢山の犬小屋が見えました。犬が放し飼いされてたという話も聞きましたが本当でしょうか?(紀洲の哲ちゃんさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
犬は存在したが、犬小屋に見えたのは運動場の退避用の小屋。日本初のペットフード製造会社が認知度を高めるために電車の乗客に向けてアピールしていた
ライター:山口 愛愛
売れれば良い! だけではない
話を聞いていくと、エピソードの1つひとつに、動物、飼育する人間のためを思っての企業コンセプトが感じられる。
例えば、「ビューティープロ」シリーズのダイエット用商品は、カロリーや脂肪分を減らし、食物繊維を多くすることで満腹感を出している。「コンボ」シリーズは、ドライフードに乾燥キャベツを足し、美味しさを追求している。
「近年はワンちゃんを室内飼育する方も多く、小型化も進んでいます。小型犬は味にうるさい特性があります。実はキャベツが好きなワンちゃんも多いんですよ」と嗜好試験の結果も反映して、商品化しているのだ。
実は野菜が好きなワンちゃんも多いのだとか
味にうるさいワンちゃんにもコンボシリーズは好評のよう
時代とともに室内犬小型化が進み、商品も改良
ペットフードショップなどでは、人気のジャーキーやクッキーなどの「おやつ」の売り場を拡大している傾向だが「おやつは食事全体の1割~2割までと推奨しています」と、動物にとっての健康を考えるようにお客さんにもアピールしているという。
昔10kgだった大袋のドライフードは時代に合わせ6.5kgに
近年では、輸入品のペットフードも多くあるという。「海外の商品は乾燥している地域が多く、油を多く含ませているものも多いんです。脂肪分が多いと皮膚トラブルを招くことも考えられるため、自社製品では脂肪分を控えめに設計してています。高温多湿で四季のある、日本の環境にあった商品なんです」と商品への誇りを語る。
「日本食発想のペットフードの健康食がコンセプト」です
50年以上の歴史を持つ、日本で最初のペットフード会社は「長年の研究と国産の安心安全」にこだわり、ペットの健康の普及に努めていた。このことからも、保土ケ谷での研究と、周囲に向けてのアピールは意味のあるものだったようだ。
50周年を向かえ、ビタワン君と猫のミオちゃんファミリーも充実
何気なく電車から見える、「犬小屋」に企業の歴史が垣間見えていた。
取材を終えて
肥後橋さんはチワワを飼っているそうだが、動物好きでないとこの仕事は選ばないと聞き、飼育の延長上にデータ解析があったと想像する。保土ケ谷研究所のワンちゃんたちも大事に育てられていたことだろう。犬も猫も飼っていた生活を思い出し、新しい家族がほしくなってしまうのであった。
最後に、ビタワンの商品を持って大通り公園へ
お散歩していたポポちゃんとチャミちゃんに協力していただきました
ポポちゃんもビタワンにまっしぐらでした
―終わり―
よっこたんさん
2020年12月21日 15時42分
元地元住民です。通学するバスの窓から毎日見てました。牧草地には犬ではなく、山羊や羊がいた記憶があるのですが…
ポスポスさん
2017年04月08日 13時26分
ビタワンのパッケージは高度成長期、よく目にしました。我が家はネコがいるのでペットフードに興味があります。
たろすけさん
2015年10月18日 19時38分
高校のテニスコートがこの研究所の隣にあったので、体育の授業などと放牧の時間が重なっていたときに犬達を見ることができた。犬の他に、民家の所有とおぼしきニワトリが、破れたフェンスから高校の敷地内にたまに侵入していた。思えば不思議な学校だった。