瀬谷の住宅街にある謎の点心専門店「南方粽子(なんぽうちまき)」に突撃!
ココがキニナル!
瀬谷区にある南方粽子というお店。点心専門店と看板が出ていますが、実際は普通の一軒家。まさかリビングで食べるのではないとは思いますが(みうけんさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
住宅街にたたずむ点心専門店「南方粽子」。庭を改装して作ったテラス席で、中国・広西省出身のオーナー山路さんの手作り広東料理をいただく!
ライター:コハル
本場の味をアレンジ!
セットメニューと
単品があります
こちらの料理は、中国料理の中でも少し辛めではあるが日本人向けの味と言われる「広東料理」。「こんなものが食べたい」という希望を伝えれば、おすすめの品をセレクトしてくれるという。
お腹が空いている中原がリクエストしたのは「普段はあまり食べる機会のない麺類」と、「ジューシーな点心をいくつか」。オーダーを聞いて、静かに自宅内へ入っていく山路さん。調理は自宅キッチンで行うようだ。
自宅内に戻る山路さん
まだかなまだかな
お? 完成?
待つこと約10分。お皿を運んできた人を見て「あれ、もうひとりスタッフがいるの?」と一瞬思ったが、よく見るとさりげなく衣装チェンジしている山路さんだった。
最初に運ばれてきたのは、「老友麺(ラオユウメン)800円」。
太めの平たい麺は、一見するときしめんのよう。寒い時期にぴったりのピリ辛風味で、適度な酸味がたまらない。
具はトマト・白菜・たけのこの漬物、ネギ、トーチー(蒸した大豆を塩漬けにして発酵させたもの)。体が温まりそうな食材がたっぷり。
「辛めが好き」「甘いのが良い」など好みを伝えると、リクエストを反映して味を調整してくれるそうだ。こういう心遣いは、さすが一軒家レストラン。
老友麺(ラオユウメン)800円
麺のビジュアルや食感はきしめんみたいです
しあわせ♪
くまもんが好きらしい
続いては特製ピリ辛手羽先1個100円
ニラ肉ぎょうざ5個300円
「ズーラン(=クミン)」という調味料をきかせたちょっぴりスパイシーな手羽先と、ニラの香り豊かなギョーザが登場。
あつあつの料理に舌鼓を打っていると「味はどうですか?」とにこやかな笑顔で山路さんが戻ってきた。料理を頂戴しながら、お話を聞かせていただこう。
改めてよろしくお願いします
このお店を経営・調理・配膳まですべて一人で行っているのは、中国・広東省出身の山路祉歩さん。中国で日本人のご主人と知り合い、結婚。ご主人の実家であるこの家に引っ越してきたそうだ。
引っ越してきた当時から、自宅はキッチンもトイレも二つ備えた完全な二世帯住宅だった。しかし、結局家族みんなで一つの台所を使うようになったため、キッチンが一つ余っている状態に。
そこで、大の料理好きだった山路さんが「自宅を改造してお店を開いてみよう!」と決意。お子さんが小学校に入学して、子育てがひと段落した2009(平成21)年にお店をオープンした。
お店はすべて山路さんの手作り。業者の手は借りずに、完全ハンドメイドで作り上げたのだという。
雨の日でも安心なように傘をつけたのだそうです
ここは・・・カップルシート・・・か?
提供するメニューは、料理好きの山路さんの豊富なレパートリーの中から自信作をピックアップ。調味料や食材は、ほとんどすべて日本国内で調達している。日本の家庭では使用しない中華特有の調味料も、横浜中華街に行けば、ほとんど手に入るのだそうだ。
意外にもこの近所の方ではなく、インターネットなどで情報を見て、遠方から足を運ぶお客さんが多いという。
「住宅街の真ん中にぽつんと点心専門店があったら、点心好きの人は気になってしまいますよね(笑)。大和市や埼玉県から来る人もいらっしゃいます」と山路さん。
超隠れ家的な雰囲気のお店だが、特に予約や事前連絡は必要なく、気軽に入ってきてOKとのことだ。ただしお店は山路さん一人で切り盛りしているため、大人数で来店する場合は予約をした方が良さそうだ。ところで、お店の名前の由来は?
南方? 粽子?
「南方は私の出身である広西省が中国の南方にあたるから。そして、このお店の名物が粽子だからです」
なんでも、粽子を食べたい場合だけは、前日までの予約が必須とのことだ。
老友麺、手羽先、ギョーザとかなりお腹は一杯だが、その自慢の粽子を早速食べさせていただこう!
ボリューム満点の粽子に感動!
テーブルに運ばれてきた粽子は、一般的なものの2~3倍はありそうなボリューム満点の一品。
これが自慢の粽子1個400円
くるくるめくって
カットすると・・・
中からお肉が登場!
包みをあけると、ふんわり独特の香りが漂う。これは中国の代表的な混合香辛料「五香粉(ごこうこ、うーしゃんふぇん)」と沖縄の伝統料理の「豆腐よう」が入っているため。
普段は味わえない珍しい風味、ふわふわやわらかいもち米、そしてじっくり煮込んだお肉。これは美味! 女性なら、この粽子とワンタンスープのセット(1050円)で十分満足できそうだ。
デザート(200円)に杏仁豆腐もいただきました
すっかりお腹いっぱいです
取材を終えて
お庭で中華を食べるというのは、なかなかオツな体験でした。
自分の趣味を生かして、自宅でのんびり働いている山路さんのライフスタイルにちょっと憧れてしまったりして・・・。
誰も知らない、“本当に自分だけの隠れ家”を探している人には、おすすめかも?
お正月の営業はお電話で確認を!
―終わり―
南方粽子
住所/横浜市瀬谷区相沢7-17-7
電話/045-301-3941
※ちまきは前日までに要予約
しろいいるかさん
2015年02月13日 16時52分
瀬谷区在住ですが、全く存じ上げませんでした!記事を読んでぜひ一度足を運んでみたいと思いました。
みちるさん
2015年01月04日 19時51分
広東料理っていいですね。香港の味思い出します。いってみたいお店になりそう。
ほっけさん
2015年01月04日 17時19分
カットされたちまきの写真いいですね!思わず生唾飲み混んじゃいました!!