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横浜にこんなすごい会社があった!Vol.9「世界初、商用ベースのLED植物工場に成功の株式会社キーストーンテクノロジー」

ココがキニナル!

横浜にこんなすごい会社があった! 第9回はビルの中で野菜を育てるシステム(LED植物工場)を商用ベースで開発し販売する「株式会社キーストーンテクノロジー」をご紹介!

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ライター:吉田 忍

栽培システム



栽培システムはラックにLEDなどがついた構造になっている。
 


5段式栽培システムの図


この栽培棚の大きさは、幅200cm、高さ240cm、奥行き80cm。1日の消費電力は14.8kW。
葉物野菜の月間生産量はおよそ1500株。たとえばワンルームマンションを植物工場にする場合、栽培システムが4台入るので、苗の育成も含めて月間4800株ほど採れるのだそうだ。ちなみにこのような1部屋を改装したLED植物工場は1000万円程度から導入可能だとのこと。

栽培棚は5段あって、格段に栽培スペース(栽培槽)があり、上部にLED光源がついている。
一番下のタンクに、肥料を含んだ水が入っており、そこから各段の栽培槽に水を供給している。
植物の根は、水や栄養分だけではなく空気も必要とするので、水を供給する際に同時に空気も送り込む仕組みになっている。
 


新横浜LED菜園内部の様子


苗はフラットなトレイにセットされた専用のスポンジで育てる。まず種をまいて発芽させ2~3週間程度で苗まで育てる。その後、1株ずつスポンジごと切り離し栽培用のパネルに植え替えを行う。栽培用のパネルは、収量をアップするため規則的に穴が開いているので効率よく密接して植えることができる。
 


種が発芽した状態
 

このくらいまで成長すると…
 

栽培用パネルに植え替える


露地栽培(自然の気候条件や土壌の条件で植物を栽培すること)に比べおよそ27分の1の水の量で作物を育てることができる。
天候に左右されないので、品質、価格ともに安定した供給が可能。また、季節も関係なく生産できるので年間を通じて作ることができる。さらに、クリーンな室内空間で栽培するので、病害虫の被害がなく、農薬を使用せず栽培が可能だ。
 


キーストーンテクノロジー本社にある馬車道LED菜園でも、徹底した衛生管理が行われている


ビルの中など、都市の中心部でも栽培可能なので、販売場所に近いことも大きなメリットになる。流通コストが下がり、二酸化炭素(CO2)削減にもなる。そしてなによりも採れたての新鮮な野菜を消費者に届けることができる。

しかし、植物工場システムはこれまではコストに見合うものがなく、実際に作物が流通ルートに乗るような植物工場はほとんど実現していなかった。キーストーンテクノロジーは、LEDの特性を生かした独自の植物栽培システムを構築することで、コストに見合う植物工場事業への道を切り開いた。
初期投資が大きいので、葉物野菜などはまだ露地栽培に比べると2倍ほどの価格になるが、ハーブなどはほぼ同じコストになっているとのこと。
今後、もっと多く導入されればそれに伴ってコストも下がるだろう。

では実際に、どんなところでキーストーンテクノロジーの技術で作られた野菜が使われているのだろう。



花火協賛で有名なあの会社にも導入されている



横浜の夏を彩る「神奈川新聞花火大会」といえば、外食産業で有名な横浜の企業、コロワイドが最後に行うショーの華やかさが有名だ。このコロワイドのマーチャンダイズ機能を担うグループ会社、コロワイドMDはキーストーンテクノロジーの栽培システムを48台導入し、主にバジルの生産を行っている。
ハーブは市場で欠品することが多く、特にバジルは天候に左右されやすいので、安定供給するために自社工場を導入したそう。関東圏のラパウザ(イタリアンレストラン)で使用するジェノベーゼのソースの材料を中心に提供している。

このように企業が植物工場を導入するケースのほか、レストランなどの店に導入して採れたて無農薬野菜を提供している例も増えているそうだ。そのため、キーストーンテクノロジーでは、店内ディスプレーも兼ねたガラス張りのショーケースタイプの栽培システムも販売している。
営業時間中は光のレシピを白く変更しておいしそうに、営業時間外は植物の生育を促す紫の光のレシピに変更して栽培を行うことができる。
 


畳1畳分ほどのスペースで設置できるショーケース型植物工場


面白いところでは、第51次南極観測隊が同社のバー型LED照明器を使用し、昭和基地で野菜栽培を行ったそうだ。

こうした面白い会社がどうして横浜にあるのだろうと伺うと、社長の岡﨑氏は横浜に生まれ育ち。
岡﨑氏は「横浜は昔から新しいものが生まれる場所だから、自分たちも横浜から新しいものを発信していきたい」という想いで会社を横浜に作ったそう。
また、本社を馬車道にしたのも、「西洋野菜が日本に入ってきた場所だから」とのこと。
 


本社はみなとみらい線馬車道駅からすぐ。馬車道LED菜園もある


社名のキーストーンは建築用語で、アーチ構造を支える中心の要石のこと。西洋建築が多く残された文明開化の地である横浜らしい社名だ。

現在、キーストーンテクノロジー本社と同じところにある馬車道LED菜園と新横浜のLED菜園などで栽培した作物を「ハイカラ野菜」というブランド名で販売している。このブランド名も、横浜らしい。
 


この販売価格は10月24日の新横浜工場での直売価格


キーストーンテクノロジーとアグリ王は、横浜愛にあふれた企業だった。

いただいたホウレンソウをサラダで食べてみたが、アクが全くなく、柔らかいのにシャリシャリしていて実においしかった。



取材を終えて



キーストーンテクノロジーのLED植物工場は、SF映画に出てくるコロニーのようだった。

今回、案内していただいたみなさん全員が農学部出身!
お話を伺った大野さんは、玉川大学農学部で宇宙空間での植物栽培を研究していたという。
キーストーンテクノロジーやアグリ王のほとんどの社員が農学部出身者で、機器の開発販売だけではなく、より美味しく栄養成分の多い野菜を作る研究を行い、その指導もしてくれる。
 


技術営業・栽培インストラクターの大野さん


気候が適さない場所でも野菜が作れて必要とする水も少ない。現在は月に一度、水を取り替える必要があるが、開発が進んで水もリサイクルできるようになり、砂漠地帯など水が貴重な地域でも野菜を生産できるようになれば、世界の食糧事情にも大きく貢献できそうだ。

キーストーンテクノロジーは将来がとても楽しみな会社だった。


― 終わり ―
 

株式会社キーストーンテクノロジー
http://www.keystone-tech.co.jp
ハイカラ野菜が実際に食べられるレストランや販売場所の案内もサイト内にあります。
 

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  • 食べられる花と聞くとまず、食用菊を思い浮かべたのですが、LED栽培スゴイ!

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