川崎中1男子殺害事件で「危機感不足」と川崎市長らが合同検証委員会が中間報告発表で説明!
ココがキニナル!
川崎市で中学1年の男子生徒が殺害された事件で、再発防止のために市と市教育委員会が合同で立ち上げた検証委員会の中間報告の内容は? 最終報告はいつ?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
市長らは「危機感不足が原因」との見解。再発防止に向けて職員を増員し、長期不登校の児童生徒に対する支援などを行う。最終報告は夏までに行う
ライター:はまれぽ編集部
足りぬ「危機感」
(つづき)
福田市長に続き、渡邊教育長も会見の場に。
渡邊教育長は1月8日の新学期から不登校になっていた上村さんに対して担任が30回以上電話し、5回の家庭訪問を行ったが結局は本人と会えずに話をできなかった事実について「できるだけの対応をし、学校内で情報の共有もしていた。事件を防げなかったのは事実だが、市教委の『落ち度』という言葉が適切かは分からない」と述べた。
市教委の「落ち度」は否定する渡邊教育長
その上で「情報を集めていたが、危機感を持つに至らなかった」と、福田市長と同様の言葉を口にした。
その後の事務局の説明によると、上村さんが通う学校で、上村さんが逮捕された少年を含む他校などの上級生らと交流があると認識したのは新学期になってから、しかも他校の校長からの情報提供だったという。
上村さんには「危機」が迫っていた
報道で出回っている、目にあざを作った痛々しい上村さんの様子についても「当時、校内に上村さんがけがをしたことを知っていた生徒はいたが、上村さんが本当のことを話していなかった(※編集部注:上村さんは『転んだ』などと説明をしていた)ので、教育委員会が真実を知ったのは事件の後」という説明をした。
多数の花が残る現場
委員会の開催に先立ち、現場を訪れると、今も多数の供え物があった。
桜の花なども供えられていた
上村さんと血縁関係はないが、近所に住んでいて毎日供え物の管理に訪れているという男性によると、今も絶えず花やお菓子、飲み物を供えに来る人で絶えないという。
この日も山梨県から弔問に訪れたという女性2人は「大人が命がけで関わろうとしていたら助けられた気がする」と唇をかんだ。
自分たちも上村さんと同年代の孫がいるといい「これから結婚して、子どももできて、いろいろやりたいことがあっただろうに。こんなところで無理矢理終わらされて・・・」と目に涙を浮かべて言葉を詰まらせた。
現場にある上村さんの写真に手を合わせる女性たち
取材を終えて
取材中、会議のトップ2人は何度も「危機感が足りなかった」という言葉を口にした。
教育長に至っては、尊い命が失われたにもかかわらず「適切な対応は取っていた」と自己弁護とも取れる発言をしていた。
事件を振り返ることは重要だ。しかし、そこに「対応は適切だった」という慢心が少しでもあるのなら、再発防止策も薄れてしまう。
上村さんの死を本当に悼み、悲劇を繰り返さないという覚悟があるのなら「危機感をもって」今後の最終報告を取りまとめてほしいと思う。
―終わり―
ushinさん
2015年04月06日 20時27分
「担任が30回以上電話し、5回の家庭訪問を行ったが結局は本人と会えずに話をできなかった」のに、それ以上何ができるんだろうか?教師・学校って、拒否られても個別の家庭に介入できる権限って、与えられていたっけ???もちろん、今後は出来るようにすべきだと思うよ。プライバシーだの親権だのゴネる奴なんか、生徒の安全の為には、無視無視!
あまえびさん
2015年04月02日 14時10分
「担任が30回以上電話し、5回の家庭訪問を行ったが結局は本人と会えずに話をできなかった」のに「出来るだけの対応」と言えるのでしょうか?そのことはメディアでも再三報じられていますが、こうもあっさりと「会えませんでした」で済ませてしまっているのが全く理解出来ません。「何故会えなかったのか?」をしっかり説明すべきです。
ホトリコさん
2015年04月01日 12時33分
行政や国政だけの問題だろうか?モンスターペアレントが教師イジメに徹底するかのように、一番向かい合わなければならない筈の親(加害者被害者とも)は全く責任が無い訳が無いのでは?一番近くにいられた筈なのに。