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海産物と足湯!? 新羽にある何屋さんなのか分からない「謎すぎる」店に突撃!

ココがキニナル!

港北区新羽町の謎の店? に人が入るのをみたことがないです。季節によって海産物や果物の看板。店名はなし。ストビューで見たら2009年7月はアクセサリーショップ。謎過ぎます(アソビンさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

「楽しいのが一番」という、奄美半島・徳之島出身のご主人が「8割趣味」でやっているお店には、島のおおらかな空気が流れていた

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ライター:秋山 千花

8割趣味の店!?



さて、これはどうしたものなのかと、しばしその場に立ち尽くす筆者。とはいえ、ここで引いてははまれぽライターの名が廃るというもの。
 


前進あるのみ! 店主を求めて店の奥へと突き進む
 

すると目の前に開けたのは車の整備場!?
 

そして“にゅいん”と現れたこの人こそが今回の主人公。
 


「徳之島産産直センター」の主・西松さん
 

謎過ぎる怪しい店の店主ということで、さぞかし偏屈なおじさまなのではないかと怯えていたものの、西松さんはとっても気さくな普通のお父さん。

今回のキニナルについても「怪しいと思うよね~」とちゃ~んと自覚症状はお持ちの様子。

そんな西松さんが、この場所で「徳之島産産直センター」と銘打って産直販売を行っているのは、ズバリ「地元・徳之島のコマーシャルのため」とのこと。
 


徳之島は奄美群島の中心に位置する農業の盛んな島
 

徳之島出身の西松さんは、あちこちを転々とした後、30年ほど前にこの地に移り住み、車の修理業を始めたそう。「徳之島産産直センター」は、その空きスペースを使った半分・・・、いや80%以上趣味の店であると西松さん。

商品は、地元で農家をする兄弟を介して仕入れた果物や野菜が中心だという。これからの時期にはマンゴーやドラゴンフルーツなども店先に並ぶのだとか。

西松さんいわく「とにかく徳之島を知ってもらうのが目的」。

「金儲けをしようなんてあんまり考えてないからさ」とまるで商売気もないようで「客が来ても、話して気に入るとあげちゃうから、売ってるよりもあげちゃってる方が多いかも」というのが現状のよう。
 


「島から取り寄せた豚の頭もあるぞ!」と西松さん
 

「こんなの見せたら、余計怪しいって思われちゃうんじゃないか」と懸念しながらも「でも、丸焼きにしたら捨てるところもないし、本当に美味しいんだよ」と得意気。「これは仲間との酒盛り用だ」と豚の頭を持って笑う姿は、かなり野性的で衝撃的。

ところで、もうひとつのキニナル、アクセサリー屋さんついてはどうなのだろう?

西松さんによると「徳之島産産直センター」として産直販売を行う一方で、これまでも何度か知り合いに場所を提供してきたそう。
 


確かに空けておくにはもったいないスペース
 

「最初は、バイク屋。その後にアクセサリー屋で、最近ではマグロ屋をやっていたよ」と謎のお店の正体が続々判明。

「バイク屋は今は別のところでやっているし、アクセサリーの子は、教える方で忙しいみたいだよ」とそれぞれに今は別の地で頑張っているという。

「俺は楽しけりゃいいからさ、やりたいって言えば、じゃあ好きにやってみなよってやらしてきただけ」とここでも、儲けはまったく度外視。
 


今は空きスペースとなっている店舗を覗くと・・・?
 

何やらまたしてもおもしろそうな光景。

実は西松さん、ここで足湯を始めようと企んでいるらしい。もちろんお湯は天然の温泉水。知り合いのつてで、伊豆・下田から1トンものお湯を運んでくるのだと言う。
 


知り合いが販売に携わっているという下田温泉水「いずみず」
 

「掛け流しでやると1週間に1回は下田へ行くペースになるね」と、かなり壮大な計画ながら「仲間がいるからそんなのはどうってことないんだ」と、至極簡単そうな口ぶり。今はガス代節約のため、太陽熱を利用するシステムを導入しようと奮闘中なのだとか。

「うまくいったら、近くにお年寄りも多いから、そういう人たちに利用してもらいたい」とここでも、やっぱり儲けよりも楽しさ重視の姿勢のよう。

キニナル完成時期については「決められるとやらないの。自分のオリジナルでやってるから」と明確にはしないものの、すべて手作りでのんびり時間をかけながら少しずつ実現に向けて前に進んでいるとのこと。

最後に今後の目標についてお伺いしたところ「もうちょっと小ぎれいにして、誰でも気軽に入りやすいようにはしたいね」と西松さん。

この地に「ちょっと小ぎれいな怪しい謎の足湯」が登場する日も、恐らくそう遠くはなさそうだ。



取材を終えて



徳之島という島を知ろうと「徳之島観光連盟」のHPをのぞいてみたところ、島の紹介記事にこんな言葉があった。

「島に暮らす人々はとても温かく大らかです。(中略)集落の行事に参加すると、島唄を歌って踊る元気なおじぃちゃん、おばぁちゃんに出会えるでしょう(原文ママ)」
 


「温かく大らか」
 

なるほど、西松さんを見ていたらそんな島の人々の様子が容易く想像できた。

お話を聞く中で、何度も西松さんの口から出た「楽しいけりゃいいんだ」「楽しいのが一番」という言葉。それこそが「謎過ぎる怪しい店」の真相なのだと筆者は思った。


お土産にいただいた徳之島産のカボチャ、とってもホクホクでした


―終わり―
 

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  • なんか面白そうなお店ですね。一度見に行かねばw

  • いきなり記事の書き出しで「しんはね」って・・・地元を調査している集団のメンバーなら知っていて当然な部類ですよ!それも鉄道(市営地下鉄)の駅がある町名なのに・・・もっとメンバーの方には地元を知って活動をしていただきたく感じた一瞬でした。

  • このお店、IKEAのバスが帰り道に通る道路沿いにあるんですね。見た覚えこあるような気しました。徳之島にあったら、違和感ないお店なんじゃないかな…と思ったりして。良いご主人ですね!

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