「日本一規制が厳しい」逗子海水浴場が今年も海開き! 昨年と何が変わった?
ココがキニナル!
厳しさで話題になった逗子の海水浴場。来客は去年の3割程度に落ち込んだという話も聞きましたが今後も方針を変えないの?(山下公園のカモメさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
規制は前年と変わらないが、市が主導でイベントを企画し、営業時間を延長。海の家経営者や利用客からは規制に対する反対意見は聞かれなかった
ライター:はまれぽ編集部
50%減も前向き
「日本一厳しい規制」の効果もあってか、逗子市の調べによると2014(平成26)年度の逗子海岸利用客は20万1300人で、2013(平成25)年度の41万7000人に比べれば約50%減少した。
海開き初日ということもあるが、招待客以外はほとんどいない
このことについて海岸にはつきものの海の家関係者はどう感じているのか。
逗子海岸営業協同組合の菊池千春(きくち・ちはる)理事長に伺った。
お話ししてくれた菊池理事長
菊池理事長は市や地元住民とのコミュニケーションの大切さを実感した1年だったと振り返る。
菊池理事長によると、規制があっても、それを破って音楽を流す店があるなどの問題が積み重なって「市と組合の信頼関係がなくなってしまった」のだという。
「われわれにも落ち度があった」という組合は前述のように市や住民と海岸のあり方について話し合いを重ねて、昨年は市と組合が別々に行った海開き式を合同で開催することができた。
式典で関係者を前にあいさつする菊池理事長
菊池理事長は「逗子の海は遠浅で波も穏やかなので家族連れで楽しめる海岸。地元の人も遠方から来た人も満足できる海にしたい」と話していた。とはいえ、客商売にとって50%の客足減少は死活問題だ。ところが、現場からは意外な答えが返ってきた。
海の家「なみある?」の井澤知子(いざわ・ともこ)さんは昨年の終盤以降、客層に変化があったと感じている。
井澤さんによると「規制があって、安心安全で家族連れが楽しめる海岸 」というイメージが付き、口コミで「意識の高い(井澤さん談)」家族連れの利用が増えたという。
確かに家族連れが多い
そのため「なみある?」では、家族連れでも楽しめるバーベキューなどの団体客用メニューを充実させた。
井澤さんは「昨年の流れをみれば、今年は『逗子の海が好き』というお客様がさらに増えると思う。逗子海岸全体にとってもいい変化」とみている。
笑顔が素敵な「なみある?」のスタッフさん
さっそくステッカーも張ってくれました!
市の対応は?
これらの変化を市ではどう捉えていているのか。今後の対応も含め、逗子市市民協働部経済観光課の岩佐正朗(いわさ・まさあき)課長に聞いた。
市の対応はどうなる?
岩佐課長は規制の効果を実感している。過去には音楽イベントなどで多くの若者が集い、2013(平成25)年には海水浴場利用者同士のトラブルとみられる事件で死亡者も出る事態が発生。当時、逗子市に寄せられた苦情は124件、そのうち風紀に関するものは48件だった。
しかし「日本一厳しい規制」を実施した2014(平成26)年は全体の苦情が8件にまで減少。風紀に関するものはゼロで、岩佐課長も「海水浴場の原点に戻った。安全安心な海水浴場が取り戻せたと思う」と手ごたえを感じている。
市役所近くの京急新逗子駅でも看板を設置して呼びかけている
今年も「日本一厳しい規制」は基本的に緩和しない代わりに、市や観光協会が主導になって「活性化イベント」を実施。現状の規制では、海の家の営業時間は午後6時30分までだが、イベント開催時に限って午後8時まで延長し、BGMも認める。
7月中に5つのイベントを実施し、大きなトラブルがなければ8月のあり方を検討するという段階的な対応をしていく。
さまざまな「活性化イベント」を企画
今後の逗子海水浴場のあり方について、市は「逗子市総合計画」の中で「2018年度までに安全で快適なファミリービーチを確保し、30万人の利用客を目指す」としており、最終的には2022年度までに40万人を目指す。
岩佐課長も「とにかく人が来ればいいというわけでない。家族連れが中心となって、多くの世代の方が満足できる海水浴場にしていきたい」と話してくれた。
取材を終えて
逗子市にとって海水浴場はまちづくりの方向性としても、収入源としても欠かせないものだ。岩佐課長は「市としても『日本一厳しい規制』が正しいあり方とは思っていない」という。
ただ一方で、規制がなかったために苦情やトラブルが多発して、2013(平成25)年には尊い命が失われたことも事実だ。だからこそ平井市長は行政が主導となって厳しい規制をかけ「一度リセット」したのだ。
「われわれにも落ち度があった」という組合と市は今、同じ方向を向いて歩み出している。
家族連れだけでなく、海を楽しむ人すべてが満足できる海水浴場になることを強く望む。
キミも一緒に楽しみたいよね?
―終わり―
tokusannさん
2015年08月19日 11時47分
8月16日逗子開成の同窓会(真白き富士の根の会)私逗子開成卒業生、OBです、に参加しました夕刻逗子駅前は外国人が一杯ヤングマン、インド人と会話英語ですが日本語も堪能金融のエンジニアとか、インテリーでした、私が学生服で通学時、こんなに外人居ませんでした、日本様変わりですか、市民ホールでの、開成父母の会のコーラス真白き富士の根の演奏、開成出身のロスインディオスの棚橋君のラテン演奏、秋川さんのカンつオーネ、堪能しました、逗子がいい意味で国際化、雰囲気は落ち着いてました、逗子市民の努力お見事、感謝一杯でした。
tokusannさん
2015年07月02日 06時18分
官民一体とよく言うが利害が絡むと自己主張が出るものです、さすが逗子市民 Good choice ,客は数ではない文学的にも所縁のある、海水浴場として頑張って下さい、これからの発展に(海水浴場として)期待するところ大です。
ポスポスさん
2015年06月30日 12時35分
意識の高い家族連れのように頭でっかちも困るけど、最低限のマナーが守られて、楽しく海水浴ができたらいいですよね。タトゥーは絶対ダメ!!