横浜市で食中毒が過去最多ペースって本当!?
ココがキニナル!
横浜市の食中毒発生件数が過去最多だった2014年を上回るペース。特徴や横浜市の対策は?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
過熱が不十分な鶏肉に含まれるカンピロバクターと魚の寄生虫であるアニサキスで全体の約7割。市は飲食店などに注意を呼びかけている
ライター:はまれぽ編集部
青魚やイカに注意!
食中毒に危険性があるのは食肉だけでない。生魚にも注意が必要だ。
横浜市で2015(平成27)年1月1日から7月13日までに発生した食中毒28件のうち、カンピロバクター(12件)に次いで多いのが「アニサキス」で8件となっている。
アニサキスも要注意!
「アニサキス」は鮮魚、特にサバ、イワシ、サンマなどの青魚やイカなどに寄生する糸状の虫で、食中毒の原因となる。カンピロバクターと違い、早ければ食後30分から1時間程度で胃壁に侵入して激しい腹痛を引き起こす。
全長約1cmで、魚の筋肉などに隠れていることが多く、肉眼でも糸状になっているものが確認できる場合もある。
横浜市が注意喚起のために作成したポスター
しょう油や酢で死滅することはなく、予防するには直接取り除くか十分な加熱、冷凍(マイナス20度で24時間以上)が有効だという。
横浜市では、これらの食中毒を予防するため、カンピロバクター食中毒とアニサキス食中毒の発生リスクが高い市内の焼き鳥、焼き肉、魚介販売、すしなど延べ計約1万店舗に対して重点的な注意喚起と行政指導を行っている。
ステッカーなどを作成して注意喚起
このほか、8月1日(土)の「市民食品衛生の日」を中心に、市内18区で食中毒予防キャンペーンを実施して、市民にも注意を呼びかけている。
昨年に続いて食中毒が多発している現状について、泉課長は「食中毒の原因となる細菌などの発生状況によるので、原因は正確に申し上げられない」としつつも「まずは十分な加熱。これから暑くなると細菌が増殖するので、注意が必要だが、秋以降も油断はしないでほしい」と話している。
取材を終えて
ほどんどの食中毒菌は十分な加熱または冷凍で死滅するといわれている。
新鮮な刺身や生に近いレバーなどのおいしさは十分に魅力だが、泉課長の言葉にもあるように「飲食店だから安全」という考えは止めること。さらに、家庭でも十分な加熱などを心がけてほしい。
十分な加熱を(フリー素材より)
―終わり―
夏兒さん
2015年08月03日 18時25分
以前自宅でアニサキス見つけた時はわさび醤油の中でしばらくのたうった後でくてっとなってましたが、まだ生きてたのかあれ。
マッサンさん
2015年08月03日 10時20分
食中毒に関する情報、予防のための意識、手洗い励行、保冷の維持管理、まな板、什器、包丁などの衛生管理などなど。世の中には無頓着なヒトもいるのもまた、事実です。