45年の歴史に幕、5月29日に閉館する新杉田ボウルのその後は?
ココがキニナル!
新杉田ボウルが5月に終了。今後どうなるの?(八景のカズさん)/矢野金太プロや山本勲プロや鈴木理沙プロはどうなるの(さいぞ~さん)/歴史の幕が閉じるまさにその瞬間も取材して(jamies900さん)
はまれぽ調査結果!
数多のプロボウラーを輩出してきた「新杉田ボウル」はたくさんの利用客に惜しまれながら5月29日に閉館、その後の用途は未定
ライター:山崎 島
新杉田ボウルの歴史
ボウリングを愛する人たちが快適に過ごした新杉田ボウルは1971(昭和46)年、伊豆箱根鉄道株式会社が「杉田ボウル」として開業した。
しかし3年後にオイルショックの影響を受け一時閉鎖し、株式会社プリンスホテルが事業を引き受けると手をあげ、運営を再開。1987(昭和62)年には「新杉田ボウル」と改称、大きく施設内をリニューアルし生まれ変わった。
1972(昭和47)年ごろのレーンの写真。若い人たちでにぎわっている
リニューアルの前の建物。白い
施設内のゲームコーナーやレストラン、宴会場、プロショップもリニューアル後にできたそう。
1997(平成9)年ごろ、壁に大きな「ボウリングエンジェル」を描く作家さん
また1997年には最新のオートスコアラーやプラスチック製のレーンにするなど、利用客がより快適に楽しめるよう改装されてきた。
「以前、ボウリングは今よりも気軽に楽しむ人が多く、人気がありました。同ボウリング場も競技やイベントにも力を入れており、多い時では1ヶ月で2万3000人の方が来場するほどでした」
太っ腹なイベントも多かった
「今は月間来場者数は約1万人に落ち着いており、競技スポーツとしてだけではなく、学生さんからお年寄りまでの、主に常連さんたちがボウリングを楽しまれています」と秋澤さん。
しかし2015(平成27)年11月、建物の老朽化が進んでいることが発覚。今まで外観の塗装や内装の改装工事はしていたが、建物自体の改修工事はされたことが無かった。
工事には莫大な費用が掛かるなど、さまざまな検討を重ねた結果2016年5月29日で45年間の営業に幕を閉じることが決定した。跡地利用については現在は未定。
45年間営業してきた
秋澤さんは「長年通ってくださる常連さん方もいらっしゃいますので、近隣のボウリング場をご紹介するなどして、ボウリングを続けられるようにしています。ですがご自宅が遠い方やお車をお持ちでなく、別の場所に通うのも大変という方もいらっしゃいます」と長年同ボウリング場に通う人たちを気遣っていた。
投稿にあった「プロショップKINTA」は中区長者町に移転予定。新杉田ボウルに所属するプロ選手の移転先は未定。同ボウリング場の閉館はプロ選手にとっても大きな出来事のよう。
5月28日・29日には、1ゲームが290円でプレイできるイベントがあります
45年の歴史をもつボウリング場の、最後を皆で一緒に盛り上げましょう。最終日には編集部・山岸も行きます。
初めてのボウリング
だけど秋澤さんは明るい! 「せっかくだから1ゲームやってみてください!」とずんずんレーンへと向かった。え、いいんですか? 23.5cmのシューズを借りて恐る恐るレーンへ。
山崎は初心者もいいとこだし、山岸も自信ありそうだけどその自信に逆に自信ないし、ボールじゃなくて自分が転がって向こう側に行っちゃうんじゃいの・・・? と不安しかない、その時!
インストラクターの福岡さんが!
来てくれた。そしてボウリングの基本を指導してくださった。
1ヶ月で覚えることを5分で教えてもらう
初めてやってみて、ボウリングって数学と物理と音楽の要素が入ってるスポーツなんだなと思った。山岸も山崎も同じような下手さで、教えてもらった甲斐が無くて申し訳ない気持ちになった。
散々なスコア
補助用滑り台を使う卑怯さ
何とも言えない変な空気になっていると、お隣のご婦人お二人が「初めてにしては上手でしたよ」と慰めてくれた。
優しいお二人は新杉田ボウルに通って約8年。
「はじめは楽しみのつもりで来ていたんだけど、ある時、教えるからもっとやってみないか、と新杉田ボウルのスタッフに誘われて。そこから本格的にボウリングを始めました。今は腰を痛めたりして、以前よりもペースは少ないけど、ここに来るとお友達もいるし体を動かせるから通っています」と話す。
8年も続けてるなんてすごい
同ボウリング場閉館については「とても残念です。本当はもっとやってほしい、と言いたいけど、いろいろ事情があるでしょうからね。終わるまではなるべく来ようと思っています」とのこと。お二人の言葉に秋澤さんは笑顔で頷いていた。
最後にご飯を食べる
秋澤さんにお礼を言い、エレガントな雰囲気の「プリンスビラ」へ
さすがプリンスホテル系列のレストラン。雰囲気からスタッフさんの対応もホテルのよう。
ボウリングした後、ここでのんびりお茶や食事ができるなんて、なんとも贅沢な気分になる。メニューはパスタやカレーなど、庶民的なラインアップもまた良い。
私たちはパスタのAランチ(1050円)と
カツカレー(850円)をいただいた
昔ながらのカツカレーと香りのよいカニクリームパスタだった。なんだか懐かしい味わいでグッと来た。もりもりいただきました。
午後になるにつれて新杉田ボウルはにぎわいを見せており、とても今月で閉館するとは思えなかった。きっと最後もにぎやかに終えるんだろうなあ。来られて良かったです。
取材を終えて
私はあれだけど山岸は小さいころ家族とよくボウリングに行ったそうで、その話を聞くと、ここで過ごした家族団らんの風景ってたくさんあったんだろうなあ、うちの家族ってほんと出かけたりしなかったんだなあと思った。
―終わり―
新杉田ボウル
http://www.princehotels.co.jp/bowling/shinsugita/
いちえんさん
2016年05月27日 22時42分
現在充電期間中に入ってますがジャニーズのアイドルグループ「KAT-TUN」もここでMVの撮影を行い、ファンにとっても思い出深い場所です。改めてなくなってしまい、この先二度とロケ地巡りに行けなくなってしまうのが本当に寂しいです。
八景のカズさん
2016年05月27日 07時12分
レポートありがとうございます。ニュース聞いた時「ここも無くなっちゃうのか~!」と私も嘆いてしまいました。ここ10年あまりの間に急速にボウリング場が無くなっているのが残念です。新杉田は割と大きいし、そこそこ混んでるし、無くならないだろうと思っていた矢先の閉店の情報だったので、まさにビックリポン!!閉店後の予定が無いなら、新新杉田ボウルとして復活してほしいですね。家族で楽しめ、同時に競えるスポーツとしては数少ない部類に入るので、宣伝の仕方によっては人気が再燃するのでは?と思えます。PS.補助用滑り台を使っている姿がホント子供っぽく見えて可愛く見えてしまいました!(失礼)