廃墟の個人マリーナ? 東神奈川付近、怪しさ満点の看板の正体は?
ココがキニナル!
首都高横羽線東神奈川付近から見える「萩原龍記念マリーナ」がキニナル。ボロボロの建物。屋根の上の船。萩原龍さんって誰?怪しさ満点。それよりも看板に”明治37年4月7日生”と書いてある。(ほっけさん)
はまれぽ調査結果!
海が好きだった故・萩原龍氏の記念碑として作られたマリーナ。屋上に置かれた船や建物の劣化はバブル崩壊以降、開店休業状態が続いているため。
ライター:細野 誠治
いよいよ萩原龍記念マリーナ内部へ・・・
話を聞けば聞くほど内部が見てみたい。そろそろ案内していただこう。
体調が優れない毅魄さんの代わりに、息子の由基(ゆうき)︎さんに案内をしてもらうことに。
毅魄さんの息子さんの由基︎さん(40歳)
神奈川新町駅すぐの事務所から入江川沿いを横浜・仲木戸方面へ300メートルほど。投稿にあった「萩原龍記念マリーナ」へ。
駅や横羽線の出口にも近い。第一京浜の目の前。利便性は最高の立地
1階部分は倉庫やガレージとしてレンタル。現在、半分を神奈川大学が使用
まずは2階から。ドキドキ・・・
外階段を上って2階に到着。施錠されたドアを開けると・・・・
こんな感じ。さまざまな物で溢れる室内
中央に船が鎮座し、その周りにたくさんの部品や工具、什器が置かれている。歩くには注意が必要なのだが、決して散らかってはいない。不思議と物同士が棲み分けられている。
埃を被った船に取り外された船外機
天井には船を吊るして運ぶクレーン
再び外階段。今度は屋上部分へ
階段を登りきると船が迫る
きっちりと固定され、ところ狭しと並べられた船たち
屋上中央部分は吹き抜け構造となっている
秘密基地っぽいというか、子どものころ遊んだオモチャを思い出す佇まい
大人の男が童心に帰るところ、隠れ家の跡、と言えばいいか。人によっては寂しさを覚えるかも知れない。恐らく、訪れた者それぞれが違った形容をするだろうが、これこそが間違いなくバブルの跡。
ビルの南側真下は入江川が迫る
目の前は首都高・横羽線
キニナルの看板は後ろから見ると、こんな感じ
真下から見ると・・・
1階部分はマリーナとして今も現役!
横浜港が目の前。みなとみらいも横浜ベイブリッジもすぐ近くにある。素晴らしいロケーション。アクセスも非常に便利だ。
正直、現在のマリーナがこのままなのは勿体ないなと思ってしまう。
「例えばマンションに建て替える、とかでは一度だけしか土地を生かせないと思うんです。この土地から何かを生み出せるようなものを作りたいと思っているんです。それが何なのかは、まだ分からないんですけど」と由基さん。
萩原龍さんから継がれ、また次の世代へ受け継がれようとしている場所
横浜の街の変遷を担うのも、また、次の世代の使命だ。
取材を終えて
バブル景気と言われる1986(昭和61)年以降の株式や土地の値段の高騰。長らくの好景気から一転、急激な価格の下落が起こったのが1990(平成2)年。バブル崩壊。そこから26年が経った。
いろいろな問題が重なり、すぐには手がつけられない状況
「負の遺産」と片付けてしまうのは簡単だが、ひとつひとつに持ち主の人生が垣間見える。そして、勝手には片付けられないのも事実。ましてや片付け(廃棄)にもお金がかかる。
オーナーの毅魄さんが困っているのも当然だ。
取材で訪れてみて、捨てられた船が鎮座しているマリーナにも関わらず、雑然としたなかにも魄毅さんが少しずつ片付けを続けていたお陰で、どこか悲壮感が希薄に感じられたのは、やはり、先代の萩原龍氏同様に、海と船への愛情の賜物なのだな、と。
いつか遠くないころ、マリーナの土地が生まれ変わったときにまた取材で訪れてみたいと思いました。
由基さん、そのときは連絡ください。それでは
—終わり—
取材協力
萩原龍サービス
住所/横浜市神奈川区新町3−4 観音ビル
電話/045-453-5511
いぬの鼻毛さん
2016年09月01日 10時43分
ここは以前から気になっていました、どう見ても稼動している様子がないのにビルの屋上に船が乗っています。ここのならびに稼動しているマリーナがありますがこの周辺の運河には不法係留とおぼしき船がたくさんあります。保管料払ってマトモに管理する気もないような人はボート買わなきゃいいのに
ushinさん
2016年08月31日 21時41分
商売っ気なしにm派書くの料金で保管してくれていてもバックレる糞野郎とは2度と契約したくはないだろうな・・・民法上でも不払い料金のカタに没収みたいな事も可能なはず。でも、中区内などの河川水面に違法係留している糞野郎が心を入れ替えて、ここに依頼するようになればいいなぁとも思った。
kick01さん
2016年08月31日 21時11分
剥がれかけた看板を早く直したほうがいいと思いますが。