昭和の時代に南区にあったストリップ劇場「春風座」とは?
ココがキニナル!
昭和の時代に存在した南区通町の「春風座」を調べてください。劇場内に空中ゴンドラがあったり、ポスターなどが貼ってあったりで、有名な劇場だったらしいです。(ペテン師さん/ピエロさん/あさおかさん)
はまれぽ調査結果!
映画館がストリップ劇場になったもので、空中ブランコや鳥かごゴンドラなどの舞台装置があった。時代の流れで客が少なくなり1982年ごろに閉店した。
ライター:小方 サダオ
開演中の春風座
ここでご主人が春風座が映り込んでいる写真を見せてくれた。
入口の上に提灯のような飾りがあり、花輪も並んでいて、「春風座 開演中」と書かれた看板も出ている。また入口付近に盆栽のようなものが置かれているようで、なごやかな雰囲気を感じさせる。
昭和40年代の写真。「開演中 春風座」との看板が出ている
ピンボケしているが、違う日に撮った写真
同じ角度で撮ったもの
次に、あるお店の女性に伺うと「この前は子どもたちの通学路でしたから、呼び込みの人がいたりして良い環境ではなく、子どものいた親は通らせるのが嫌だったでしょうね」とコメントしてくれた。
古くからあるお店に伺う
井土ヶ谷方面と鎌倉街道を結ぶ道路に出ると、大岡川の付近には古くから続くと思われるお店が少なくないことに気づく。
堂々としたたたずまいの材木店の女性に話を伺うと「当店は1935(昭和10)年から営業しています。春風座には当店の番頭が舞台装置のための材木を届けたことがあります」とのこと。
材木店の久良木屋
続いて大岡川を渡ると、田中鳥獣店というペット店があった。
店長から「当店の常連客で春風座に詳しい人がいる」と店内で待つことをすすめられたが、ご自身も春風座との思い出があるとのことで話を伺うと「数十年前になりますが、春風座の踊り子の女の子たちが5人ほどで当店に来たことがありました。舞台衣装のままだったのでしょうか、スケスケの衣装で、びっくりしました」
田中鳥獣店
鳥や観賞魚などが豊富だ
「踊り子の年齢は25~30歳ぐらいだったでしょうか、興業であちこち回るため常駐する人はいなかったようです。私も鳥を届ける用事で春風座に一度入ったことがあります」とのこと。
ここで気づいたが、前出の劇場の前の鳥かごはこのお店で手に入れたものではないだろうか。
それについて伺うと「近くには別の店もあったので、当店だけで買っていたのではないかもしれません」とコメントしてくれた。
劇場の前の鳥はこの店で買ったものかもしれない
するとしばらくして、個性的な風貌の中年男性が店に入ってきた。
そこで話を伺うと「私はずっと地元に住んでいて、学生時代に春風座でアルバイトをしたことがあったよ。内容は詳しく言えないけれど、舞台での仕事や踊り子の女の子たちの世話役係みたいなものだった。上から吊るされた空中ブランコや鳥かごゴンドラみたいな演出があって、女の子は階段を上って天井から足を組んで下りてきたりしていた。ストリップ劇場の経営者はカタギではない人か、外国人が多かったよ」と答えてくれた。
取材を終えて
春風座は周辺のお店からさまざまな品物を注文していたり、地元民に仕事を世話していたりと「地域と繋がりがあったストリップ劇場」だったことが印象的であった。
地域に密着したストリップ劇場だった春風座(『昭和ストリップ紀行』坂田哲彦)
―終わり―
viva平塚さん
2016年10月31日 18時33分
よく行った!でも憶えてねぇなぁ
三日坊主さん
2016年10月31日 16時11分
一緒に写っている車はカローラレビン? 鯨クラウン? スバルレオーネ? で時代を感じます。
IKさん
2016年10月31日 11時16分
昭和41年の地図に市電の線路と停留所が載っている。あの頃は今より物はなかったけれど、今日より明日はよくなるといった希望が持てた。昭和47年の地図は市電はなくなり地下鉄の路線が点線で乗っている。オイルショックの前の頃でなんか気ぜわしくなってきた頃。