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一見入りづらい? 野毛の老舗喫茶店「桃屋」のカレーやきそばとは?

ココがキニナル!

野毛にある桃屋さんのカレー焼きそばと入りづらい店構えがキニナル/「桃屋」さん19時以降の営業のようですがカレー焼きそばとか見かけないメニューの他にどんなものがある?お店の歴史も(ほっけさん/彗星さん)

はまれぽ調査結果!

桃屋の営業時間は午前9時~午前0時まで、途中休憩時間はあるが昼でも営業。カレー焼きそばは焼きそばにカレーがかかった料理。

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ライター:すがた もえ子

桃屋の歴史(つづき)
 


にぎわっていたころは競輪選手がバイトしていたこともあった

 
景気が良かったころはほかの場所にも出店し、多い時は横浜市内に6店舗あったそう。現在の場所と野毛にもう1店舗、日ノ出町、吉野町3丁目、横浜岡田屋モアーズ。そして野毛の柳通でドックハウスというスナックもやっていた。

 

横浜駅の西口にある岡田屋モアーズにも出店


当時屋上には
展望台と遊園地があった


1980(昭和55)年ごろの桃屋の岡田屋モアーズ店の様子


懐かしい雰囲気の店内


1966(昭和41)年ごろは、夏に鎌倉の由比ヶ浜で海の家も出店していた

 
ずっと同じ場所で営業しているので、景気や人の流れの変化を大きく感じるのだという。かつては6店舗あった桃屋も、現在は今のお店のみだ。

時代の移り変わりを同じ場所で見つめ続けてきた桃屋。50年前の野毛は今よりも高い建物が少なく、横浜港からの海風を身近に感じることができた場所だったのかもしれない。



カレー焼きそばとは?



では、キニナル投稿にあったカレー焼きそばについて聞いてみる。
すると、メニューが考案されたのは2年くらい前のこと。もともと焼きそばを出していたところへ、カレーもあるからと一緒にしてみたのが始まりだという。

 

焼きそばを作り、カレーを温める。カレーは文子さんの手作り


出来上がった焼きそばにカレーをかけて


紅ショウガと目玉焼きを乗せて完成した「カレーやきそば(750円)」

 
「目玉焼きを乗せると美味しいんです」と文子さん。カレー焼きそばにはフォークが添えられているが、箸で食べる人も多い。若い方から年配の方まで好んで注文するのだとか。

 

目玉焼きは崩して食べるのがおすすめ

 
カレーはルー以外のスパイスも入れてピリ辛にしている。焼きそばにもブラックペッパーが入っており、甘みと辛さのバランスがいい。キャベツに豚肉、青森県産のニンンクもふんだんに使っている。焼きそばの麺は一玉だというが、とてもボリューム感があり食べ応えがあった。

カレー焼きそばが1日にどれくらい出るのか聞いてみると、「それほど出ない」との答えが。桃屋のお客さんはコーヒーを頼む人が圧倒的に多いため、フードメニューはそこまで多く出ないということだ。フードメニューは、ランチタイムだけでなく夜も食べられるが、昼と夜では金額が変わるという。

 

すっきりした喉ごしのコーヒー(370円)


「ミックスサンド(2種/780円)」も人気

 
ミックスサンドは、タマゴ、ハム、チーズ、野菜の中から2種類を選択できる。
今回はタマゴとハムを注文。厚切りのパンに挟まれたサンドイッチのタマゴはマヨネーズ感がつよく、タマゴの食感がしっかり残っている。ハムは一緒に挟まれているキュウリとの相性も良く、ちょうどいい塩味が食欲をそそる。

 

さらに、桃屋には名物メニューがある

 
創業当初から出している「バナナジュース(500円)」は、注文を受けてから作り始めるもので、1杯につきバナナ丸ごと1本を使用している。

 

今でもバナナジュースを目当てに年配の方が来店するという

 
バナナジュースは、果物の優しい甘さで飲みやすく、甘さがもっと欲しい人はガムシロップを入れて飲むそうだ。トロっとした食感のドリンクは飲みごたえがあるので朝食代わりにもいいと思う。「若いバナナよりも熟したバナナがバナナジュースには向いているの」と文子さんが教えてくれた。



桃屋は入りにくい?



最後に「入りづらい店構え」と投稿にあったことを伝えると「入りにくいという声は、実際に聞いたことがありますよ」とNAKAZZZYさん。「席数も少なく店内は常連ですぐにいっぱいになってしまい、加えて、夜は店内が暗いので入りづらく感じてしまうかもしれませんね」とのこと。初めてのお客さんには「入りにくかったでしょ」と、NAKAZZZYさんが声をかけることもあるそう。

 

思い切って扉を開けてみよう

 
店は大きくないので、一見さんを呼び込むという感じではないが、入りにくさを乗り越えて入ってきた人は縁があると思って大歓迎とのこと。新しい人が来れば、常連さんも新しい話ができるので、店内もにぎやかになり新たな繋がりができていくという。
 


一見さん大歓迎

 


取材を終えて



野毛には500軒近い店が立ち並んでいるが、自分のお気に入りになる場所は、そう簡単に見つけられるものではない。常連さんも多い、隠れ家や秘密基地のような居心地のいい桃屋は、お気に入りの場所の候補となるお店ではないだろうか。


―終わり―
 


取材協力
noge momoya 野毛桃屋
住所/横浜市中区野毛町2-70
電話/045-231-5504
営業時間/9:00~16:00、19:00~00:00
定休日/(昼営業)火曜日・祝日(競馬がある日は営業)、(夜営業)不定休
 
 

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  • 昭和50年頃よく行きました。夫がまだ友だちだった頃です。夕方図書館を出て、桃屋でコーヒー飲みながら相撲(TV観戦)でした。コーヒーカップが少し厚めで、量がたっぷりで、値段が手頃だった。岡田屋の上にも行きました。安くて飲みでがあったから、学生の友でした。働き出して野毛とは疎遠になっていたけど、この頃は時々ぶらりセンチメンタルジャーニーに訪れます。野毛は随分と様変わりしたけど、懐かしいところも多く残っていてホッとします。

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