歩いて体験する博物館? 保土ケ谷区の「まちかど博物館」を巡る!
ココがキニナル!
保土ヶ谷区にある「まちかど博物館」って掲げているお店がありますが、あれは何でしょうか?お店が博物館ってこと?(はまらるさん)
はまれぽ調査結果!
2007年度から始まった保土ケ谷区の「まちかど博物館」は老舗店など10館に古道具などが展示してあり、店主のお話も伺えるユニークな取り組み
ライター:山崎 島
	魅力ある活版印刷(つづき)
	
	後藤印店では、活版印刷を体験できるということで、山崎もやらせてもらっちゃった!
	 
	
	まずは機械の丸い部分にインクをネリネリ塗って
	
	
	レバーを動かす。丸い部分が回転し、インクが全面に塗布される
	
	
	これは印刷する紙を固定するための針を調整している所
	
	
	紙をセットしてレバーを下に引くと
	
	
	完成。感動でーす!
	 
	写真では伝わりづらい部分もあると思うので、ここまでの流れを動画でお届け。
	 
印刷までの準備はこのように
山崎の体験動画はこちら
	 
	体験で印刷したものは、持って帰れる。記念になりますね!
	 
	
	おびただしい数の活字を抜き取り、文字にする。まさに手仕事
	 
	「棚に並べられた活字を落とすと戻すのが大変だから、子どものころは仕事場で遊ぶとよく怒られた。今はほとんどデジタルプリンターが主流でしょう。でもこだわりがある人は、活版印刷の名刺を注文してくれるよ。活版印刷は裏側にも文字の跡が浮き出るから、みんな珍しがって、話題につながるんだって」と後藤さん。
	 
	
	後藤さんから犬のスタンプと「蹄」と「年」の活字をいただいた!!
	 
	私自身、プリンターやコピー機になれているため、活版印刷の体験はとても貴重で感慨深いものがあった。地域でこういう体験ができるのは羨ましいぞ。
	
	後藤さんとお別れして最後の店舗へ。
	
	
	
	現役で活躍! レトロなレジスター
	
	伺ったお店は、後藤印刷店から徒歩3分ほどの呉服店「ひろた屋」。
	 
	
	呉服の「ひろた屋」
	
	
	和装のご店主・石井浩靖(いしい・ひろやす)さん
	 
	ひろた屋は1922(大正11)年創業。当初は染物屋として反物を染めていたが、戦後は呉服店として営業し、反物を販売している。現在は茶道などで着物を新調するお客さんが多いとのこと。店内は畳張りで、時代劇に出てくる呉服屋さんを彷彿とさせる。
	 
	
	
	着物って日本の宝石だよなあ
	 
	そんな同店で展示しているものはこちら。
	 
	
	
	80年以上前のレジスター
	 
	なんともレトロなレジ! 大正ロマンなのか!? こちらは2005(平成17)年に店舗を建て替える際にしまってあるのを見つけ、再び使い始めたものだそう。なんと現役とな!! 恐れ多くも小島がレジスターに触らせてもらった。
	 
	
	ボタン1つ触るにもひきつる編集部・小島!
	
	
	それからもう1点「湯熨し釜(ゆのしがま)」
	 
	こちらは下側がの釜になっていて水を入れ火にかけると、T字の部分から湯気が出る仕組み。T字の上部分に着物を通して皺(しわ)をのばす。なるほど、今でいうスチーマーのようなものだったんですね。
	
	着物を仕立てる際、仮縫いの状態の着物を一度ばらしてから湯熨し釜で皺をのばしてから、再度縫って着物にするんだそう。わあ、とっても手が込んでいるんですね、着物!!
	 
	
	こちらは仮縫い中の着物
	 
	「ひろた屋」が「まちかど博物館」に参加したのは2008(平成20)年3月から。主に訪ねてくるのは小学生と歴史散歩が好きな人とのこと。みなさん一様に、古道具を見て感動されているそう。
	
	石井さんは活動に参加してみて「小学校に通っているうちの子どもの同級生が来店したり、展示を見に来てくれた人は、店に対して理解を深めてくれます。また、昔の地図を見せて、この辺りのことを説明すると喜んでくれますね」と話してくれた。今後もこの活動を通して、伝統文化を伝えていくつもりだという。
	 
	
	この保土ケ谷の「ほ」の字も「まちかど博物館」の目印
	 
	3店舗回ってみて思ったのは、どのお店にも創業や古道具には若干の年代の差はあるものの、さまざまな時代の話が聞けるということ。お話を聞いていると、保土ケ谷の昔の様子がありありと目の前に浮かんでくるように思った。この「まちかど博物館」を中心に、面白い企画がいろいろできそう。保土ケ谷区は要チェックや。
	
	
	
	取材を終えて
	
	何気ない街の昔の様子を知ると、懐かしいような切ないような気持ちで胸がいっぱいになるし、想像力が掻き立てられる。自分に所縁(ゆかり)がなかった場所の、人間臭い歴史をもっともっと知りたい、と思った。
	
	
	-終わり―
	 
	





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ホトリコさん
2017年02月22日 13時06分
磯子区だったかな?洋風の建物や庭園が似たようなのぼりを出していて、中も見学した記憶があるのだが、その為か「まちかど博物館」は横浜市全体の有志の取り組みだと思っていました。
ポスポスさん
2017年02月21日 14時49分
中山にもこんなすてきなお店があったらなぁ~
柴犬さんさん
2017年02月21日 01時35分
活版印刷は激シブ!今でもあるのはすごい!昔ながらの道具を動かして体験できるのはイイね。ホントの博物館だと、ガラスケースとかに鎮座してるパターンが多いからなぁ。あと、釜が笑ってる顔に見える、、、、