みなとみらいケンタッキーフライドチキン本社と横浜限定メニューをレポート!
ココがキニナル!
ケンタッキーフライドチキンがみなとみらいに本社を構えました。ぜひ取材をお願いします。/ケンタッキーフライドチキンが横浜限定メニューを出すそうです。レポートお願いします。(横濱マリーさん/もまさん)
はまれぽ調査結果!
ケンタッキーフライドチキンの新本社は商品開発のためのキッチンを併設。横浜市内の店舗や横浜スタジアム限定のメニューも登場!
ライター:ノムラアヤ
オリジナルチキンの調理体験!
キッチンに入る際には、まず手洗い。手のひらはもちろん、手の甲、指の間、手首からひじ下、そして爪の間もブラシでしっかりと。洗い方の順序も手を動かす回数も決められている。
店舗でも同じ要領で手洗いをしているそう
この日届いたチキンは青森県産。ハーブなど決められたエサを食べ、登録飼育農場で大切に育てられた鶏だ。いちばん柔らかくジューシーなチキンになる、一般的な若鶏よりも早いタイミングで出荷される。
臭みを感じないのは、良質で新鮮な肉の証
まずは肉を袋から出し、検品と下ごしらえ。ひとつずつ手に取って確認し、皮がめくれている部分は丁寧に伸ばして元の状態に近づける。さらに風味を落とす原因になる余分な脂を取る。
さて、オリジナルチキンには5つの部位があることをご存じだろうか。ドラム(脚)、リブ(あばら)、キール(胸)、ウイング(手羽)、サイ(腰)。ドラムは持ちやすく子どもに人気、リブは骨と骨の間のお肉が美味しく、キールは脂が少なくさっぱり、ウイングは小さめながら旨みとさっぱり感が両方楽しめて、サイは大きくジューシー、とそれぞれに特徴がある。
みなさんに特にお好きな部位を伺ってみると、小林さんと久本さんはリブ、マイスターの羽鳥さんはウイングだそう。ちなみに編集部の大日方もウイング派。私、ノムラはサイが好み。
チキンの各部位を余すところなく使用
皮を伸ばす。ただし生肉はデリケートなので、触りすぎは禁物
ここで、サイだけに特別な処理を行う。大腿骨を裏側から押し出す、いわば"脱臼"させることで火の通りがよくなり、食べやすくなるのだ。ノムラもチャレンジしてみるものの、肉がすべり、力の入れ加減も難しい・・・。でもこの作業、実はスタッフの中にはやみつきになる方もいるそう。
"脱臼"にもコツがあるのです
続いて、チキンにスパイスが付きやすくなるように、つなぎ液をつける。液に浸したら、決められた向きと回数で回転させてから持ち上げ、空中で振ってチキンを転がすようにしてまんべんなくなじませていくのだ。やってみると、チキン1つ1つが順番に浮き上がり、大きく重いお手玉をしているような感覚。
卵とミルクを混ぜたつなぎ液
次は粉つけ。門外不出のスパイスが混ぜ込まれた粉の感触はふわふわと軽く、それでいてしっとり。周りの粉ごとすくうようにして、チキンにまぶしていく。まず手前から真ん中にひっくりかえし、次に横から持ち上げるように、そして上から押さえてなじませるように。
辺りにスパイスのいい香りが漂う
そしてチキンを2つずつ持ち上げ、1回振ってから1回トンと両手首を合わせ、余分な粉を落とす。粉がふわりと舞って、まさにCMで見るあの光景、と言いたいところだが・・・
動きがぎこちなく、どうも絵にならない
粉をつけたチキンは1ピースずつ皮を上にして、決まった位置に並べていく。マイスター羽鳥さんの手の動きはリズミカルかつなめらかで、思わず見とれてしまうほど。
粉をつけてから揚げるまでの時間も決められている
持ち上げてみるとずっしり
そしてチキンは油の中へ
ジュワジュワ
圧力釜で、約185度の高温で約15分間加熱する
カーネル・サンダースによって考案された工程を忠実に守って、ひとつひとつ丁寧に手作り。オリジナルチキンは、どの店舗でも毎日こうして調理されているのだ。
加熱時間が残り30秒ほどになると、圧力釜から蒸気が勢いよく放出される。さながらSLのようだ。余談だが、若いころに40以上もの職業を経験したカーネルは鉄道のボイラー技師として働いていたこともあるそう。ピポーッと音が鳴って調理終了、オリジナルチキンが完成!
調理にかかる時間は全部で30~40分
夢のような光景
まずはキールをいただきます!
アツアツをガブっと!
スパイスの利いた香ばしい皮。さっき自分の手で伸ばしたチキンだと思うと、美味しさもひとしおだ。
KFCと横浜、イイ関係を構築中!
この日、横浜市内の42店舗で販売中の「横浜ツイスター(税込340円)」と、横浜スタジアム店でのみ購入できる「横浜ベイ丼(税込800円)」も、特別に用意していただいた。どちらも油淋鶏風味の甘酸っぱいタレをまぶしたサクサクのチキンを使った商品。後述する横浜市の観光振興の一端を担うこれらの限定メニューは、横浜と言えばやっぱり中華、ということで開発されたそう。
開発担当者の方自ら調理してくださった限定メニュー
横浜ツイスターは中華風の油淋鶏ソースを使用
ボリュームのある横浜ベイ丼。黄色いのは錦糸卵
横浜で新たなスタートを切ったKFCは、観光振興や食育などにおいて横浜市との連携を強めるため、3月には市との間に外食業界としては初となる「地域活性化に関する包括連携協定」を締結。
小林さんは今後について、「横浜と一緒にできることは積極的にやっていきたい」と語る。すでに消防出初式や横浜開港祭への参加などが実現しており、いずれは食材の地産地消や他企業とのコラボにも挑戦したいとのこと。また、横浜ツイスターや横浜ベイ丼に続く限定メニューも企画中だそうだ。久本さんからは、「横浜の皆さんは温かく迎えてくださっている。地域の一員として、さらに受け入れてもらえるように頑張りたい」というメッセージをいただいた。
横浜限定タンブラーも登場
持ち帰り用のポリ袋も横浜限定バージョンが
それでは、KFCの横浜限定メニューは実際どのような人たちに購入されているのだろうか? 後日横浜スタジアムを訪問し、横浜ベイ丼を購入した方を直撃。まずは、ベイ丼の存在を初めて知ったという女性お二人。
「いいんですか? ドラゴンズファンですよ(笑)」
こちらの男性は、西武ドームのKFC店舗で限定メニューの存在を知り、横浜スタジアムでも限定メニューを見つけたので買ってみたとのこと。
「KFCの横浜移転は知りませんでした!」
そしてこちらのお二人もこの日がベイ丼デビューだそう。
「今日初めて買ってみました!」
全国でここにしかない横浜ベイ丼、ぜひ美味しく召し上がってください!
取材を終えて
カーネル・サンダースから受け継いだ伝統を忠実に守り続けているKFC。限定メニューも登場し、今後ますます横浜との関係が深まっていくのが楽しみだ。
―終わり―
関連情報
「キッズスクール」(調理体験イベント)の募集情報・申し込み
ホトリコさん
2017年06月22日 13時15分
外食は牛丼屋で定食ものを食べてましたが、保土ヶ谷駅ビルにもKFCあったから、これからはコンビニチキンも良いけどたまにはKFCチキン食べるよ。
烏龍茶さん
2017年06月21日 11時43分
横浜限定メニューがあるのは知らなかった。今度はまスタ行ったら食べてみる
bubukaさん
2017年06月21日 08時59分
うわぁ 懐かしい、30年くらい前にケンタでバイトしていて調理してましたよ。当時と全く変わってない作業内容。サイを脱臼させてましたよ。興味深い記事でした、ありがとうございます。