ピラニアと触れ合える!? リニューアルした八景島シーパラダイスで「怖可愛」を体感
ココがキニナル!
八景島シーパラダイスのアクアミュージアムが、25年ぶりにリニューアル。どんなところが新しくなった?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
アクアミュージアムは「五感体感LABO」となり、生物との触れ合いを楽しめる展示が大充実していた!
ライター:はまれぽ編集部
「フォレストリウム」で触覚と嗅覚が研ぎ澄まされる
シーパラ25周年のリニューアルで目玉が、水辺と森の生物を展示する新エリア「フォレストリウム」!
7月12日が初お目見えの施設だ
フォレストリウムは、陸上生物や水辺の生物、水鳥、淡水魚などがこれでもかと展示されているエリアで、水族館としては初の試みだという。
なんでも食べちゃうモモイロペリカン
さまざまな生物が一緒に暮らしている空間の中には動物用の通路があちこちにあり、視線を落としたり見上げたりすると動物と目が合う。
ケヅメリクガメにあいさつしていると、手前を走り抜ける影が!(写真手前)
ウサ、いやネズ・・・なんだこれ!
フォレストリウム内で動物と触れ合える「森のこみち」ゾーンでは、ネズミの仲間・マーラがあちこちを駆け回っていた。時折脱走してしまうらしく、飼育員の方と追いかけっこをしている場面も。超可愛い。
気づけば足元にはカピバラさん
珍しい生き物といえば、この「ビントロング」も外せない。まったく見たことがない生き物だったが、ジャコウネコの仲間らしい。
ネコに見えなくもない風貌
体長が大きく、丸まっているとファーコートのように見えるが、エサを食べる姿はなんとも愛らしい。
むしゃむしゃと嬉しそうに食べる姿に心を奪われる
樹上生活をする生き物らしく、しっぽをつかったアクロバットも披露!
こう見るとデカイ! 思わず拍手してしまった
さらに、このビントロングは匂いも特徴的。なんと「ポップコーン」の香りがするらしい。
アーモンドに感じる人もいるとか
またまた、そんなことあります? と思いながら風下で深呼吸をすると完全にポップコーンの匂いでしかなかった。どこかで誰かがポップコーンを食べてるのではないかと思ったほどだ。ビントロングはポップコーンの匂い。このことだけは覚えておきたい。
「五感体感」の面目躍如(めんもくやくじょ)だが、さらに正気とは思えない体感プログラムがある。それがこちら。
元気なピラニアの水槽に・・・
手を突っ込む!!!
手袋を二重につけて、いざ体験。エサは小魚で、水槽に近づけただけでピラニアがざわつくのが分かる。
結構こわい
この魚を水面につけると、一気にピラニアが集まってくる!
しかもこのプログラム、本来は「目隠し」をしたうえでエサやりを体験するものだという。視覚ではなく体感で、ピラニアの勢いを感じられるという趣旨だ。
ぐわーっと寄ってきたピラニア、ものすごい力だ
確かにこれは視覚よりも体感すべきものだ。目では水中でぐいぐい来るピラニアの動きがとらえられない。
「ぬわぁ、指が食われる!」というスリルたっぷりな体感なので、キニナル方はぜひ参加してみてほしい。
ほかにも、アグレッシブな魚たちへのエサやりをできるのが、フォレストリウムの魅力。
こちらはテッポウウオ。獲物に水を飛ばして捕食する習性がある
油断すると自ら飛び込んでくるので要注意だ
そして、見逃せないのがコツメカワウソのコーナー。フォレストリウムにはコツメカワウソ専用の通路が張り巡らされており、ピヨピヨと小鳥のような鳴き声が聞こえたら、それはカワウソである。
網の通路に詰まって遊ぶカワウソ
ぷらりと肉球が垂れ下がるが、お触り厳禁なので心を強く持ってほしい
心を強く・・・持てるかぁっ!
カワウソたちが参加する「ドジョウをどうじょ」というネーミングセンス光るプログラムも、今回のリニューアルから開始。生きたドジョウをたくましく食べるカワウソの野性味を感じられるイベントだが、この日はカワウソたちも緊張しており、ドジョウをすべて逃してしまっていた。そんな姿も愛おしかった。
傷心のカワウソと握手できるコーナーもある(有料)
編集部にもこういう人、います
リニューアルしたアクアミュージアムの評判は?
開業以来の大規模リニューアルを遂げたアクアミュージアム。来館者はどのように受け止めているだろう。
「ショーも楽しかったです!」
横浜市内在住で、年間パスで月2回訪れるというヘビーユーザーの佐久間さん親子も、この日がリニューアル後の水族館の初体験。「体験型のプログラムが増えて、動物たちと触れ合えるので子どもも楽しんでいました。カワウソと握手できる展示がかわいくておすすめです!」と話してくれた。
「内容が変わって、すごく楽しくなっていました!」
5~6年ぶりに訪れたという金沢区在住の金子さん親子は、大水槽の迫力が印象に残ったそうだ。「まだ子どもが小さいので、もう少し大きくなったら体験型のプログラムも楽しめそうです」と話してくれた。
取材を終えて
生き物を扱う施設である水族館は、ハード面でのリニューアルが難しいという側面がある。都内の水族館では、水槽ではなく映像などの最新技術を使った展示に切り替えるという流れもあるようだ。
そんな中でもシーパラでは、「本物の生き物と目を合わせ、メッセージを受け取ってほしい」という思いから、自然の魅力を引き出す展示へと生まれ変わった。それは八景島という自然豊かな場所にある水族館としての使命でもあるという。
生き物の愛くるしさや奥深さに存分に浸ることができる新しい八景島シーパラダイス。25年ぶりのリニューアルを、ぜひ体感してもらいたい。
次はこの小さな手と握手したいなぁ
ー終わりー
ホトリコさん
2018年07月17日 12時21分
近いうちに行く予定だったフォレストリウム楽しみです。うるさくおもうかもしれませんが、かつて金沢動物園にも大量にいた「マーラ」です。そこだけ間違っていました。