2018年シーズンを振り返る! 横浜DeNAベイスターズのファンの本音は?
ココがキニナル!
2018年シーズンを4位で終えた横浜DeNAベイスターズ。今シーズンを振り返るファンの本音は?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
先発投手の不調や起用法など改善してほしい点も多数ありながら「優勝」や「2位以上になってハマスタでCSを!」と愛があるからこその来年への期待度は高かった
ライター:山口 愛愛
ハマスタ周辺でファンに直撃!(つづき)
続いて、年間シートで観戦しハマスタ皆勤賞という50代女性のサスケさん。
「今年はルーキーのころから大好きな加賀繁(かが・しげる)投手が引退してしまった。ファンにはとても優しくて人柄が良いんですよ」と思い出話が続く。
後藤選手と同じく、加賀投手も今シーズンで引退
「ルーキーの神里和毅(かみざと・かずき)選手も応援していたけど、デッドボールで骨折してしまい、加賀さんの引退でダブルパンチ。忘れられない年になってしまった」という。
この時期にベイストアに来る人は熱いファンばかり
順位については「最下位にならなくてよかったという感じ。ギリギリの4位かな。周りからは、3位、5位、6位の監督が辞めてなんで4位は辞めないんだっていわれますけど(笑)。続投するならしっかりやってほしい。来年はコーチが変わって、三浦大輔(みうら・だいすけ)さんや田代富雄(たしろ・とみお)さんが戻ってくるのでワクワクドキドキです」と期待に胸を膨らせる。
ハマの番長こと、三浦さんは投手コーチとしてチームを支える
しかし、こんな注文もある。「ビジターよりハマスタの勝率が悪いので、ホームで勝ち越してほしい。あ、ビジターも勝ち越して下さい(笑)。チームは勝つことが最大のファンサービスだと思っています。試合に負けてもファンが甘いので、愛のある叱咤激励は必要」と選手もファンも厳しさが足りないという。
ハマスタで初めて観客動員数が200万人を突破したシーズン
選手の性格がやさし過ぎるのでメンタルトレーナ―を増やしたら? とサスケさん
ベイストアの最終日に合わせて埼玉県からやってきた男性ファンにも直撃。
「開幕戦でスワローズ、阪神に負け越し連敗した後8連勝したけど途中から失速した感じ。スターナイトがダメだったし残念でしたね」と肩を落とす。
青くスタンドを埋め尽くすも3連敗したスターナイト
「昨年のような奇想天外なラミレス采配があまり出なかったかな。代打でジョー・ウィーランド投手が出てフォアボールでつなぎ、最後に倉本寿彦(くらもと・としひこ)選手がサヨナラを決めて勝った試合などは盛り上がった。来年もほかのチームがやらないような秘策を見せてほしい。優勝と言いたいけど、まずはハマスタでCSを!」。
埼玉県から東投手のタオルを買いにきたKさん
立ち呑み屋に集まる大洋ファンも優勝に期待
ハマスタ周辺の人通りも減ってきたので、ベイスターズファンが集まるというJR関内駅前のセルテ内にある「立ち呑み ラッキー」へ移動。さっそく、店長からベイスターズファンの方を教えていただき、声を掛けさせてもらった。
シーズン中はベイスターズ中継で盛り上がるラッキーさん
大洋ホエールズ時代からファンという、かぐらさんの元へ。
「今年の戦力と調子を見る限り、順位は打倒。ホセ・ロペス選手などが怪我して、ホームランバッターに依存していたのが浮き彫りになったけど、ソト選手が穴を埋めてくれた印象。昨年まで打順を固定していたのに、起用の仕方がころころ変わって疑問もありました」と話す。
昨年、セ・リーグ打点王と最多安打を獲得したロペス選手は怪我に悩まされた
続けて、「桑原将志(くわはら・まさゆき)選手はファインプレーで盛り上がるし、広島戦に弱いなどのデータを重視しているようですがスタメン起用してほしかったと思います」。データを重視するラミレス監督は、毎日のようにオーダーを入れ替えたが「ある程度固定してほしかった」と希望を述べる。
データと独自の感性をもとに戦略を立てるラミレス監督
選手の起用法や打順についてはさまざまな意見が飛び交った。
事前アンケートでは、「調子の良い選手やデータを見極めてなんとかやり繰りしていたと思う」「8番ピッチャーなど見ていておもしろい野球」という前向きな意見もあった。
ホームランが打てるウィーランド投手は打撃にも期待
しかし、かぐらさんは「打撃の良いウィーランド投手以外のピッチャーが8番で打てるかというとそうでもない。打順の巡りで9番が先頭打者になったり、筒香選手の1番が生きたりしたこともあるが偶然もあると思う。奇策ではあるが、もう少し定石を大事にしてほしい」と言い、「えらそうにごめんなさい(笑)」と付け加えた。
シーズンの最後の方で1番打者として出場した筒香選手
「荒波翔(あらなみ・しょう)選手が来季の構想から外され、いなくなり寂しい。若手に対しても見切りをつけるのが早い気がしたので、長く使って結果を出せる環境があれば良いと思う。若手を育てるためのベテランも必要では。最下位は慣れているんですけど(笑)来年は優勝!」と先を見据えた長年ファンならではの声だった。
凡事徹底で優勝をつかもう!
続いての方も大洋ホエールズ時代からのベテランファン。
「昨年は今永昇太(いまなが・しょうた)、ウィーランド、濱口遥大(はまぐち・はるひろ)投手の3人が10勝以上し調子がよかったので、期待していたんですけど、力を使い果たして疲れちゃったのかな? 先発が崩れなければCSに行けたかなと。監督も苦しい台所事情をまわしていたと思います。来年は、先発陣がある程度やってくれればベースはあるし、若い選手が多いので期待しています!」。
昨シーズン10勝以上した今永投手を含む、先発陣に期待がかかる
今永投手に厳しい意見も言っていたが、よくよく聞けば「今永投手のファン」なのだという。「一本立ちしてがんばってもらいたい。左のエース、チームの宝なんだから」。そう言いながら、お酒がぐいぐい進んでいた。
ファン歴35年。来年は優勝! その前にまずはCSを!
大洋ホエールズ時代から暗黒時代も見守ってきた人、ラミレス監督になってからファンになったという人・・・。とくに采配についてはそれぞれの意見を持ち、独自の野球観を持っていたが、みんな、ベイスターズが好きだという気持ちは変わらない。心はひとつ、だ。
取材を終えて
ラミレス監督といえば「8番ピッチャー」や投手を細かく繋ぐ「マシンガン継投」、臨機応変にスタメンや打順を変動させる「日替わりオーダー」など、独自の野球を貫き、「常識にとらわれない野球のおもしろさがある」というファンもいれば、「監督の考えだけでなく、選手やコーチとの信頼関係を大事にして、奇策だけではない安心して見ていられる野球をやってほしい」との声もあり、ファンの意見は賛否両論だった。
手厳しい意見を述べるファンもいたが、神宮の最終戦に行っていたという人が多く、今シーズンも最後の最後まで期待と大きな愛情を注いでいたのだ。言葉は違えど「こんなもんじゃない!」という熱い思いが言葉の端々から溢れ出ていた。
「来年期待すること」で最も多かった「優勝」。チームとファン、そして横浜の街が一体となって叶えたい目標に違いない。
-終わり-
猫丼さん
2018年11月04日 18時15分
私も加賀繁投手残念です。暗黒時代を支えてくれました。改めてありがとうございました。
京急LOVEさん
2018年11月03日 14時23分
もうちょっと辛辣な話とか、アクのある話をした人のせてほしいー。カットしたんですか?優勝してほしいって、毎年同じ結論になる系じゃないですか。凄くつまらない。シーズン中に行けば強烈なファンいたと思うけど。