「馬肉」「馬革」が専門! 元野球選手がプロデュースした元町のお店とは?
ココがキニナル!
元横浜DeNAベイスターズの下園選手が馬肉料理専門店に続いて、革製品のお店をオープン。精力的に活躍されていてファンとして嬉しい限りです。今後どの様な分野で活動されるのかキニナリます(にゃんた56さん)
はまれぽ調査結果!
横浜元町の地に開いた馬肉専門の料理店に続き、馬革専門のショップもプロデュースした下園辰哉さん。「元野球選手がやったことがないこと」への挑戦を続ける!
ライター:はまれぽ編集部
会津から直送! 馬肉の概念が変わる料理の数々
まず登場したのは、お店の看板メニューでもある馬刺し。
左からロース、タテガミ、ヒレ、ハツ、タタキの五種盛!(2500円・税別/以下同)
この時点で間違いなくおいしいこの馬刺し、そんじょそこらのものとはわけが違った。
福島県の会津から朝直送されてくる馬肉は、冷凍ではなく生肉。そのお刺身は、口の中の体温で溶ける脂とさっぱりした赤身肉が見事に共存し、思わず口にした瞬間に一度箸が止まる。う、うますぎる・・・。
ロース(写真上)とタテガミ(下)を合わせて食べると、罰当たりな気分になるおいしさ
居酒屋で食べるような馬刺しとは明らかに違う。いや、これまで食べてきたのは本物の馬刺しではなかった・・・!?
左のお肉は貴重なハツ刺し。右のモモのタタキも肉厚
ハツ刺しのしっかりした歯ごたえも、モモのタタキのじんわりとした甘さも、とろけるヒレ肉も、すべてのおいしさが圧倒的な新鮮さと品質によって生まれているのが分かる。
その新鮮な馬肉が味わえるのは、馬刺しだけにとどまらない。
馬肉たっぷりの桜ユッケ!(980円)
卵を絡めてほおばる。ずっと噛んでいたい・・・
昨今は規制の厳しいユッケだって、刺身で食べられる安全な馬肉ならば好きなだけ食べられる。お肉には臭みが一切なく、口の中に広がるのはゴマ油の香ばしさとまろやかな卵に包まれた、馬肉の旨味のみだ。
さらに、薄造りの馬肉を使ったしゃぶしゃぶ(1800円)も!
馬肉のしゃぶしゃぶはほんの数秒間、お湯にくぐらせた後、お出汁につけて口に運ぶ。馬肉は火を通さない状態が一番おいしいので、ほんのちょっとだけ色付くくらいでOK!
旨味が凝縮しているのに、薄切りだからいくらでも食べられる
これらの料理をすべて堪能できる5000円のコースも用意されており、下園さんの一番のおすすめとのことだ。
馬肉専門店、その実力は予想以上だった。現在予約が殺到しているというのも頷ける。
続いて、投稿にあった「革製品」のお店についてもお話を伺ってみる。
「命を無駄にはできない」革製品にも挑戦
会津では、食肉工場に出向いてその現場を目の当たりにした。馬が食肉や馬油として加工されるまでの行程を見て、下園さんは「命をいただいているという、大切さを感じました。無駄にはできない」と思いを新たにしたという。
そんな思いから、「桜馬」に続いてプロデュースに携わったのが、2018年9月にオープンした馬革専門店「SILOKU(シロク)」だ。
こちらは元町の仲通り方面に位置する
お洒落な店構えが元町らしい
SILOKUを始めたきっかけについて、当初はホースレザーで野球グローブを作ろうとしたという下園さん。馬革の軽さは、スポーツにおいて大きなメリットになる可能性があるからだ。
実際に、職人にグローブの作成を依頼し試作したところ、通常のグローブよりも約170グラム軽かった。革のグローブを抱えて走る選手にとって、この軽さは相当重要な意味を持つ。
下園さんは「今後、実用化に向けてさまざまな改良を重ね、実際にプロ野球選手に使ってもらうまでの物が作れればと思っています。今もDeNAの選手に使用してもらい、フィードバックを受けています」と、ここでも前のめり。30年以上の付き合いのある「野球」が、いまも芯として息づいているのだ。
店内に展示された高級馬革のグローブ、実用化の日が待ち遠しい
現在、SILOKUでは財布などの小物関係中心で制作・販売を始めている。今後はバッグなど、下園さん自身が持ちたいと思えるものをどんどん作っていくそうだ。
SILOKUのプロデュースに際し、下園さんは沖縄にある自社工房で自らもミシンを踏み、革製品づくりに挑戦した。「簡単なつくりのものほど、ごまかしが効かず難しい。薄くて軽いからこそ、繊細な技術が必要」と体感したという。
一番人気はやっぱりヨコハマ・ブルー!
カバンやウォレットなどの表に使われているのは、農耕馬のお尻の部分からのみ、ほんの少ししか取れない高級な「コードバン革」。牛革とも少し違う、キメの細かさとしっとりした手触りが特徴だ。見えない部分には通常のホースレザーを使っており、持ってみるとどの商品も明らかに軽い。それでいて丈夫なのが、馬革の魅力。
商品の色を各球団になぞらえるお客さんも多いらしい。確かに、あのチームに見えるかも?
また、SILOKUでは革製品の制作で発生する端切れも有効活用している。
革は加工する際に、専用の機械で「圧し切る」ように裁断しており、どうしても周辺部分が余ってしまうことになる。カバンなどの製品に使うことは難しいが、これを商品のタグや小物に使用することで、できる限り捨てる部分も少なくしようとしているのだ。
左が革用の裁断機。右のような端切れができる
余った革もタグとして利用!
SILOKUでは、黒を基調にした大人向けの雰囲気を強く打ち出した下園さん。「高級店をイメージしました」と話す。
SILOKUは口コミで評判が広がり、開店して1ヶ月ほどですでに受注も多く寄せられている。下園さんも積極的にお店に顔を出し、接客から商品説明まで行う。
横浜赤レンガ倉庫にも店舗を展開している
このSILOKUを元町の新たなブランドショップとして定着させていく一方で、下園さんは次の挑戦も意識している。
「元野球選手がやっていないことをやりたいという想いがあります。そのうえで、スポーツ選手に向けた事業をしたい。今は具体的ではないですが、ポンと思いついたらすぐに動き出しますよ」。
「次は何に挑戦しよう?」動き続ける下園さんは生き生きとしている
取材を終えて
桜馬に飾られたサイン色紙
桜馬の店内にはDeNAのみならず、さまざまな球団の選手のサインがずらりと並ぶ。
会社員としての生活は、「一点集中型」の選手時代と一日のタイムスケジュールが大きく異なり、戸惑いもあったそう。今では自ら各店舗を巡回し、訪れたファンへのサービスも忘れない。取材時も物腰柔らかく、真摯に対応してくれた。
新しい分野への挑戦に前のめり姿勢の下園さん。今後の活躍からも目が離せない!
ー終わりー
取材協力
馬肉専門 桜馬
住所/横浜市中区元町1-23-1 リバーサイド元町 1階
電話/045-323-9829
営業時間/午後5時~午後11時
定休日/日曜
SILOKU
住所/横浜市中区元町1-26-3
電話/045-228-8220
営業時間/午前11時~午後7時
定休日/水曜
http://siloku.jp/
下園辰哉さんInstagramはこちら
https://www.instagram.com/tatsuya_shimozono/
Katagyoさん
2018年11月24日 18時02分
元ベイスターズ選手に甘いのは、横浜市民の人情です。その人情につけ込むようでずるいというお考えもあるかとは思います。しかし、ゴーン氏逮捕など、世の中、残念で悲しいニュースが多くある中で、元ベイスターズ選手が横浜で頑張っているなんて嬉しいニュースですし、こうしたニュースくらい厳密に公正でなくても良いではないですか?
やきゆうさん
2018年11月17日 14時45分
最近のはまレポはベイスターズを必ず絡めてイイネを取ろうとしてる。引退選手でTwitterとかで一切あがらない元選手とかを取材して欲しい。SNSであがった情報もとに取材はやめて欲しい。先陣をきるのがはまレポと思ってます。