横浜駅きた西口にあるカバーのかかった看板、その中身とは?
ココがキニナル!
横浜駅きた西口の先、鶴屋橋の脇に立つこんな案内板があります。写真の左下にあたる案内板は長いことカバーされたままなのですが、何が書いてあるんでしょうか?(いわさきさんのキニナル!)
はまれぽ調査結果!
カバーの中身は「かながわ県民センター」と書いてあった!案内板の示す方向が間違っており、誤解を招くのでカバーをかけたそうだ。
ライター:ワカバヤシヒロアキ
似た看板を探す (続き)
このことから、神奈川県の建物施設を示す看板だということが類推できる。
少なくとも市や国なども含めた施設の建物を示すことは間違いないだろう。
また、青色看板は公園や駅、交差点名などが表記され、周囲の目印となる場所を示している。
さらに、各所の案内板を見ていて分かったのは設置された時期。
「2010.03作成」とある
もしかすると、案内板は段階を経て作られたのかもしれないが、人を誘導するためのものなので、一斉に設置された可能性が高い。昨年の3月に作られたと考えてほぼ間違いないだろう。
いままでの条件を整理すると以下の通り。
- 看板が示すのは鶴屋橋から北へ200m
- 白い看板は公共施設の場所を示している
- 看板は2010年3月に設置された
これらを元に、カバーの中身を推定することに。
推測される施設とは?
ということで、取り敢えずカバーのかかった案内板から200mほど進んでみる。
周りに気を配って歩く
なかなかそれらしい施設が見当たらない。
そもそもカバーがかけられているということは、隠さざるを得ない理由があるということ。
何か閉鎖された施設でもあるのだろうか。
鶴屋町2丁目の交差点にさしかかった
依然として、飲食店やオフィス系のビルが並ぶだけ。
地図で計測すると、この交差点付近がちょうど200mの地点なのだが、施設のようなものは全く見当たらない。
信号を渡って直進した
信号を越えてみたがやはり変わらず。建設中のマンションやビルがあるだけだ。
昔、存在した施設が今はその面影も無く生まれ変わっているのだろうか。過去の住宅地図を確認してみると。
ゼンリン住宅地図(2009年)
この案内板が立てられた時より以前の住宅地図を確認するも、それらしい施設は見当たらない。
ここまで調べても分からないとなると、もどかしい気持ちが強くなってきた。
横浜市からの連絡を待つしか無い。
カバーの中身が判明!
推測を重ねた翌日、土村氏から電話がかかってきた。
カバーをかけた理由とその中身が判明したらしい。
土村氏の話によると、あのカバーのかかった案内板は、「かながわ県民センター」を指しているそうだ。
ただ、県民センターへはあの場所から北へ行き、橋を渡ったところで左に折れなければならない。
真っ直ぐ進むと県民センターには行けない
実際、鶴屋橋から真っ直ぐ進み道に迷ったというクレームがあったため、カバーをかけることで対応しているそうだ。
橋の反対側にもう一つ案内板を設置し、左に折れることを誘導する方法もあるが、それにはまたお金がかかってしまうのと、取り外しにも費用がかかるため選んだ策が「カバー」だったわけだ。
今後、このあたりに新しい施設ができたり、既存の施設が移転するなど、周辺状況の変化に応じて案内板は付け替える予定だが、今の所改修する計画は無いらしい。
かながわ県民センター
さいごに
カバーの中身を真剣に推測してみたが、案内板の示す方向が違っていたのでは話にならない。
ふたを開けてみれば、誤解を招くので隠したという単純な理由だった。
せっかく税金を使って設置した看板なのだから、事前によく確認して製作してもらいたかった。
国際化社会の中、看板を五カ国語対応にするという話もある。
そういった変更がある際には正しく分かりやすい案内板を作ってもらいたいと思う。
―終わり―
ushinさん
2012年10月14日 18時34分
出た結果はヒデぇが、調査していただいた事は有意義でした。南区真金町地内にちょっとややこしい街路(交差点)と一方通行規制が絡んだ標識が立っているのですが、どうも曲がれる表現の線引きが誤っている。どうせご町内で間違ってもどうってことはないので、いちいちクレームを付けるのもどうかと思ったが、傷んできたらまた同じものが再製されて立つかと思うと、警察・業者しっかりやれと胸の内で思っている。