江の島で「寺フェス」!?お坊さんが作るイベント「龍口テラス」は、みんなが楽しめるイベントだった!
ココがキニナル!
江の島でお坊さん主催のイベント「寺フェス」だと?お坊さんやお寺というと堅苦しそうに感じるけど、本当はどうなの?(ライター吉田瞳のキニナル)
はまれぽ調査結果!
「龍口テラス」は、片瀬江ノ島の龍口寺(りゅうこうじ)で、お坊さんが始めたイベント。御朱印帳作り体験のほか、FMヨコハマ藤田優一さんの朗読会まであり、大盛り上がり!
ライター:吉田瞳
ワークショップに潜入!
食べてばかりいないで、そろそろお寺らしい催しを覗きにいかなければ!
まずは御朱印帳作りのワークショップへ。好きな布で作ったオリジナルの御朱印帳を作ることができるとのことで参加させていただいた。
御朱印帳作りワークショップの講師Miwaさん
昨今御朱印を集める人が増え、御朱印帳もひそかなブームだが、意味を知らない人もいるはず。ここではお坊さんが、仏教的ないわれや「御朱印帳裏話」などを話してくれるので、納得しながら作業に取り組める。
御朱印帳の意味を知ると、俄然楽しくなる御朱印帳づくり
表紙用の台紙を布でくるむ
今回作ったのは、布で台紙をくるむだけでできる御朱印帳。とはいえ。くるむだけといっても、不器用なライター吉田はきれいに布を貼るのにかなり苦労したが・・・自分で作ったものは愛着が湧きそうだ。
ライター吉田の作った御朱印帳
参加者の皆さんが作った御朱印帳
御朱印帳作りのワークショップが行われた本堂の隣に位置する「大書院」という建物では「寺ヨガ」なるものが開催されているという。満員御礼の人気の催しだ。
背骨が伸びて気持ち良さそう!
普通のヨガと異なるのは、お坊さんによるお話を聞ける点。ヨガの前にお坊さんが会場である「大書院」の解説をしてくれたのだが、もともと長野にあったお屋敷を、藤沢に移転させてお寺として使っているとのことで、それ自体が驚き。特に普段入ることができない建物だけに、非日常感が高まる。
お坊さんによるお話
呼吸を整える
講師のMOTOKOさん。毎週月曜日に鎌倉の妙典寺で寺ヨガを開催している
ヨガ会場は海の見えるお部屋。ヨガに環境は大切なのだ!
「はぁ〜いフジタでェ〜す!」FMヨコハマ・フジタさんの朗読会
若い女性に人気のヨガだけではなく、ファミリー向けの催しもある。夕方には、本堂でFMヨコハマの藤田優一(ふじた・ゆういち)さんたちによる、絵本の読み聞かせが行われた。「藤田さんの語りを聞きたい」ということで、家族連れを中心に30名ほどのお客さんが参加。
冒頭で、早速「はぁ〜いフジタでェ〜す!」とアナウンスしてくれ、会場は大盛り上がり。鈴木伸(すずき・しん)さん、鳥越雅子(とりごえ・まさこ)さん、岸則子(きし・のりこ)さんとともに、1時間に渡り、朗読を披露してくれた。
子ぎつねが街に手袋を買いに行く物語『てぶくろをかいに』でホロリとしたり、悪人のエゴイズムを描く童話『蜘蛛の糸』でドキドキしたり。声のプロによる迫真の演技に、思わず引き込まれる。
藤田優一さん(右)とゆかいな仲間たちによる朗読会
本堂での朗読会
盛況の中で終了した龍口テラス。主催した「龍口750プロジェクト」の瀧川真弘(たきがわ・しんこう)さんに、今回の手応えを伺った。
「『もっと地域の人にお寺や仏教のことを知ってほしい』という思いから始めたイベントです。4回目の開催で、毎回参加者が増えています。2020年は、私たち日蓮宗にとって重要な『龍口法難(鎌倉幕府が、幕府を批判した日蓮聖人を処刑しようとした事件)』から750年の年。その節目、さらにその先を見据えて、派手でなくても着実な活動をしていきたいです」と瀧川さんは話してくれた。
仏教にあまり詳しくない人も、とても楽しめたこのイベント。瀧川さんたちの「もっと地域の人にお寺のことを知ってほしい」という思いは、参加した皆さんに届いているに違いない。
取材を終えて
女性が楽しめるヨガから、家族連れに人気の読み聞かせ、仏教についてきちんと学べる法話など、さまざまな世代が楽しめる催しが用意されている「龍口テラス」。
当日は50人超(!)ものお坊さんがスタッフとして参加していた。「地域の人にお寺に親しんでほしい」という思いのもとで尽力している皆さんの熱意に頭が下がる。
ライブハウスや地方の会館などイベント会場がなかった昔は、寺社が人の集まりの中心だった。そんな時代に思いを馳せるのも良いだろう。
次回の「龍口テラス」の開催は2019年4月7日(日)だそう。次回は皆さんも遊びに行ってみてはいかがだろうか?
―終わり―
ホトリコさん
2019年01月08日 12時20分
豚まん、肉まんは寒くなったのでよく食べるけど、かぶまんも美味しそう。