ランドマークタワーがフロアによって郵便番号が違うって本当?
ココがキニナル!
ランドマークタワーってフロアによって郵便番号が違うって本当ですか?もしそうなら、なんで??(ogs1kanさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
フロアによって郵便番号が違うのは、「超高層ビル番号」という郵便番号が設定されているから。
ライター:吉澤 由美子
超高層ビルの郵便番号 (続き)
超高層ビル番号を設定できる条件は、ビルの階数だけではなく、テナントが入っていて、それぞれの郵便配達量が多いこと。
ただし、かなり階数の多いビルでも超高層ビル番号がない場合もある。これは、自社ビルの場合、社内に郵便物をわける部署があるため超高層ビル番号を持つ必要がない。横浜市に超高層ビル番号を持つ建物が4つしかないのは、そういう理由からだとのこと。
近い将来、横浜駅にテナントが入る超高層ビルができる予定なので、その時にはみなとみらい地区以外初となる横浜市の超高層ビル番号が生まれそうだ。
エキサイトよこはま22のステーションオアシス計画で超高層ビルになるかもしれない、横浜中央郵便局
特殊な郵便番号は、超高層ビル番号だけではない。企業などには、個別の郵便番号を持っている場合もある。
これは、特に配達物数の多い大口事業所、私書箱、料金受取人払等に個別の郵便番号を設定しているもの。
さらに、臨時の個別番号もある。懸賞やクイズで、郵便番号と応募受付の係名だけが表示されているのは、こうした番号なのだ。
郵便番号はただ単純に地図上のブロックにわけて割り当てられているのではなく、配達の効率化を考慮したさまざまな要因を組み合わせて決められていた。
透明バーコード?!
ところで、郵便の宛先が書かれた面には、郵便物を引き受けた支店が透明なインクでプリントしたバーコードがあるのをご存じだろうか。
はまれぽ編集部にきた封書にも、透明バーコードは入っているはず
透明バーコードの内容は、郵便番号や住所をバーコード化した「局内バーコード」と、個々の郵便物につけた識別番号の「IDバーコード」のふたつ。
紫外線で読み取ることができるインクでプリントされているので、目には見えない。
現在導入されている郵便物をわける機械は、郵便番号と手書きされた住所を読み取り、この透明なバーコードを郵便物にプリントしている。
機械が読み取れなかったものは、オペレーターがキーボードで入力してバーコードをプリント。
郵便物が中継される支店と配達する支店では、そのバーコードを読み取って、自動的に配達の順番にあわせて郵便物をわけている。配達の順番にまで合わせるとは、すごい効率化だ。
ブラックライトを当てるとあら不思議。住所のあたりに浮かび上がってきた
お役所や企業から来る郵便物には、差出人があらかじめプリントした目に見えるバーコードがつけられている。電話の明細書などで、宛先の下にプリントしてある細長いバーコードで、これはカスタマーバーコードと呼ばれている。
透明なバーコードは年賀状にもプリントされている。そのままでは見えないが、ブラックライトを当てると浮かび上がってくる。キーホルダータイプのLEDブラックライトは千円以内で買えるものもあるので、気になる方はぜひお試しを。
取材を終えて
超高層ビル番号や7桁の導入、透明バーコードのプリントなど、郵便物はさまざまに効率化されたシステムによって、できるだけ安く、安定したサービスを実現していた。
身近な郵便局にも、知らないことがたくさんあった。
宛先も自宅でプリントすることが多くなってきた昨今、年賀状作成ソフトに住所を打ち込めば自動的に郵便番号を記入してくれる。
ところが、機械でも読み取りにくいプリントがある。数字と数字が接触しているフォント、そしてアンダーラインや枠があるものは読み取りにくいのだとか。
また、枠がない場所にプリントする場合、わかりやすいように郵便番号の前に〒などのマークや文字を入れたものも実は読み取りにくいとのこと。これは意外だった。
なにごともギリギリに取り掛かる悪い癖があるため、私の年賀状準備はこれから。この知識を生かして宛先面もしっかり確認したい。
― 終わり―
ゆうびんホームページ 日本郵便
http://www.post.japanpost.jp/index.html
郵便番号検索というコンテンツの中にある『郵便番号・バーコードマニュアル』に郵便番号についてとても詳しい情報が掲載されています。
Levicoさん
2012年10月10日 22時30分
郵便物に透明のバーコードが印刷されているとは思わなかった!とても工夫されているのですね。