横浜限定のご当地お菓子はどんなのがある?
ココがキニナル!
ベビースター横浜麻婆麺味ってのを見たんですけど、他に大手が出してる横浜ご当地お菓子って何があるのか知りたいです。(ハ毛さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
現在売られているのは、全部で4種類。そのうち3商品は味まで横浜を意識したお菓子!
ライター:田中 大輔
みんなが好きなあの料理をプリッツに
(続き)
大阪にあるグリコ本社の外観
まず気になったのは、“横浜の味”としてエビチリを選んだ理由。
成瀬さんによれば、中華街のイメージが企画の出発点で、その中から「老若男女問わず人気が高くて、プリッツそのものと味の相性が良かったので」エビチリをチョイス。
エビチリの味を表現するため、担当者は中華街を訪れてエビチリの食べ歩きを敢行。プリッツと相性の良さそうなチリソースのヒントを見つけ出し、研究所で試作を重ねてたどりついたのがこの商品なんだそうだ。
箱を開けると2本入りの小袋が16コ入っている
企画の過程では、マーボー味も候補に挙がったそうだが、「辛いモノが苦手な人が敬遠する可能性を考え、誰にでも人気のあるエビチリを選びました」とのこと。
マーボー味もちょっと食べてみたい気もするが、どちらも辛みのある味の濃い料理。こういう味がプリッツとマッチするようだ。
ちなみに、地域限定のプリッツはほかにもあるが、ほとんどがジャイアントサイズ。旅行に行った先で見つけたときのインパクトを重視しているからなんだとか。
ほかの地方限定商品では、“信州地区限定”や“東海地区限定”のように広い範囲の冠が付くのが通例だが、「この商品は神奈川県ではなく、横浜に特化したのものなんです」と成瀬さんが言うように、“横浜の中華”というフレーズがバンと載っている。
箱に踊る“横浜の中華”の文字。東京でも売ってはいるが、横浜の味!
限定商品の中には発売を終了したものもあるが、コレは03年発売以来、変わらず売られ続けている。これは人気の証なのだ。
横浜のご当地感を重視した2種類のキットカット
続いて、2種類のキットカットを出しているネスレ。こちらも本社が神戸なので、広報の細川さんにメールで質問に応えてもらった。
プリッツに比べて新しい商品で、ストロベリーチーズケーキ味は2008(平成20)年11月の発売。これは、2009(平成21)年の開港150周年に合わせて展開されたため。
その後、第2弾として杏仁豆腐味を2010(平成22)年9月に発売している。
箱のデザインがオシャレ。ストロベリーチーズケーキは赤レンガを思わせる
ほかの地域限定商品と比べても売り上げ好調という2つのキットカットだが、こちらでもどうやって“横浜の味”を決めたのかを聞いてみた。
横浜のご当地感を追求するため、社内で「横浜から連想されるものはなに?」というアンケートを実施し、その結果、洋風、港町、異国情緒、赤レンガ倉庫や中華街といった回答が多く出たそうだ。それを受けて、マンゴープリンや甘栗などの候補も出たが、最終的に味や横浜とのイメージとの合致具合を考慮して、ストロベリーチーズケーキと杏仁豆腐が選ばれたわけだ。
もちろん、こちらも実際に食べてみた。
どちらもホワイトチョコレートでコーティングされている
杏仁豆腐味は、味以上に香りがスゴイ。小袋を開けるとフワッと杏仁豆腐の甘い香りを感じることができる。試作段階では、杏仁豆腐のまろやかな甘みを出すために試行錯誤を繰り返したそうだ。
一方のストロベリーチーズケーキ味は、チーズケーキとストロベリーのバランスがポイントで、両方の味を感じられるように工夫されているとのこと。ストロベリーの甘みが感じられ、後味にチーズケーキが残る仕上がりになっていた。
キットカットは箱を開けてもオシャレ。これも横浜らしさか!?
取材を終えて
数は少なかったが、工夫をこらした横浜限定お菓子。
個人的には、エビチリプリッツがお気に入り。ピリ辛が後をひいて、これでビール飲んだらうまいだろうなぁという感じ。お酒を飲まない人や、女性にはキットカットがオススメ。
青森のリンゴや愛媛のミカンのように、コレと言った名産の食べ物がない横浜だから、中華街や異国情緒といったイメージを元にしたお菓子が出来上がったんだろう。
そういう意味では、観光客だけじゃなくて、地元の人が食べても新鮮に感じられるはず。食べたことない人はぜひ!
―終わり―