毎晩異常なほどの盛り上がりを見せるという謎の居酒屋「さとみん家」って、本当に盛り上がっているの?
ココがキニナル!
あざみ野駅近くの裏通りに「さとみん家」という居酒屋があり、毎晩異常に盛り上がっているみたいですが、気後れして入れません。ぜひ入店して、その魅力をレポートしてください。(kirinsanさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
「さとみん家」は、店主「さとみん」のキャラと、手作りメニューが人気のアットホームな居酒屋! 盛り上がりると、みんなで歌を歌いだすこともある
ライター:はまれぽ編集部
あざみ野駅近くの裏通りにあるという「さとみん家」。
早速、インターネットで「さとみん家」を調べてみると、「クマ、シカ、イノシシの肉が届きます」という文字が。
「手作り餃子、手作りカレーはお客様に好評です」という文字も。いったいどんなお店なんだ。
キニナル投稿によれば、投稿者が気後れするほどに毎晩異常な盛り上がりを見せているというが・・・。
さとみん家のロゴ
取材交渉のために「さとみん家」に電話をしてみると、威勢のいい女性が出た。
「私がさとみんです! 取材? 別にいいよー! オッケーオッケー!!」
すんなり引き受けていただけることになった。
しかし、やたらテンションが高い「さとみん」さん。
ビビリでヘタレの編集部・宮城に、無事にレポートできるのか・・・。
不安を抱きながら、あざみ野に向かった。
みんなのお母さん、さとみん
横浜市営地下鉄あざみ野駅4番出口から徒歩2分程度。
大通りから一本入ったところに「さとみん家」はあった。
到着。一見すると普通の居酒屋
看板に似顔絵が・・・
これが「さとみん」か・・・
漫画チックな「さとみん」のイラスト。
電話をした時の印象とはちょっと違うかもしれない。
開店前の時間だったので、とくに「異常な盛り上がり」を感じることはできないが・・・。
勇気を振り絞って入店しようとしたところ、建物から女性が出てきた。
こんばんわー
取材の旨をお伝えすると、「ああ、はい! 私がさとみんです!」と元気なお答えが。
さとみん、アニメ「ドラゴンボール」の孫悟空役を演じている野沢雅子さんのようなパワフルな話し声。
先ほどのイラストとは、ちょっとイメージが違うか。
キープの一升瓶がたくさんある
座敷もあります
どうやら「異常な盛り上がり」の中心人物であることは、間違いなさそうだ。
さっそく、お店についてお話を伺うことに。
テーブル席でインタビュー
「さとみん」の本名は、岡山里美さん。
あざみ野駅近くのドーナツ屋さんに18年間勤めていたそうだ。
そのうち、後半は店長を任されるように。世話好きの里美さんは、アルバイトの学生に卵焼きや唐揚げなどを詰め込んだお手製のお弁当を振る舞ったりしていた。
「セールの時とか、みんな大きな声を出して頑張ってくれるでしょ。そしたらお腹空いちゃうからさ、お弁当作ってあげてたんだー」
なるほど
次第に自分のお店を持ちたいと思うようになって、8年前に「さとみん家」をオープン。
開店当初は、ドーナツ屋さんで働いていた元アルバイトや、毎年担いでいるという御神輿つながりの人が来店してくれた。
それから、さとみんのキャラクターと、提供メニューが評判になっていったそうだ。
今では、プロバスケチーム「横浜ビー・コルセアーズ」や、某ビール会社の方々など、いろんな人たちが利用するほどになったという。
とにかく明るく元気なさとみん
「さとみん家」という店名は、肩肘張らずに、自分の家みたいにくつろいでほしいという気持ちで命名したそうだ。
「20代から、80代くらいまで、本当にいろんな人に来てもらってるんだよ! みんな本当に自分の家みたいにくつろいでくれて、閉店時間になっても帰ってくれないんだよー! 参っちゃうよね」
と嬉しそうに話すさとみん。
看板が掲げられてなくても、常連さんは入店しちゃうらしい
ビビリでヘタレな宮城も、さとみんのパワフルなトークを聞いているうちにリラックスしてきた。
くつろいじゃう気持ち、分かる気がする。
キニナル投稿にあった「毎晩異常なほど盛り上がる」ということについて聞いてみると・・・
「ヒドいこというねー! これ、だれが投稿したのかな? そんなにうるさくしてないよー!」とのこと。
「そんなにうるさくしてないよー!」
ただ、店内の雰囲気が盛り上がってくると、みんなで歌を歌うこともあるという。
さとみんの十八番は、かぐや姫の『加茂の流れに』と『アルプスの少女ハイジ』。
「そういうのが嫌なお客さんもいるから、毎晩ではないんだけどねー」とさとみん。
お店を盛り上げつつも、気遣いも忘れないらしい。