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「知る人ぞ知る」を意識する街。はま旅Vol.40「菊名編」

ココがキニナル!

横浜市内全駅全下車の「はま旅」第40回は、「知る人ぞ知る」または「ナンバーワンじゃなくていい、オンリーワン」という言葉について改めて考えさせられた菊名駅。

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ライター:ほしば あずみ

今風に言えばライトアップ。ただしあくまで祈りのため



蓮勝寺からさらに綱島街道をのぼって行くと、鶴見区との区境沿いに菊名の屋根とよびたくなるような坂の上の道が続く。
屋根の頂上から綱島街道をはずれ、高速横浜環状北線工事現場沿いの坂を下りしばらく行くと、左手にこんもりと山があらわれる。

ここが、次に訪ねようと考えていた曹洞宗の徳雄山建功寺。…だと思ったのだが、境内が広大なので入り口になかなかたどりつけない。
山門はさらにバス停1区間ぶんくらい歩いた先にあった。
 


広い境内は起伏に富んでいる


建功寺は庭園デザイナーで多摩美術大学環境デザイン学科教授の枡野俊明住職が多摩美の学生たちと毎年「萬燈除夜の鐘」にとりくんでいる。

仏に多くの燈明を備える法会を「万灯会」といい、奈良時代からお盆などに各地で行われているが、建功寺は一年の終わりの恒例行事として境内の竹などを材料に毎年意趣に富んだ燈明をともし、新たな年を迎える。
 

境内が祈りの燈明で満たされる一夜
 

※萬燈除夜の鐘の写真は建功寺提供の昨年までのもの
 

こんな光の中で年越ししたら良い年が迎えられそう


除夜の鐘のつきはじめはだいたい23時30分前後から、終了は1時くらいまで。希望すれば誰でもつくことができるそうだ。

菊名駅から少し離れたところまで来てしまったが、せっかくなのでもう少し周辺を散策してみる。
 


建功寺そばの入江川せせらぎ緑道右支川。木に白鷺がとまっていた
 

建功寺から7,8分歩いたところにある「馬場の赤門」


「馬場の赤門」は横浜市の歴史的建造物「澤野家長屋門」の通称。
江戸時代末期に周辺4ヶ村の名主を務め名字帯刀を許された澤野家の、幕府の許可がないとできない紅殻塗りをほどこした大きな門だという。

ちなみに、この裏はどうなっているのか。
 


馬場赤門公園、という名の公園になっていた
 

公園でなわとびの練習をしていた6歳と4歳の兄弟


「すぐ近くに住んでいるのでここにはよく遊びにきます。このあたりは花木園もあるし公園は多いので遊ばせるのに良いですよ」
と二人と一緒に来ていたお父さんが教えてくれた。