「知る人ぞ知る」を意識する街。はま旅Vol.40「菊名編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第40回は、「知る人ぞ知る」または「ナンバーワンじゃなくていい、オンリーワン」という言葉について改めて考えさせられた菊名駅。
ライター:ほしば あずみ
ひと風呂浴びて焼き鶏で一杯とか…
馬場の赤門からもと来た道をふたたびたどる。
そろそろおなかが空いてきた…と思ったところに飛び込んできた「焼き鶏」の文字。
住宅街の一角にある「焼き鶏 炭や」
テイクアウトもできそうな様子だったので近づいてみたが、残念ながら準備中の時間帯だった。
もともと店内の飲食のみだったものをお持ち帰り用にも売るようになり、お弁当も販売しているそうだ。
「はまれぽ、ラジオでなんだか聞いたことがあるね」とご主人
「焼き鶏 炭や」のある通りは商店会になっており、何軒かスナックなどがあるが、全体は住宅地。飲食店も地元の人向けといった様子。
その並びに現れるのが、銭湯「喜久の湯」。
夕空に光る「ゆ」の文字
「露天風呂、サウナ、ハイパワージェット、桧風呂、座風呂、寝風呂、歩行湯、薬湯、打たせ湯、電気風呂」…盛りだくさんでなんだかとても楽しそうなので話をうかがってみることにする。
受付は2階にある。銭湯を愛する喜久の湯3代目小泉社長
浴場は和風と洋風2種類あり、日替わりで男湯と女湯になる。
駐車場があるので、遠方から入りにくる人もいるそうだ。
訪ねたのが週末の夕方だったこともあり、常連やリピーターで賑わっていた。
「サウナがあるので、それを楽しみにいらっしゃるお客様も多いですね」と小泉社長。
サウナはスタンプカードがあり、スタンプを5個ためると1回無料になる。毎週火曜と水曜はスタンプが2つつくという(定休日は木曜日)。
受付横の休憩スペース。奥にはお座敷もあってくつろげる
この日は和風が女湯だった。
露天風呂は住宅地という立地から良い景色を眺めるという楽しみ方ではないが、外の風に吹かれながら広い湯船につかる開放感は銭湯ならではだろう。
入浴料金は大人450円、子ども180円、乳幼児80円。サウナは入浴料とサウナ料金あわせて650円。
営業時間は平日が15時~23時、土・日・祝日が12時~23時だ。
菊名の〆は駅前で
喜久の湯をでると、ずいぶんいい時間になっており、本格的におなかがすいてしかたがなかったのでバスで菊名駅へ戻る。
どこで何を食べようか考えていると、駅前直前のカーブで、不思議な外観の店が車窓に映った。大量のお品書き、提灯、そしてチューハイ100円、ビール390円。
なんだかイカ釣り漁船を連想させる
店名は不明。屋根に「菊名店」とあるがおそらく以前あった店舗の名残だろう。
近づいてみると、入り口のドアに「割烹きくな」と筆書きした紙が貼られていた。
店内は広く客席は100近い。種類がばらばらのダイニングセットが並んでいる
そして「割烹きくな」の貼り紙。やはりこれが店名なのだ
飲食店らしからぬ皓々とした蛍光灯の照明。壁一面の手書きお品書きの数々。並ぶキープボトル。店員さんは全員堪能な日本語を話す外国女性。
とにかくこれまで取材した菊名のすべてを吹っ飛ばしかねないインパクトだ。
写真奥から、おしんこ330円、ポテトサラダ250円、盛り合わせぬた530円
ささみの梅肉焼き(250円)。たぶん割烹の味ではないがいける
とてもきさくなご主人と店員さん
年末年始は31日から3日まで休業だがその他は17時から営業とのこと。
旅を終えて
がまんさまや左利きの毘沙門天といった個性的な神仏に個性的な店を擁する菊名。
これまで東横線の急行連絡の駅でしかなかった認識が改まった今回の「はま旅」だった。
除夜の鐘とともに今年一年を振り返りつつ、来年こそは、がまんさまの忍耐と努力を見習おうと誓いつつ、年明けの銭湯初めや居酒屋初めをはやくも思う、そんな年越しはいかがだろう。
今年も一年ありがとうございました。良いお年をお迎えください。
■今回のはま旅「菊名」周辺
・「菊名神社」横浜市港北区菊名6-5-14
・「菊名山蓮勝寺」横浜市港北区菊名5-4-40
・「徳雄山建功寺」横浜市鶴見区馬場1-2-1
・「馬場の赤門」横浜市鶴見区馬場2-23
・「焼き鶏炭や」横浜市鶴見区馬場1-9-37
※2011年は12/29まで、2012年は1/5からの営業
・「喜久の湯」横浜市鶴見区馬場1-7-23
※年末年始も休まず営業(木曜定休)
・「割烹きくな」横浜市港北区菊名4-3-10
※2011年は12/30まで、2012年は1/4から営業
− 終わり −
rincoさん
2012年04月18日 01時02分
大口きくな…。って誰か言ってた…。次の駅が大口だから…。すいません!ほんと。こっちの方って余り行ってないなと思ったので今度行ってみようかと思います。