利便性+あたたかみ はま旅Vol. 70「杉田・新杉田編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第70回は、にぎわう商店街のある「杉田駅」「新杉田駅」。磯子と金沢の区境、シーサイドラインの発着駅、だけじゃないこの町の魅力とは?
ライター:ほしば あずみ
ぷらむろーど経由、ネパールへ
旅はいよいよ京急「杉田駅」に向かって、駅前商店街「ぷらむろーど杉田」へ。
商店街入り口交差点は『八幡橋~杉田駅区間のバス停に「橋」がつくのは元、川だった!?』でも登場した「聖天橋」。以前の調査結果のように、現在は橋も聖天川もそこにはない(川は他所で一部流れを残している)。
活気ある商店街、ぷらむろーど杉田
鎌倉時代、建長寺からここ杉田の東漸寺(とうぜんじ)に通っていた「聖天」という僧侶の名がその由来らしく、「聖天地蔵」もあるそうだ。
経年の風化に加え2007年に台風で原型をとどめないほど大破してしまったものを、近所の杉田小学校6年生(当時)たちが地蔵について調査、地域に募金を呼び掛けて再建したという。
商店街の裏にある、という情報しかわからなかったのだが、商店街の書店「静樹堂」さんで聞いてみると、「うちの近くにあるあのお地蔵さんの事じゃないかなあ。案内してあげる」と現地まで案内していただいた。
駐車場の片隅に建つ、聖天地蔵。言われなければわからないひっそり感
地蔵はこの静樹堂の左わきの小道を奥へ進んだところにある
そろそろおなかも空いてきたので、静樹堂さんにおすすめの飲食店を教えてもらい商店街を進む。
5本までなら「1本でも2本でも3本でも4本でも5本でも100円」な八百屋
年季が入って味わい深い山本牛肉店の自転車
そして京急「杉田駅」に到着
京急「杉田駅」は「プララ杉田」という駅ビルと直結している。おすすめされたのはその1階にあるインド・ネパールカレー「スンガバ」というお店。
オープンは2010年と比較的新しい
店長のタパ・ドルバさん。お店の人は全員ネパール出身だそう
店名はネパール語で蘭の花を意味するという。花を贈るように真心をこめて料理を提供したいという思いがこめられているそうだ。
カレーにナンとライス、サラダがつくサカルセット(1,180円)と、ムスタンというネパールのビール(550円)を注文。「サカル」はネパール語で「夢が叶う」という意味だそう。
ムスタンとおまけのパパド(豆から作ったスナック)
カレーはチキンとじゃがいもの「チキンダンビル」を選んだ
甘味が感じられるすっきりした味わいのムスタンビールを味わいながらカレーを待っていると、40センチ以上はある巨大なナンが運ばれてきた。
ライスもあるのでかなりのボリュームだ。
カレーの辛さは調整してもらえるので、辛さが苦手でも逆に辛いものが食べたい時でも大丈夫。
気がつくとおなかいっぱいに食べていた。
旅をおえて
これまで縁遠かった杉田、新杉田。歩いてみると親しみに満ちた町だった。複数の路線が乗り入れる利便性と住む人のあたたかさはこの町ならではかもしれない。
実は、静樹堂さんに教えていただいたが定休で訪店できなかったおすすめの店が他にもある。今度また遊びに行ってみようと、「自然酒」を傾けながら思いを巡らせるのだった。
説明どおりコクのある味わい
■今回のはま旅「杉田・新杉田駅」周辺
(googleマップより)
・「新杉田公園」横浜市磯子区杉田5丁目32
・「杉田八幡神社」「杉田幼稚園」横浜市磯子区杉田4丁目6−31
・「太田屋酒店」横浜市磯子区杉田4丁目7−32
・「静樹堂」横浜市磯子区杉田1-11-28
・「ネパール・インド料理SUNGAVA(スンガバ)」横浜市磯子区杉田1-17-1東急プララビル1F
― 終わり ―
ふうらいぼうさん
2012年10月31日 03時06分
生まれ育った町が出ていたので最後まで見ましたが、文中に~ここ杉田の東漸寺(とうざんじ)~とありました。東漸寺の読み方が違うので書いておきます。正しくは、(とうぜんじ)となります。