横浜にある昔ながらの立ち飲み「角打ち店」のある場所を教えて!鶴見編
ココがキニナル!
横浜にある昔ながらの角打ち店が気になります。安善のほてい屋酒店、横浜橋近くの浅見本店などが有名ですが、他にどんなお店があるのでしょうか。(ときさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
横浜で50年以上続く、角打ち店(立ち飲みできる酒店)を紹介。今回は鶴見仲通、本町通り、安善の計3店を紹介。
ライター:ほしば あずみ
駅前の立地。電車を待つ間に一杯の店
JR鶴見線「安善」駅を出た目の前にある「ほていや酒店」
どことなくファンシーな佇まいの立ち飲みコーナーの扉を開けると・・・
「あら、立ち飲みは夕方からですよ」と店内にいた女性。営業時間は8:00~20:30なので当然のように朝から飲めると思っていたが、考えてみれば、その感覚の方がおかしいのだ。「お酒飲みたいの?」と優しく聞かれ、とても申し訳ない気持ちになってしまう。
声をかけてくださった伊藤初枝さんとお嫁さんの薫さん
取材の旨を伝えると快諾してくださり、特別にお酒も飲ませてもらえることに。
菊水の純米酒(300円)をいただきます
なみなみ注いでもらったので、口を近づけて
ほていや酒店の創業は、初枝さんいわく「戦前」。初枝さんと御主人が2代目だそう。上州屋さんと同じ名前ですねと告げると「ああ、はっちゃんね、そうなの」と初枝さん。「この辺りで古くからやってるもの、みんな友だちなのよ」
つまみのサバ缶とピーナツ(時価)
それゆえか、おつまみに関しても初枝さんは「値段は出さなくていいの、お店ごとに違うんだから、そんなのは」と言う。「土曜日(取材した日)は出さないの」と言っていた「もつ煮」も、いつのまにか温めて出してくれる。こちらの胸まで温かくなる。
おかあさんに飲ませてもらっている気分になってくる
仕事帰り、電車を待ちながら飲むお客さんがほとんどだという
角打ちスペースはこれまで訪ねた店のどこよりも広い。「スペースいっぱいににぎわう日もあるし、空いてる日もありますよ、いろいろです」と薫さん。JR鶴見線の駅前という立地は、発着時刻を把握しておけば飲みながら待つことができる。踏切の警笛を聞いてから店を出ても十分間に合うのだ。運行本数の少ないJR鶴見線で、これはありがたいことなのだろう。
偶然、鶴見線の旅を楽しんでいて店を訪ねてきたみなさん
取材を終えて
どのお店でも、長年、店と常連客が育んできた楽しいひとときに少しずつ混ぜてもらうことができてありがたい思いだった。鶴見線沿線にはほかにも角打ちを楽しむことができる酒店がいくつかあるし、ほかの町にも残っている。それらもまた訪ねてみたい。
―終わり―
上州屋酒店
住所/横浜市鶴見区仲通2-69-5
電話/045-501-5478
営業時間/11:00~22:00ごろ
定休日/不定休
豊嶋屋
住所/横浜市鶴見区本町通2-48
電話/045-502-0289
営業時間/8:30~21:00
定休日/第2・第4月曜
ほていや酒店
住所/横浜市鶴見区寛政町18-7
電話/045-501-5825
営業時間/8:00~20:30
定休日/不定休
干物名人さん
2013年12月02日 16時19分
鶴見区ばっかり?戸塚区にはないの?