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獲れたての魚が食べられる食堂もある本牧漁港ってどんなところ?

ココがキニナル!

中華街から車で10分もあれば行ける本牧漁港。美味しい食堂もあるとか・・港の周辺エリアのレポートもお願いします!(むらさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

本牧漁港は中華街から車で約10分。獲れたての鮮魚が食べられる「叶家」という食堂もあり、400年以上続く「お馬流し」の神事が行われる港だった!

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ライター:大和田 敏子

本牧神社の「お馬流し」神事



本牧神社(旧称、本牧十二天社)の「お馬流し」神事は、本牧漁港が大きな舞台となる行事の一つだ。
「お馬流し」神事は、1566(永禄9)年から400年以上も受け継がれており、神奈川県無形民俗文化財及び神奈川県民俗芸能五十選に指定されている。
 


昭和初期、本牧十二天から漕ぎ出そうとする祭礼船(画像提供:本牧神社)


「お馬さま」は茅(カヤ)で作られた馬首亀体(ばしゅきたい)のもので、旧・本牧村六ヶ村にちなみ、毎年六体を羽鳥家(屋号「ヤブ」)の当主が作る。
 


お馬さまのイメージ


このお馬さまに本牧中のあらゆる災厄を背負っていただき、祭礼船に乗せて東京湾沖合に流すという神事が「お馬流し」だ。この祭礼船が出る港が本牧漁港なのである。本牧神社を出た「お馬さま」は町内を巡回し、本牧漁港に運ばれる。
 


祭礼の「神賑(しんしん)行事」の様子(画像提供:本牧神社)


祭礼船は古くは6艘、戦前は4艘、戦後は2艘になった。1963(昭和38)年以降、この2艘の木造祭礼船は使われることなく保存され、漁船がその役割を代替してきた。

しかし、2013(平成25)年、横浜市漁業協同組合本牧支所や神社を信仰する氏子崇敬者の支援により、保管されていた祭礼船の補強修理がされ、50年ぶりにその勇姿を本牧の海に浮かべ、本牧の人々の悲願であった木造祭礼船による「お馬流し」が復活した。
 


漁船でお馬流しを行っていたころ(画像提供:本牧神社)
 

祭礼船、今昔
 

海に流された「お馬」(画像提供:本牧神社)
 

修復された祭礼船は本牧漁港に保管。この看板の後ろに置かれている


一旦、放流したお馬が陸地へ還着することを極度に恐れ、潮の干満を大切にしたため、かつて祭日は、旧暦で6月15日(現在の7月上旬から8月上旬)の「大潮の日」に決まっていた。しかし、土・日曜という日程でないと人々がお祭りに参加しにくいため戦後、日程が変更され、現在は8月第1か第2日曜日になっている。



本牧漁港にある食堂をご紹介!



本牧漁港には、ただ1軒、食堂がある。開店して5年になるという食事処「叶家(かのうや)」だ。
 


お食事処「叶家」

店長の干場(ほしば)さんによると、店で出す魚の9割は本牧漁港で水揚げされたものなので、その日の水揚げによってメニューは異なるという。
 


取材当日のメニューはこれ


メニューからメイン料理1品を決め、副菜から2品好きなものを選ぶ。ご飯、味噌汁、おしんこがついて、すべて800円。
「家庭的な味、新鮮なものを食べていただきたい」という干場さんの思いから、副菜には煮物、おひたし、キンピラ、冷奴、シラスおろしなど、たくさんの料理が並ぶ。
 


選べる副菜がずらりと並ぶ
 

刺身(ヒラメ、イカ)定食
 

ミックス天ぷら(イカ、タチウオ、イシモチ)


筆者はおすすめのミックス天ぷらをいただいた。新鮮な魚をカラッと揚げた天ぷらは、とてもおいしく大満足! このメニューは、開店から30分ほどで売り切れになる人気だった。 

来店していたお客さんの声も少しご紹介。
 


「おいしい。いろいろ選べるのが良いですね!」
 

「職場が近いので、たまに来ています」
 

「ここの料理が好きなので、よく来ています」


ほかにも、自宅から毎日のようにいらっしゃる方、運転手さん、海釣り公園で釣りをした帰りの方など、多くのお客様がいらしていて「魚がおいしい」「日替わりのメニューが楽しみ」といった声が聞かれた。

夏はアナゴの天ぷらを楽しみに来られる方も多いそうだ。2013(平成25)年10月21日付の日刊ゲンダイで、「ギンポ」の天ぷらが提供されたことが記事になっていた。「ギンポ」は、江戸前の天ぷらの最上クラスの高級ネタだが、流通量が少なく、珍しい魚ということで話題として取り上げられたのだ。
 


壁に貼られていた「ギンポの天ぷら」についての記事


「叶家」では、こうした特別なメニューに出会えることもある。ただし、あくまでも、その日の水揚げ次第。それがまた、漁港で食事をする楽しみなのかも知れない。



取材を終えて



横浜と漁港が全く結びついていなかった筆者だが、実際に水揚げされた魚を見ることができたのは楽しい経験だったし、ここで獲れた魚を使った料理を提供する「叶家」のランチはおいしかった! また、漁師を職として誇りを持って仕事をしている方々に触れ、漁業への認識を新たにした。

思いがけず、発見が多い本牧漁港。ぜひ見に行ってみては?


―終わり―

 
〈参考文献・HP〉
「移りゆく横浜の海辺 ―海とともに暮らしていた頃―」横浜市歴史博物館
本牧神社ホームページ

本牧海釣り施設
住所/横浜市中区本牧ふ頭1番地
電話/045-623-6030
定休日/年末・年始(12月31日~1月1日)他に施設点検、荒天の場合等、臨時休業あり
利用時間/季節によって異なる。

横浜港シンボルタワー
住所/横浜市中区本牧ふ頭1−16
電話/045-622-9600
定休日/年末・年始(12月31日~1月1日)
    他に1・5・9月の第2火曜日(国民祝日の場合はその翌日)及び施設点検日は休業
利用時間/季節によって異なる

叶家
住所/神奈川県横浜市中区錦町7-1
電話/045-624-4906
定休日/土日祝日
営業時間/ 11:30~ 14:00
 

この記事どうだった?

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  • 叶家は復活しないかな?

  • ここはマジ美味いです!!!!!天丼など豪快で惚れます♡久しぶりにチャリで行こうかな。

  • その昔て、砂揚げ場だった頃はテレビのロケなどやっていました釣りも出来た場所だったのですが、本牧漁港成ったら釣り禁止になってしまいました税金で漁港を造ったのに市民の立ち入りが禁止とは?漁師の人は俺のもんだ的な…漁港や港は税金で造っているのだから釣りぐらいさせて欲しい

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