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巨大な鉄の山が妨害?開通しない戸塚区―泉区間「権太坂和泉線」

ココがキニナル!

戸塚区名瀬町から泉区岡津町に抜ける道沿いに巨大なくず鉄の山が。大雨などで崩れる心配はない?この山で工事が止まって行き止まり。移転の予定などは?(Picanhaさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

道路が完成しない理由は予算や用地取得の難しさの問題が大きい。廃棄物処理業者の移転に関しては何度も移転宣言の撤回があり周辺住民は懐疑的

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ライター:小方 サダオ

周辺住民から富士繁に関する話を聞く


   
地元の事情に詳しいHKさんに、まずは道路建設と工場の話を伺うと「最初工場は畑だったKさんの農地を雑種地に変えて借りてて、その後買ったようだよ。道路は2004(平成16)年に工事が始まって、2006(平成18)年には開通予定だったんだけどね。市は工場の土地をすでに買っていて、それにもかかわらず立ち退いていないんだよ。市が力づくで行政代執行でもやれば良いのに、何が何でも作りたいって言う姿勢があればできるんじゃないの?」
 


まだ畑の残っている場所もある
 

畑との境目にある塀
 

「日本では契約が成立しても立ち退かないという事例は多いでしょ。代執行などはやりづらいんだよ。成田空港の時も代執行の職員が刺されたりして。この工場の問題では道路局や農政課など8ヶ所ほどが絡んでいて複雑なようだし」

「工場は午前7時から午後5時まで休日も操業しているから、住民が『午前9時から午後5時までに』とお願いしたんだけど、聞かないよね。また鉄粉が工場から飛ぶせいか、パンクが多く、近くのガソリンスタンドにパンク車がよく来た。またトラックも積載オーバーで警察に指摘されているけど、運転手を交代させたりしてうまく対処してる。あの土地は市に売って、上矢部の工業団地に土地を買っているから移転すればいいのに居座ってるんだ」と答えてくれた。
 


上矢部の工業団地
 

富士繁上矢部工場
 

HKさんに、町内会で活動されたこともあるNJさんを紹介された。

そこでお話を伺うと「あの工場は昔から町内会で問題にしてきました。騒音を測定したりしましたが、計測の作業員が来るときに限って音を小さくするようで“基準値内”と判定されるのです。また大きいトラックだから交差点で何度も横転したりしています。あの土地には事務所は建てられないので、建てていた事務所の撤去命令が出たのですが、レールと車輪のついたバラックを建てて、仮設にして対処しました。またすぐ近くの山の反対側に家を建ててそこを事務所と言っています」
 


山の反対側にある富士繁の事務所
 

「私たちは中田市長時代にも嘆願書を出しましたが、市長は基本的に3年の任期なのでみんなにいい顔したいのか、何も対処をしてくれませんでした」と答えてくれた(※市長の任期は4年)。
 


2006(平成18)年から2008(平成20)年にわたり行った富士繁に対する住民の意見と行政機関の対応
 



住民の意見書に対して行政はどう対応しているのか?



この意見書への対応に関して、いくつかの行政機関に話を聞いた。

まずは建築局違反対策課の大谷課長は「この地域は市街化調整区域(市街化を抑制すべき区域)で、都市計画法に基づき開発や建設行為はできません。しかしこの工場は『資源の集積所である』と主張しているため建設行為には当たりません。事務所に関しては違反に当たるため指導をしたところ、事務所をトレーラーハウスにして対応しました。また山に廃材を積んでいる行為に関しては、宅地造成等規制法に当たる可能性があるので、確認をする必要があります」とのこと。

後日、大谷課長に伺うと「現地を確認したところ、少し土を切っているようですが、違反には当たらない可能性があります。しかし廃材の山をどかして底辺の部分を確認してみないとはっきりしたことは分かりません」と答えてくれた。

続いて戸塚土木事務所の大胡(おおご)係長に伺うと「あの土地には幅2メートル弱の農道がありました。そこは市の土地に当たるので占有物をどけるように年に一度文書を送付し指導しています」と答えてくれた。
 


黄色い線の部分が農道。今では廃材が置かれて外側から位置が確認できない
 

またふたたび道路局の落合係長に「市が取得している道路予定地内に富士繁の廃材などが置かれていること」に関して伺うと「現時点では予定地を使用しているが、定期的に予定地に物が置かれていないかのチェックは行っていません」とのことだった。

これらの返答から行政機関が富士繁への対応を徹底していなようにも感じられる。
 


富士繁がこの地で活動できる理由とは?



さらに現地に戻ると、Kさんから興味深い話を伺った。

「10年以上前あの会社はトラックの積み下ろしを道路上でやっていて、交通の邪魔になり周りはとても迷惑していた。するとある日、右翼の街宣車がやって来て、工場の前で怒鳴り続けたんだ。パトカーも来たけど下の方で退避していた。後日自分たちの土地にスペースを開け、そこでトラックの作業をするようになったよ」
 


右翼の街宣車の圧力に負けてなのか、敷地内に積み下ろしのスペースを作った
 

「あんな会社だけど、右翼にはかなわなかったみたいだね。作業方法の改善をさせるために、この街の誰かが頼んだのかもね。道路も去年の秋に開通する予定だったんだけど、あの会社が相手だから市が弱腰なんだろう」と答えてくれた。

つぎに土地の所有者の近藤さんに話を伺うと「あの土地は3人の人たちのものです。私の土地は道路端の部分だけで、資材置き場として貸していますが、ほとんどは上矢部のIさんのものです。工場側からは地代もちゃんともらっていて問題はありません」とのこと。
 


ほとんどの土地は上矢部町の地主のものだ
 

最後にあらためてHKさんに話を伺った。

「右翼は栄町にいたね。名瀬町の妙法寺がゴルフ場の先の土地を買おうとした時も、誰かが街宣車を頼んだようだよ。山の方にゴミを移したのは、道路際は危ないという、市の指導という話もある。
市は移転のための上矢部工場を紹介したが『道路建設に着手するまではいていいよ』というニュアンスのことを言ったために居座った、と聞いたよ。道路は2006(平成18)年完成と聞いていたけど、富士繁はどかないんじゃないの? 立ち退くという話は今まで何度も聞いて来たからね」と答えてくれた。
 


富士繁の責任者にお話を伺う



最後に富士繁の責任者の金子さんにお話を伺った。

廃棄物の山に関しては「山の斜面に積んでいるために高く見えますが、実際の積載の高さは2~3メートル程度です。敷地の中央に積まれた山はもっと高さがありますが、一時的なものですぐになくなります。また廃棄物の山は道から離れていますし、私たちもプロですから、崩れたりしないように安全第一でやっています」

「本当は私たちも山の方へは積みたくなかったんです。ですが道路建設課が『道路ができる際はすぐにどかしてくれますね?』と頼んできたので、ムダ金をかけて山の土地を借りて山の上に載せるようにしたんです。道路はこの敷地の真中を通るようですね。そうなったら私たちも仕事ができなくなりますよ。うちの従業員は3~40名いるんですよ。これは死活問題です」
 


敷地の真中に交差点ができるという
 

道路建設に関して伺うと「道路局は、最初は敷地をよけて山の中をトンネルにするように道路を通す、と言っていたんです。それが急に道路の真中を通ることになり、私たちは驚いて一年間くらい反対運動をしたんです。でも『どうせがんばっても強制執行になる』ということで意見がまとまり、あきらめたんです。この前も市の職員が来たんですが、この敷地の真中に信号が立って交差点になるそうです。ここはお客様である業者のトラックの入り口です。お客様に対してイメージが悪くなってほかの工場に行かれてしまいますよ」

「7~8年前も道路建設の話で一度きれいに敷地内をあけたんです。それが山の向こうの地主さんがどかない、とかで建設が中止になったので、また元に戻したんです」

富士繁は道路建設の進退にほんろうされているようだ。
 


作業中の富士繁の従業員
 

仕事の内容に関して伺うと「一般の人たちにとっては廃棄物処理業はイメージが悪いかもしれませんが、リサイクル業であって環境問題と関わっている重要な仕事なんです」

「山奥に車が廃棄されたりするのが問題になっていますよね。以前はこの山にもそのような廃棄車が置かれていました。それは廃棄物を持って行ってもらうにはお金がかかる、と思っているからです。私たちはその廃棄物を受け入れる仕事なのです。ゴミになったものはダメですが、鉄製の廃棄物でしたらこちらに持ってきてもらえば買取させていただきます。近所の方でも持ってこられるお客様もいるんです。これはゴミではなく宝の山ですよ。私たちは街に捨てられる廃棄車などを受け入れ、街をきれいにしていることを理解していただけるとありがたいです」
 


これらの廃棄物は鉄板や鉄筋の原料になるという
 

「廃材は、まずスクラップにして細かく加工して溶かします。それを原料としてホットコイル(板状の鋼)や鉄板や鉄筋に生まれ変わります。ホットコイルは製鋼所や自動車会社や建築資材に使われます。また鉄板は橋げたなどに使われるのです。敷地内の廃材の山はどんどんと積み上げられていっているように、と思われていますが、加工して原料となって出ていくので、山が小さくなる時もあるのです」と答えてくれた。
 

  

取材を終えて



富士繁の創業当初はこの地域は山で問題がなかったのだろう。しかし街は成長して姿を変えてしまい、道路建設や周辺住民の苦情などで問題が起こるようになってしまったのだろう。

富士繁の責任者に伺い、道路建設の件で生き残りを図るのに必死な様子も伝わった。まずは2016年3月に名瀬下交差点から名瀬川遊水地西側までが開通すれば交通量が増え、富士繁の動向に注目が集まるだろう。
さらに権太坂和泉線が完成した際は、富士繁は操業自体が難しくなりそうだ。それまでに代替地を見つけ、移転するしか方法がないのだろうか?
 


2016年3月に開通予定の名瀬川遊水地西側交差点
  


―終わり―
 

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  • 他の業者を教えてくれた運転手さん曰く、「ここの誘導は対応悪いから俺も来たくないけど会社の命令だからしょうがなく来てんだよー」と仰ってました。なるほど…私は二度と持ち込む事はないでしょうね。誘導してくれた色黒の係員さん。あなたの仰る日本語は私には理解できませんでした。マスクで目元しか見えませんでしたが、明らかに若作りしてるショートカットの事務員さん。私の訪ね方が気に入らなかったのでしょうか?可愛い声して非常に冷たい対応でした。御二方、御名前をお伺いし、責任者様に気分を害した旨をお伝えする事も考えましたが、今回は私のリサーチ不足でした。結果、ヤマナカという処理業者にて無事に全て処分出来ましたので次に鉄くずを処分する事があればこちらでお願いしようと思います。

  • 場所が良く分からずに1度通り過ぎてしまい、事務所に行き、女子事務員さんに初めて来た旨を伝え手順を尋ねました。正直、対応は冷たかったです(笑)順番だから1番後ろに並べと言われ、またぐるっと1周周りトラックの最後尾にて待機してると、遥か遠くの工場入り口付近で係員が手招きをしているのが見えた為、自分が呼ばれたのだと思い少々戸惑いながらクルマで入ろうとしたら「違う違う

  • 2020年10月の建通新聞によると、横浜市は総延長230メートルのトンネル建設に向けて詳細設計を開始するようです。富士繁の先で交差する中田さちが丘線は2021年3月に全線開通予定で、権太坂和泉線の名瀬・岡津地区は2025年度が整備目標ともされていますので、いよいよ着工に向けて動き出すかもしれません。

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