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横浜市の「リアル消防女子」とは?

ココがキニナル!

横浜市消防局が販売したという小説とコラボした飲料水。実現の経緯は? 消防局に「リアル消防女子」がいるって本当?

はまれぽ調査結果!

消防局の「一緒に何かしたい」という思いを受け止めた作家・佐藤青南さんがコラボを快諾。「リアル消防女子」は史上最年少の「はしご消防機関員」

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ライター:はまれぽ編集部

リアル「消防女子」!



ところで、横浜市消防局では初めて、消火活動や高所作業現場での救助活動を行う際に出場するはしご車を運転できる「リアル消防女子」が誕生した。横浜市旭消防署警防第一課の消防士長・井上まなみさん(32歳)だ。
 


「リアル消防女子」の井上さん

 
井上さんは2015(平成27)年11月に同局女性職員で初めて、消防士の中でも限られた隊員しか許されない、はしご車を運転することができる「はしご消防機関員」の認定を受けた。

「はしご消防機関員」は、横浜市消防局内の志願者の中から8人しか認定されない狭き門。井上さんは3年のチャレンジを経て、ついに念願をかなえた。
 


全長約10メートル、幅2.5メートル、高さ3.3メートル!

 
両親ともに消防職員という環境で育った井上さんは小中学校ごろから自然と消防士になることを夢見たという。当時、横浜市消防局には女性採用枠がなかったが、高校を卒業するころには女性枠が設けられた。

井上さんは迷わず受験し、見事幼いころからの夢をかなえた。
 


井上さんの年齢で「はしご消防機関員」は異例だそう

 
火災が発生した際に消防士は銀色の防火衣、ヘルメット、呼吸器などを着用し、総重量は約20kgにもなるという。さらに現場ではホースや消火器具をもって走り回らなければならない。

『消防女子!!』の原作中でも蘭が「ロープブリッジ渡過(とか)」という、水平に張られたロープを渡る訓練で同期の男性職員に勝つために訓練するも、体力的に敵わず悔しい想いをする姿も描かれている。
 


ロープブリッジ渡過の様子(フリー素材より)

 
「実際、体力面では、いくら訓練しても男性には勝てない。現場に出ても女性というだけで不安がる人もいる。それだけ“消防=女性”のイメージは浸透してないのだと思うし、とても悔しい。『女性だから』という目で見られたくないから、日ごろから体力錬成は欠かしません」と井上さんは話す。
 


夢をかなえた後も日々訓練を積む井上さん

 
それでも現場に出れば話は別。はしご車は救助活動において重要な役割を果たすことから、火災が発生した近い建物にい場所ではしご車を操作しなければならない。

実際の現場でも、井上さんは要救助者を助けるため、先輩の運転する消防車よりも1台でも先に猛火に近づき、一つでも多くの命を救うために日々戦っている。
 


はしご車の作業で重要なのが安定した足場の確保

 
それでも消防士を続けられるのは「助けを求めている人のところに一番に駆け付けられるから」。「市民のみなさんにありがとうといってもらえるから、できるんだと思います」と笑顔で話す。

「はしご消防機関員」として心がけているのは、(はしご車の先端にある)バスケットに乗る人(消防職員)とのコミュニケーションだという。
 


隊員同士のコミュニケーションが重要

 
「自分の操作一つで仲間が生きて帰れないかもしれない。市民はもちろん、搭乗している仲間を守るためにも、もっと技術を磨きたい」と、引き締まった表情で話した。

実際、足元だけを見てバスケットを上昇させようと指示した搭乗者が頭上に気付かずに建物とバスケットに挟まれて圧死するというケースもあるのだそうだ。

と、ここで井上さんのインタビューと訓練にも同行してくれていた佐藤青南さんが井上さんの登場するはしご車のバスケットに搭乗することに!
 

展望デッキからの景色 ※クリックすると動画が再生します

 
井上さんは「自分が先頭という意識はないが、ほかの女性職員が後に続いてほしいと思う」といい、将来の夢を聞くと「女性ではまだいない。はしご消防機関員を養成する指導員になりたい」と力強い表情で話してくれた。
 


次の夢は「はしご消防機関員」の指導員!

 


取材を終えて



「ちなみに」の話を一つ。

『消防女子!!』では横浜港に寄港中の豪華客船が舞台となっているが、原案の段階では横浜ランドマークタワーが炎に包まれるという設定だったそう。
 


横浜のシンボルが火の海に?

 
しかし、これは編集者に「現実的でない」と言われたことと「グチばっかりの元バイト仲間の横浜市消防局職員」から「あってはならないけど、横浜で現実的なんだったら、船の炎上」という話があって、落ち着いたそう。

佐藤青南さんは「消防という仕事を知る入り口として読んでもらうのにはいいのでは。消防局の『お墨付き』ももらったし」と笑顔。今後は「横浜のご当地小説ということで、地元書店も含め応援してもらえるよう、3作目・4作目とシリーズを育てていきたい」と話してくれた。
 


もっと「消防女子」の活躍を見たい!

 
「ちなみに」の話をもう一つ。2016(平成28)年1月29日には佐藤青南さんの新作『白バイガール』が発売され、これは神奈川県警の女性白バイ隊員をイメージして書いたそう。

作中には『消防女子!!』の主人公・高柳蘭も登場するらしいので、チェックしてみてはいかが?
 


「超使命感ボトル」をPRしてくれた井上さんと佐藤さん

 

―終わり―
 

横浜市消防局
http://www.city.yokohama.lg.jp/shobo/

横浜市水道局お客さまサービスセンター

電話/045-847-6262
FAX/045-848-4281
受付時間/終日
支払方法/代金引換

佐藤青南公式ブログ
http://ameblo.jp/seinan/

公式ツイッター
https://twitter.com/satouseinan
 

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  • 消防車が出動するのを見送る度に、ありがたや、と感謝はするものの、実際に消防も我々一般市民に防火意識を高めるように働きかけています。本当は極力消防が出動しないのが理想なんでしょうね。

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