相模原にかつて存在した「ちょんの間」とは?
ココがキニナル!
相模原市上鶴間。「たんぼ」と呼ばれる違法風俗営業の地区の成り立ち、田んぼと呼ばれる理由、そして現状が知りたい。(紀洲の哲ちゃんさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
最初は合法的な飲食店街だったが、今から30~40年ほど前から売春行為が行われるようになり、1990年代後半に撲滅運動が行われた。
ライター:小方 サダオ
本間議員に話を伺う(つづき)
撲滅運動の経緯に関して伺うと「1998(平成10)年6月の神奈川県警による第1次集中取締りに始まり、2000(平成12)年3月には、不法風俗街撲滅の決意表明と市民へのアピールを狙い、連絡調整会の音頭で『市民決起大会』が開催されたのです」
不法風俗街撲滅のための市民大会(2000〈平成12〉年、提供:本間さん)
「市民大会では、警察署の署長の取り締まりの状況報告や市民の要望を伝えることが行われました。そこでは『正式な民間交番を作ってほしい』『あの場所を市が買い取って再開発をしてほしい』といった要望が出ました。すると世間の注目度が増し、マスコミなども取材に来て、店側にとって徐々に商売がやりにくくなっていったのです」
臨時警備出張所の開設式典(2007〈平成19〉年、提供:本間さん)
「2000(平成12)年8月に監視活動の拠点となる臨時警備出張所が開設され、同年9月には、環境浄化を訴える第1回街頭啓発活動がはじまりました。さらに2003(平成15)年12月には、相模原市が問題の地域の一角を公園用地として取得し、そこへ警備出張所を移転する計画を立てました。これが撲滅運動の拍車となり、2006(平成18)年1月に『たんぼ』の完全撲滅に成功することができました」と答えてくれた。
最後の様子に関して伺うと「『たんぼ』は撲滅運動に加えて、ある事故がもとで終わったのです。営業する店も少なくなったころ、空いていた建物に入っていたホームレスのせいか、ボヤが発生したのです。何軒も焼けて水をかけたり建物を壊したりして消火活動を行ったため、営業ができる状態ではなくなりました。その後立て直して営業を続けた店もありましたが、営業が続けられないと、最終的には地権者が建物を取り壊したのです」
「たんぼ」でボヤが起こった(2005〈平成17〉年、提供:本間さん)
廃墟と化した「たんぼ」(2005〈平成17〉年、提供:本間さん)
「そしてこの成果が上がったことで、”ちょんの間”の存在に悩まされていた黄金町の中区役所や商店会が視察に来たりしました。撲滅運動成功の理由は、警察と市民と市が一体となって行動を起こしたことです」
「7~8年前から歳末防犯活動を、町田市と警視庁と相模原市と相模原警察署と市民の5団体で一緒に行っています。これからの目的は『さがみはら安全安心ステーション』を正式な民間交番にしてもらうこと。手を抜くと復活するので、監視をやめないことです」と答えてくれた。
町田駅周辺歳末啓発活動の様子(2015〈平成27〉年、提供:本間さん)
現状に関して伺うと「今では道端などで声をかけてラブホテルに誘うやり方になっています。しかしラブホテルは法律により、一代限りしか営業権が認められていないため、時間が建てばこのホテル街もなくなることになります」と答えてくれた。
とあるビルの前で声をかけてきた若い女性
取材中、ホテル街を歩いていると、通行人を気にかけながら立っている、若い女性を見かけた。
また駅前の雑居ビルの前を歩いていると、立っていた女性から声をかけられた。
彼女たちが、現在の「たちんぼ」なのかもしれない。
取材を終えて
この場所が以前田んぼであり住居に向かない土地で、所有者があいまいであったため、違法風俗店の営業がしやすかったのかもしれない。また東京の中心地に近い、という利便性も、発展させた理由と言えるだろう。いずれにしても以前の姿が復活することは難しそうだ。
ビルの間にたたずむ「たんぼ」(2003〈平成15〉年、提供:本間さん)
―終わり―
横浜大好きくんさん
2016年06月05日 22時54分
諸悪の根源はチョン
みなと広告さん
2016年05月19日 20時20分
すべての商売が需要と供給で成立っている以上、連鎖を断ち切るのは男女間の性を満足させるだけの根本的取組が必要なのかなと思います。一方的な要求だけですべてが解決しない以上、何らかの形で満足が得られる形が必要なのだと思う。
OZMAさん
2016年05月18日 00時22分
性産業も一部合法で認められてますので開業するハードルはもう少し下げても良い気がします。税金や外国人労働に対しては普通の企業と同じ基準で行って産業としては汚れ仕事ですが一定の需要はあるのと禁止すれば闇営業が出ますし他の方も書いてますが違法ドラッグなどとは違うのでもう少し寛大に見ても良い気がします。それこそ性犯罪とか抑制する効果もあるかもしれません。